パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
- 技術評論社 (2009年7月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774138978
作品紹介・あらすじ
ソフトウェア設計の定石集デザインパターン、アジャイルな開発手法XP(エクストリームプログラミング)、知のコラボレーションシステムWiki、半世紀にわたる歴史物語、すべての起源は、建築家アレグザンダーにあった。
感想・レビュー・書評
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『個人的な生活に置いて、平均的な生活に従うことを強制されていると個性を保てない』
家族で生活しているときの居間は、
父にとってはテレビを見る場所・
母にとっては本を読む場所・
子どもにとってはゲームをする場所と様々な解釈があり、
その機能はオーバーラップして存在している。
そんな場所で「テレビを見ること」しか許されていなければ、多様な価値観は形成できない。
『良い都市とは、その人が個性的に生きることが許されているものである』
そういう構造を創るための方法論とは?
個人的にはそのまま「理想の構造」についての考察が続けば嬉しかったが、歴史的な流れに力点を置いて話が進んでいった。
そういうのを期待している場合、後半に関してはおススメできない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Thu, 13 May 2010
アレクザンダーのパターンランゲッジの話しは,研究室でもよく聞いていた.しかし,そこと Wiki , XP(エクストリームプログラミング)との関係性は見えていなかった.
ようは,アレクザンダーのパターンランゲッジというよりかは,
利用者参加の建築,街づくりという点であろう.
ソフトウェアでこそ,それが必要というところで,
Wikiの話になっていくのだが,
これらのキーワードを縦糸で紡いでいるところが,面白い一冊ではある.
ただ,その縦糸が必然の,必要不可欠な縦糸かというと,そうともいいきれないように,受け止められた.
ある意味で,一つの解釈であり,その解釈でみると,
これらの流れが,関係づいてみえるということだろう.
ちなみに,アレクザンダーのパターンランゲッジはセミラティス構造を
押しているが,それでさえ,要素還元論的な心象を受ける.
まあ,ともあれ,利用者参加は,あらゆる局面で重要である事は,もはや明らかであり,その縦糸はよく分かる一冊であった. -
江渡さんの本。読んだことなかったので読んでみた。
Wikiのルーツについて、源泉にさかのぼってものすごく詳細にかかれていた。
パターン・ランゲージも読みたい。
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人工都市がツリー構造になってしまう理由は、人間の認識能力に限界があるから
『XPエクストリーム・プログラミング入門』
40時間ルール:週40時間以上働かない。これを2週続けて超過しない
Wiki Wiki Web の Wiki とは「すばやい」「quick」のハワイ語 -
デザインパターン、Wiki、XPの起源について。これを知ったから新たな何かを出来るようになるような書籍ではないですが、今やシステム開発での利用が常識となりつつあるこれらのものがどのように生まれたか知ることは自分の思考のヒントになるのではないでしょうか。
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無名の質の漸進性。
アレグザンダーのパターンランゲージに始まり、その思想がwikiやxpやデザインパターンへとつながる。
都市は生き物であり、建築から見えたパターンに込められた意図の表出化がソフトウェア世界につながる歴史の連なりが見事。
tracがめちゃくちゃ懐かしかった。
wikiにしろ共同編集のナレッジ場は作り続けないと形を成さないし、
xpもプラクティスであってルールとして使うとうまくいかない。
また、デザインパターンも全てのパターンを表しているというより、自らのパターンの礎として捉えると。
名前をつける重要さ慎重さがソフトウェア業界にもあるが、アレグザンダーから繋がってるのかもと思えるお話だった。
思考の手掛かりとして概念の話として参考になるし、手元のアレグザンダーの難解な著作を読み直す気になった。 -
09/8/29
小山龍之介 推奨 -
TVで 江渡さんのことを知ったので、本を読むことにしました。
・ デザインパターン、XP(エクストリーム・プログラミング)、Wiki
・ Alexander,Christopher
読むつもりが、今は必要性がないので気が乗らず、返却しました。
こういう本があるとわかっただけでも収穫です。
2014/06/03 予約 6/5 借りて読み始める。ぱらぱらっとみて終わる。
内容と著者は
内容 :
1960年代の建築家クリストファー・アレグザンダーによる「パターンランゲージ」を起源とするデザインパターン、Wiki、XP。
建築の世界で生まれた思想がソフトウェア開発の世界で花開くまでの過程をたどる。
著者 : 江渡浩一郎 → Login etolab@AIST
1971年生まれ。慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。
独立行政法人産業技術総合研究所サービス工学研究センター研究員。 -
あとで書く。
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サイエンス
コンピュータ