ゼロからわかる オブジェクト指向超入門

著者 :
  • 技術評論社
4.00
  • (4)
  • (0)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774164045

作品紹介・あらすじ

クラスとインスタンス・継承が理解できればUMLとJavaの関係性が面白いようによくわかる。Javaプログラミング基礎を学んだ次のステップとしてオブジェクト指向プログラミング技術を習得するための入門書。Javaの例を示しながらプログラミング技術の側面の説明をする。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • # 書評☆3 読みやすいがわかりやすいかは微妙 | ゼロからわかる オブジェクト指向超入門

    ## 概要
    Javaをサンプルとして,オブジェクト指向の入門を解説している。本書全体を通して,図解がふんだんに掲載され,読みやすかった。

    オブジェクト指向の理解しやすくするために,UMLによるクラス図とシーケンス図を間に挟んだ形となっている。個人的には,これはいまいちだった。

    読みやすくはあるのだが,オブジェクト指向でやるとどう便利なのかというのがいまいち実感を持ちにくかった。どちらかというと,「すっきり分かるJava入門」のほうが分かりやすかったような印象が残った。

    ## まとめ
    決して悪くはなく,読みやすかった。しかし,既に別の入門本を読んで,オブジェクト指向についてある程度知識があったので,目新しさがなく,相対的にイマイチな評価となってしまった。

    オブジェクト指向の理解がいまいちかなと思って,オブジェクト指向の本を漁っていたときの一冊だったのだが,デザインパターンとか実際の利用例を読んだほうが良かったようだ。

    パーマリンク: <https://sennooken.jp/blog/2018/10/22/>

  • 著者によると、「オブジェクト指向」と「UML」と「Java」は同時に取り組んだ方が理解が深まるため、前著である『ゼロからわかるUML超入門』(河合(著) 2010年 技術評論社)と併読するとよい、としている。


    例えば「カプセル化」について。C言語などの手続き型言語は、「手続き(プロシージャ)を記述することでプログラミングを」行う。プログラムには「手続き」と「データ」が要素として必要だが、手続き型言語では「手続きを重視し、データ処理は手続きの中で」行う。このため、プログラムが大きく複雑になっていくにつれて、「個々のデータが、どの手続きからどのように使用されるのか」が分かりにくくなってくるという課題がある。

     これに対して、JavaやC++といったオブジェクト指向言語は「データと手続きを一体化した」「クラス」の集まりでプログラムを作成する。また「外部からデータに直接アクセスさせず、手続きを呼び出して(データに)アクセス」させる「カプセル化」を行う。これにより、「個々のデータが、どの手続きからどのように使用されるのか」、プログラムの規模が大きくなるにつれて分かりにくくなるという問題を避けられる点で、変更や拡張に強いというメリットを担保できる、といった具合だ。

     「あるクラスに定義されたデータと手続き」を新たに定義しなくても別のクラスでそのまま再利用できる「継承」や、同じ名前の手続きが異なる振る舞いをする「多態性」についての解説も同様だ。例えば、手続き型言語で「図形の面積を求めるプログラム」を作成しようとすれば、図形が長方形、三角計、楕円形とあった場合、プログラム上では「長方形面積( )」「三角形面積( )」「楕円形面積( )」といった具合に、それぞれ名前の異なる手続きを呼び出す必要がある。

     だがオブジェクト指向言語の場合、多態性の仕組みによって、「xxx面積( )」という手続きを「面積( )」の1つにまとめられる。つまり面積を求める図形の種別が増えたところで、図形種別に応じてプログラムを条件分岐させる必要がない。こうした点が拡張に伴う修正作業の手間削減に有効であり、「ソフトウェアの保守作業の効率化に大きく効いてくる」とシンプルに説いている。


    ■目次

    1.オブジェクト指向って何?
    2.オブジェクトって 何?
    3.オブジェクト 指向言語って 何?
    4.UMLって何?
    5.クラスとインスタンス
    6.カプセル化はオブジェクト指向の 原点
    7.クラス間の関連
    8.継承でクラスを再利用する
    9.多態性ってどうやるの?
    10.インタフェースって何 ?

  • オブジェクト指向が本当に分かりやすく書いてある。
    まず、その概念を実際の現実的な例を使って説明し、そのご、それを再現する文法を紹介した後、その文法を利用した簡単なプログラム例を乗せ、その後に、最初に紹介した実際の例での事例をプログラムとして組んでいる。
    そのため、1つの事柄が様々な次元で説明されとても分かりやすくなっている!

  •  自分には早かったのかそれとも読み込みが浅いのか。

     面白いようには分からなかった。でも分かりやすいのはよい事だ。

  • オブジェクト指向、特に継承・カプセル化の概念が
    良く分かっていなかったので手に取った本。

    実に分かりやすかった。
    クラス図、シーケンス図についても触れているので、
    UMLを知らない人でもスッと入ってきます。

    実践で上手く使えるかどうかは分からないが、
    直近で行っているリファクタリングを通して、
    改めて理解度を測りたい。

    ただ、JavaではなくPythonでのクラスなので、
    違いを把握しないといけないとは思いますが。

全5件中 1 - 5件を表示

河合昭男の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×