温暖化論のホンネ ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて (tanQブックス)

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  • 技術評論社 (2009年12月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774141039

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温暖化論のホンネ ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて (tanQブックス)の感想・レビュー・書評

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    ── 武田 邦彦・枝廣 淳子・江守 正多《温暖化論のホンネ ~
    「脅威論」と「懐疑論」を超えて 20091217 技術評論社》tanQブックス
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4774141038
    <PRE>
     Takeda, Kunihiko 資源工学 19430603 東京 /中部大学教授
    http://twilog.org/awalibrary/search?word=%E6%AD%A6%E7%94%B0%20%E9%82%A6%E5%BD%A6&ao=a
    ♀Edahiro, Junko  同時通訳 19621123 京都 /環境ジャーナリスト/籍=枝廣
     Emori, Seita    気象学 197001.. 神奈川 /
    </PRE>
     
    (20170727)
     

  • 最近、地球は温暖化しているんじゃなくて、寒冷化している、という話しをよく聞く。また、最近読んだ「気候変動とエネルギー」(深井有)では、かなり説得力のある(ように思える)温暖化批判だったし。一方では、レスター・ブラウンの「地球に残された時間」は、かなり危機感が伝わる本で、一体、どうなっているのだ!という感じである。
    というわけで、温暖化の「脅威論」と「懐疑論」が議論を戦わせるということなので、読んでみた。が、あれ?結構、言っている事って、3人とも変らないじゃん、みたいな感じ。謎は深まる。

  • 思わず笑ってしまう受け答えやスリリングなかけあい。内容以上に業界勢力図的なものも俯瞰してみたかったので満足でした。

  • とても読みやすかった。第3部は漫才台本みたいで面白かった(枝廣氏がぼけて武田氏が突っ込む)。「温暖化懐疑論があるのは日本ぐらい」という江守氏の主張は、日本人の弱いところをついている。本当だろうか?

  • 人間が排出する二酸化炭素で温暖化はする。
    2100年時点での温暖化の程度はIPCCの各種シナリオで摂氏1.1〜6.4度の上昇。

    さて、これらを認めた上で、それが世界にどう関係して来るのか。
    ここの評価が人によって分かれてくる。

    その評価が分かれてくるから、対策に対する考え方も分かれてくる。

    江守氏や枝廣氏がオイオイとツッコミを入れてしまう武田氏の尖った発言も、ご本人も自覚された上での過激さであることがわかった。実のところ武田氏だって温暖化を多少心配されているのであるが、温暖化脅威論を必要以上に振りかざして利権化する政府や産業界への対抗措置であり、精神論や宗教の様に市民に押し付けられている効果のない二酸化炭素削減対策モドキの欺瞞への武田節炸裂は大変清々しい。

    この問題に対して自分のとるべきポジションをどの辺りにすべきか、という手がかりのひとつとして興味深く読んだ。

  • 『不都合な真実』の翻訳をはじめ、地球温暖化や環境問題についての数々の著書や講演などで知られる環境ジャーナリスト・枝廣淳子氏と、『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』シリーズをはじめ、リサイクルや省資源はかえって環境を悪化させるという、まるで正反対ともいえる意見の中部大学教授・武田邦彦氏に、国立環境研究所の江守正多氏が加わった鼎談をまとめたもの。このメンバーで、果たして本当に気温は上がっているのか、どの程度深刻な問題なのか、CO2は悪者なのか、いったい何が問題で、何をすべきなのか、またすべきではないのかといったことを確認していく。失礼な言い方だが、まるで「朝まで生テレビ!」のように、喧々諤々と意見を述べ合うのを野次馬的に聞いているような面白さがある。興味深いのは、前書きと後書きを、3人がそれぞれ書いていることだ。試合に臨む心境のような前書きと、ヒートアップした鼎談を締めくくるクールダウンのクロージングを最後にもう一度読んでみるのも一興。数ある環境関係の出版物のなかでもユニークな視点といえよう。

  • 民主党政権になって鳩山首相がCOP会議でCO2を25%削減すると宣言したと記憶していますが、最近では何のためにCO2を減らす必要があるのかを考えてしまうことがあります。

    地球温暖化とCO2濃度の相関関係があるので、CO2を減らさないと大変になるとか、温暖化すると氷が溶けて都市がなくなるとか、極端な議論ばかり先行していて世界中の人がどのように幸せになるのかが依然としてわかりません。

    最近になって、CO2の排出取引の先物市場ができたことを知って、地球温暖化関連について金儲けをできる集団があることは理解したところです。

    今回の本では、枝広女史、江守氏、武田氏の3名による対談形式になっていて、前半部分を読んで果たして大丈夫かと思いましたが、最後は上手くまとまっていた感を受けました。

    以下は気になったポイントです。

    ・気象庁の発表する「東京の気温」とは、東京全体の気温ではなく大手町の観測地点で測った気温、日本の気温は17観測地点で測った気温の平均(p34)

    ・リサイクルに関するデータは、ほとんどすべて隠されているので自分で調べるしかない(p81)

    ・温度が上がるのに絶滅する生物が増えると予測される理由として、1)温度上昇のスピードが速い、2)都市、農地、道路、ダム等の人工物によって生態系が分断されている(p113)

    ・人間が排出する硫黄、窒素等の化合物が自然が吸収できるレベルを超えたのは1950年頃(現在は3倍)、それにもかかわらず大気中の硫黄や窒素は減少したのは、人間が脱硫するなどの技術を開発をして処理したから(p128)

    ・ゴミは全部まとめて燃やせば1キロ30円で処理可能、分別すると80円かかる(p140)

    ・基準年を1990年にしているので、欧州国はCO2を削減しなくてすむ仕組みである(p147)

    ・CO2削減と経済成長を両立ができているスウェーデンは、発電の50%が水力で、残りの50%が原子力という特殊な理由があるから(p157)

    ・水力発電が日本では5%にとどまっているのは、スウェーデンとは人口密度とエネルギー消費量が違うから(p158)

    ・電気自動車がCO2削減に貢献するのは原子力発電があるからということをハッキリいう人は殆どいない(p158)

    ・マイバックの原料であるポリエステルは石油の中でも非常に貴重な成分、レジ袋の成分は余っているポリエチレン(p172)

    ・エネルギー消費量やCO2の排出量を計算する場合、ライフサイクルコストで考える必要がある、地下鉄はCO2が少ないというのは走行時のデータであり、穴を掘る際のデータを考慮していない(p174)

    ・30年間日本に温暖化の影響が出ないと言う根拠として、1)日本が海洋性気候であり海の温度の影響を受けるので気温上昇が遅い、2)日本が縦長の島国だから、3)対応策のためのお金や技術がある(p179)

    ・日本が温暖化に対してやることは、1)食料自給率・森林利用率を上げる、2)エネルギー自給率をあげる、3)軍事力を高める、である(p182)

    ・クーラーなどの電化製品効率、車の燃費効率も年々上昇しているが、全体としてのエネルギー使用量は減っていない(p191)

    ・大きな車のほうが快適である、大きな冷蔵庫のほうが良いという価値観を崩しておかないと、省エネをしても無駄である(p195)

    ・CO2の削減の政策をとらなかったらCO2がもっと増えたという意見に対して、1972年から1990年までのエネルギー弾性率(GDPに対するエネルギー消費=CO2排出)は0.5、それに対して1990年からは1.0というデータから、専門家はそれがウソであると知っている(p205)

    ・政府が言ってきた温暖化対策は、「業界を儲けさせる利権行動」であって、日本の環境を良くしようとしたものでない(p206)

    ・報道記事を読む場合には、事実・推測・意見、を区別することが大事(p215)

  • 環境問題の言い合いはかみ合わない。
    論理的に議論する気持よりも、各々の結論に固着して感情的になってしまう。そもそも環境問題は、自分の身体や思想の生死とか安全や欲求に直結しない問題を、頭で考えて重要だと思い込んでいる一種のファンタジーみたいなものだから、何を重要とするかは個々人で異なるのは当然。
    科学的に議論しようにも、客観的に得られるデータだけでは何も言えない。データにはそれを解釈する人間のファンタジーに基づく価値観がくっついてくる。
    というようなことを、予想通りに見せてくれる本。ただ、こういう本を出そうという企画は評価に値する。

    環境派の女性は、「マイ箸」は全くエコには結びつかないといわれて、自分はエコだからではなく、その方がごはんがおいしいから使っていると開き直る。
    江守先生は役所の縦割り行政の弊害で、ほんとうはエネルギーシステムのイノベーションが必要だとわかっていても、環境省はクールビズとかエアコンの設定温度などの瑣末なことしか言えないと嘆く。
    武田節はあいかわらずだが、前書ではIPCC派の強い圧力を受け心理的に乱れていたと認めている。

  • 読み終わったら、まさかの結末。
    先日読んだシェアの考えがポイントでした。

    武田先生の物言いについては極端なところが多いと感じるのですが、お三方とも建設的な議論を意識されており、すんなりと頭に入ってくる内容です。

    温暖化について自分の考えを持たねばならないと感じました。

  • ・IPCC4次報告書:地球の気温は上がっている+CO2は増えている+気温の上昇の原因がCO2である確率が90%以上
     →ただし上記はあくまでIPCCの見解.小氷河期からの回復である可能性も説明するべき.
    ・一般人の科学リテラシーと科学者の社会リテラシー
     →今回の場合,専門知識のない人にいかに判断材料を提供するか.
    ・第一の思考停止:お上の言う事をそのまま信じる
     第二の思考停止:上記の反対意見をそのまま信じる
     第三の思考停止:上記より,どちらなのかわからないため考えるのをやめる
     →不確実性が含まれていても情報を整理して自分の中で考えを持つ力が必要.
    ・IPCCの報告書には技術の進歩,社会の変化という視点が抜けている部分がある
    ・温暖化を抑えるのではなく,温暖化に適応していこうという発想が大事なのでは?
    ・エコバック,分別は結果的にCO2排出量を増やす?
    ・★場当たり的な対策ではなく,社会のグランドデザインを明確に描くことこそ重要.

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温暖化論のホンネ ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて (tanQブックス)の作品紹介

武田が吠え、江守が説き、枝廣がつなぐ。3人が描くそれぞれの地球温暖化論!ほんとうの温暖化論議はここからはじまる。

温暖化論のホンネ ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて (tanQブックス)はこんな本です

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