戦略爆撃の思想―ゲルニカ・重慶・広島

  • 19人登録
  • 3.40評価
    • (1)
    • (0)
    • (4)
    • (0)
    • (0)
  • 1レビュー
著者 : 前田哲男
  • 凱風社 (2006年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (636ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773630091

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

戦略爆撃の思想―ゲルニカ・重慶・広島の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  世界的にみて、都市爆撃は本来軍事施設に向けられるものであったが、その一つの転回点となったのが、日本軍による、抗日首都重慶に対するしつような無差別爆撃であった。今日その悲惨さは、アメリカの日本への爆撃や広島、長崎への原爆投下の陰に隠れてしまっている感があるが、実は、日本はアメリカに対し、模範を示してしまったのである。そしてそれは今日の戦争にまで続いていることを著者は指摘する。もちろん、そこにドイツに対しては軍事目標以外の爆撃もしなかったし、原爆も落とさなかったというアメリカのアジア人蔑視があるにしてもである。
     本書は、重慶から広島につながる無差別爆撃の系譜を豊富な資料によって跡づけただけでなく、爆撃下の重慶にあって、明るくそれを跳ね返そうとする一般大衆、エスペランティスト長谷川テル、蒋介石、周恩来、怒りに燃えながら文学活動をした郭沫若、老舎、茅盾、エドガワ・スノー、スメドレーたちの声、活動を活写する。本書が記録読み物としてだけでなく、読み物としてもすぐれたものになっているのは、筆者が軍事史研究家でもありとともにジャーナリストでもあるからだろう。

全1件中 1 - 1件を表示

戦略爆撃の思想―ゲルニカ・重慶・広島の作品紹介

コソボで、イラクで、今も多くの市民に犠牲を強いる「空からのテロル」はいかに生まれ、どのように体系化されてきたのか!?2006年までの最新資史料に基づく「決定版」。「9・11」やイラク戦争までを注記・補筆の対象にして、殺す相手を視認しない空からの殺戮の非人間性を告発。戦闘詳報、弾着図(日本側)や爆撃被害研究(中国側)など新旧資料多数。用語解説を加え、再読の読者にも、また、新たな読者にも読みやすく、理解しやすいよう工夫。

戦略爆撃の思想―ゲルニカ・重慶・広島はこんな本です

ツイートする