統計データはためになる! ~棒グラフから世界と社会の実像に迫る~

著者 :
  • 技術評論社
2.84
  • (0)
  • (3)
  • (11)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 114
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774152936

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 様々な統計データが雑然と前後の脈絡も無くただただ並んでいるヘンな本である。其れも全てが棒グラフ!

    定番の統計サイト「社会実情データ図録」を運営する著者は「数値をグラフ化する場合、もっとも分かりやすいグラフは棒グラフといえます。数量を感覚でつかむには、長さによる方法が効果的なので、棒グラフは我々にとってもっとも実感のわく表現となっているのです」と言いきっており、今流行の様々な見易さを追及するような円グラフ、折れ線、立体グラフなどを完全に無視して棒グラフ一本やりだ。

    その一方で世界の山の高さを比較する棒グラフの項では「山の高さ順に並び替えることで何らかの解釈が入るからしない」と言いつつ「欧州・アジアの山は東西の地理的関係に沿って並べる一方で、北・南米は南北の順に」とどうも言っていることが一貫してはいないなどツッコミどころ満載なのだ。

    要するに本書を読んだからと言って何か統計データの有益な利用方や解釈方が学べるというものでもなく、棒グラフにすることによって何か新たな視点が生まれるかというと必ずしもそうでもない。棒グラフを偏愛する読者にはたまらない(?)本だと言えるかも。

著者プロフィール

統計データ分析家
1951年生まれ。東京大学農学部農業経済学科卒業。国民経済研究協会常務理事研究部長、立教大学兼任講師を経て、アルファ社会科学㈱主席研究員。ネット上の統計グラフ・サイト「社会実情データ図録」を主宰。
主な著作:『統計データはおもしろい! 』(2010年)『統計データはためになる! 』(2012年)(いずれも技術評論社)『統計データが語る日本人の大きな誤解』(日経プレミア、2013年)

「2019年 『なぜ、男子は突然、草食化したのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

本川裕の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
クリス・アンダー...
ジャレド・ダイア...
ヴィクトール・E...
エリック・ブリニ...
ジョセフ・E・ス...
佐藤 優
スティーヴン・D...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×