統計解析がわかる (ファーストブック)

  • 技術評論社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774142708

作品紹介・あらすじ

これから実際に統計を使う人に最適な入門書。記述統計学・推測統計学、より実用的な回帰分析や分散分析も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 数カ所だけ(特に第一種の誤りと第2種の誤りの部分)でしばし沈思黙考する必要があったが、他の部分は実利性と学術性のバランスをうまく取っており、大変に勉強になった。

    同じ出版社から出ている「統計学がわかる」2冊よりは、堅めの記述だが、だからといって、理解しがたいというわけではなかった。「統計学がわかる」を超入門として、本書は真の入門書という位置付けだろうか。ダブって読んでも、無駄はなく、かえって理解が深まるかたちだ。

    本書では「わかる」統計から「使える」統計へと進んでいける。

    ・小さな標本を使っての母平均の推定に欠かせないt分布
    ・母集団から標本を抽出し、それから不偏分散を求める分布がカイ二乗分布
    ・母集団の分散の比を調べるのがF分布
    ・希に起こる事象の分布がポアソン分布(二項分布B(n,p)において、pを小さく、nを大きくするとポアソン分布)
    ・二項分布は正規分布で近似できる
    ・中心極限定理
    ・母平均、母比率、母分散の検定
    ・回帰分析と決定係数
    ・分散分析を支えるのはF分布(正規分布に従う同一の母集団から抽出された標本において、不偏分散V1とV2の比は自由度f1,f2のF分布に従う)
    ・繰り返しのある二元配置の分散分析の大きな特徴は「交互作用」

  • 私のような統計初心者にはオススメです。

  • 分散分析について色々と統計の本を読んだり、ネットで調べたりしているが腹落ちせず、この本を借りた。
    確かに分散分析について書かれているが、繰り返しのある二元配置分散分析で交互作用が調べられるとは書かれているが、なぜ繰り返しのない二元配置分散分析では交互作用が調べられないのか(交絡の話)など、少し突っ込んだところについては解説されていなかったので結局、ネットの力を借りて理解した。
    それ以外の、確率分布、推定、検定といった部分の解説については、理解が進み、なかなか良い本だと思った。

  • 手軽に活用方法が分かる

  • 統計学の基礎を体系的に学べる本
    帯に書かれている「最適な入門書」ということで、トライしましたが、理解できるところ、出来ないところ、いろいろでした(涙)

    本書では、
    「記述統計学」と「推測統計学」をそれぞれ解説しています。
    記述統計学とは、いわば見える化。数値、資料を整理して見える化して分かりやすくするもの。
    推測統計学とは、一部の情報から全体をあぶりだすもの。本質を探り出すもの。
    という感じです。

    その中で、興味を引くのはやはり統計的検定や分散分析。
    統計的検定の例題では
    「A社製造の電球の平均寿命は従来1500時間、分散が150^2であったが、A社では品質を改善した結果、平均寿命が長くなったと主張している。そこで新製品100個を無作為に抽出して検査したところ、その平均寿命は1520時間であって。A社の主張は信用して良いか、分散は変わらないと仮定して、危険率5%で検定せよ」
    とあって、仮説が正しいかどうかを統計的に判断する手法を解説してくれています。
    また分散分析では、一元配置の分散分析として、4種類の飼料を複数の子ブタに与えて、その体重増加を見た時、どの飼料の効果が一番効果があったのか、ただの偶然なのかを分析する事例を解説してくれます。

    こういった事例をもっとストーリ立てて、解説してもらうと、とても理解が進むなぁっと思いました。
    まさに、こういったところを実践的に知りたいんだよなぁ。

    本書はとりあえず、辞書の様に利用できると思います。
    この言葉の意味ってなんだっけ?といったときに本書に立ち戻って事例含めて解説読めば理解できるっていう感じです。

    数学的なところはほとんど忘れていて、だいぶ理解できていないとこもありますが、入門としては十分でした。
    この知識をベースに再び、
    「統計学が最強の学問である」の後半部分(前回さっぱり理解できなかったところ)に臨みたいと思います(笑)

  • んー、悪くはないんだけど。
    誤植あり過ぎ。ここまで間違っている本も、久しぶりだなぁと。しかも、漢字などのミスにとどまらず、公式(?)の説明まで(まぁ、メインの説明ではなく、表の脚注でしたけれども。水準間偏差=水準平均-水準平均て(笑)。常にゼロ?笑)。

    ただ、多重間分散分析とかが分かりやすく載っていたのは良かったかな。先ほど登録した本の補足を十分にできたという意味では読んでよかった。
    1冊を通じて読むには、必ずしも体系だっていない気がしたけれども、一般人に分かりやすく書いてくれようとしていることは伝わったし、絵もあった(笑)。

  • 2015年2月新着

  • 非常に分かりやすかった。数式も少しでてくるが、理解しやすい。自由度の説明は感動した。今まで、どの説明をみても?だったのが、ひとつ合点いった。このレベルでもう少しマクロとミクロの説明をした本を出して欲しいと思う。

  • 統計の概要を説明してくれてはいるのですが、「なぜそうなるか?」という説明はあまりされていません。仕組みはよくわからないけど、とりあえず使えればいいというイメージをうけました。
    統計解析をつかうにはどんな方法があるの?というのを「ざくっと」知りたい人向けです。実際に使うにはちょっと厳しいかな?という内容でもありました。

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著者プロフィール

1952年、東京生まれ。東京大学理学系研究科修士課程修了後、富士通、神奈川県立高等学校教員を経て、サイエンスライターとして独立。わかりやすく、ていねいな解説には定評がある。
著書に、『まずはこの一冊から 意味がわかる統計解析』(ベレ出版)、『図解・ベイズ統計「超」入門』(SBクリエイティブ)、『統計学の図鑑』『ディープラーニングがわかる数学入門』(技術評論社)などがある。

「2019年 『高校数学でわかるディープラーニングのしくみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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