エディアカラ紀・カンブリア紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ))

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  • 技術評論社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774160849

感想・レビュー・書評

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  • カンブリア紀に興味があったから読んだけどエディアカラ紀から説明する理由が深かったな〜!
    こういう本は専門的になりやすいし、難しく書こうとすればいくらでも難しくできるので素人にもわかりやすく書いてくれて非常に読みやすかった!
    ワンダフルライフや眼の誕生など読みたい本、学びたい内容が増えました。絵も多く化石から復元図へのイメージがつながりやすかった。専門書としての評価はわかりませんが、読み物としては面白かったです!
    まだアノマロカリス・カナデンシスに恋焦がれていますがオルドビス、シルルにも興味を持っていきたいな

  • エディアカラ紀の生き物と、それ以前の 生き物って言ふかが書いてあった。けっこう面白い。
     さう言ふわけで、D・ウォルコットのアレは書いてある。
     

  • スティーヴン・J・グールドのワンダフル・ライフでバージェス頁岩で発見されたカンブリア紀の種の大爆発の話を読んでから、既に20年以上経ってしまった。TVで何度も取り上げられて、すっかり馴染みとなったアロマロカリスをはじめとするカンブリア紀、及びその前のエディアカラ紀の生物をフルカラーの化石写真と図版で紹介している。このクオリティーでこの値段(2680円+Tax)で大丈夫?と心配してしまう出来。カンブリア紀の化石がバージェス頁岩以外(特に中国)からも多数発見されていること、ワンダフルライフ当時は現在種と関係がないと思われていた種が実は現在につながっていること、等、この20年の知見が盛り込まれていて、それでもワンダフルライフへの敬意は失わない良書。
    シリーズの第一巻ということで、次巻以降(刊行済み)も期待できる。

  •  エディアカラ紀(約6億2,000万年前から約5億4,200万年前)とカンブリア紀の生物を、生命の誕生から時系列に紹介する一冊。科学的な知見に基づきながらも平易な本文と、鮮やかな化石写真の特筆すべき豊富さで、門外漢をも大いにときめかせる仕上がりになっている。
     『眼の誕生』で紹介された「光スイッチ説」は当時(2003年)の最新の研究成果に基づいた仮説であったのだが、この分野では日に日に新発見があるため、「光スイッチ説」についての最新のアップデートも本書(2013年刊)では行われている。こうしたライブ感は、真実を探求する過程にリアルタイムで同行しているようで、刺激的だ。
     本書で見る我々の祖先はあまりに奇妙奇天烈な姿をしている。けれども、何億年かのちには、我々が未来の住人たちになんだコレ、と言われるかも知れない。そう思うと、ちょっと楽しい。

  • 魚類がカンブリア紀には出現していたとか、アノマロカリスと節足動物の関係とか、研究が進んでいることを数多くの部分で知り、とても参考になりました。

  • 「ワンダフル・ライフ」アップデート版。かの本が好きだった人は是非。綺麗なイラストだけでなく、化石写真を見せてくれるのは非常に有難く、大いに知的刺激される。
    2000年以降新発見の新生物、以前の復元からの改訂図など、余すことなくニーズに応えた意欲作。

  • エディアカラ紀が好き。

  • ふむ

  •  「ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語 (S・J・グールド)」からの流れで本書を手に取った。
     いわゆるカンブリア爆発というのは、エディアカラ紀とカンブリア紀の地層を比較し、カンブリア紀の地層に多くの生物の化石を認めることからそう呼ばれているが、そもそもエディアカラ紀の生物はまだ軟体性で化石に残りにくく、カンブリア紀はその身体が硬質化したため化石に残っている生物が多いという。
     ではなぜカンブリア紀の生物が硬質化したのか、①大整合により地中の化学成分が海中に溶け出し硬組織を作る材料が増えたという説、②眼の誕生が生物の多様性に拍車をかけたという「光スイッチ説」(「眼の誕生―カンブリア紀大進化の謎を解く」(アンドリュー・パーカー))に言及されている。
     本書は「ワンダフル・ライフ」が刊行されてから20年ほど経過しており、その間にも新種生物の発見や新たな進化に対する考え方など古生物学、地質学のアクティブさが伝わってくる一冊だ。

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著者プロフィール

著者:土屋健
オフィス・ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者、サブデスク(部長代理)を経て2012年に独立し、現職。近著に『怪獣古生物大襲撃』(技術評論社)、『前恐竜時代』(ブックマン社)、『生命の大進化40億年史 中生代編』(講談社)など多数。

「2023年 『も~っと! 恐竜・古生物ビフォーアフター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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