時空と生命 ~物理学思考で読み解く主体と世界 (tanQブックス 3)

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  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774140421

感想・レビュー・書評

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  • なかなか難しいテーマだが最低限の分量で著者の考えを述べていて面白い。メインの考え方は人間原理に近いが、単細胞生物を含めて主体的意思を持つことが自己や時間の認識に繋がるという考え。1点指摘するとすれば、ウィルスの存在も考慮しておく必要があったのでは。

  • 最初は虚数やらミンコフスキー空間やらが出てきて敬遠しそうだったが、そこを読みやすいように進めてくれている。
    それらの前準備が後半に活きてきて、まさに物語の伏線をなしている。
    内容はそれ以上に衝撃的。
    要旨は「時間は生命がイリュージョンとして創造したもの→時間の流れのうち、生命はエントロピーが増加する今の時間の流れ方向の事象以外は認識できない(実際にはそのような事象もあるはず)」という仮説にたって、ミクロな物理的世界と生命が認識している世界との矛盾を埋めている。
    逆方向や別の方向の時間を選択しなかったのは、その方向だけに生命を維持する(エントロピー増大による自己崩壊を避ける)意思が必要だったから。
    突っ込みどころもあるが、こんな発想ができるんだという事に感激。
    カイヨワの『反対称』以来、久しぶりに発想の素晴らしさに酔わされた感じ。

  • 150822 中央図書館
    生命とエントロピーと時間の関係について、考察を進めているようであるが、感覚的な部分が多く、よくわからない。

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