デボン紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ))

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  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774165899

感想・レビュー・書評

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  • 豊富な化石資料もさることながら、新しい研究ではコンピュータを使ったモデル化や、3Dスキャンによる復元など、昔では考えられなかった研究方法が紹介されていて面白い。
    脊椎動物として魚類が台頭する時代として有名だが、モロッコ産の多種多様な三葉虫にも注目。現生陸上生物の直接の祖先と推測される板皮類の繁栄も見もの。表紙は最強の甲冑魚ダンクレオステウスが飾り、この時代にして8〜10mの巨体、噛む力は地球史上最大の4000-5000Nという魅力的な古代生物。生きる化石は健在で、カブトガニ、シーラカンス、原始的なサメも化石が紹介されている。アンモナイト類はもともと殻が直角で、だんだん巻き巻きになっていったとは知らなかった。海だけ?のF/F境界絶滅事変については今なお原因究明が継続中。
    そして何と言っても植物・節足動物に遅れて脊椎動物の上陸作戦がドラマチック。ユーステノプテロン→イクチオステガは昔の図鑑などでも多用されているが、その間の生物としてパンデリクチス・ティクターリク・アカントステガなど、新しい化石の発見が紹介されている。

  • 魚類が繁栄し陸上に進出した時代。アンモナイトも丸くなりました。

  • 無脊椎動物から、脊椎動物が海の覇権を奪い、大量絶滅と前後して陸上へ脊椎動物が進出する面白い時代

    新幹線で読了

  • ページをめくる手がワクワクする、久しぶりの感触。化石は人を小3男子に帰らせる。

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著者プロフィール

著者:土屋健
オフィス・ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者、サブデスク(部長代理)を経て2012年に独立し、現職。近著に『怪獣古生物大襲撃』(技術評論社)、『前恐竜時代』(ブックマン社)、『生命の大進化40億年史 中生代編』(講談社)など多数。

「2023年 『も~っと! 恐竜・古生物ビフォーアフター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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