古第三紀・新第三紀・第四紀の生物 上巻 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ))

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  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774182520

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  • ついに新生代に突入。 それ以前の時代と比べて化石の保存状態もよく、情報量が多いにも関わらず大きな謎も残っている。系統が不明なアルシノイテリウムなどの重脚類。暁新世でニッチを急速に拡大させた肉歯類などの第1適応放散グループののち、始新世で拡大した食肉類などの第2グループが取って変った。気候の寒冷化・乾燥化で草原が拡大したなどの環境が影響したのか。第1グループには霊長類やイヌネコも含まれる模様。大量絶滅を乗り越えた謎のワニっぽいコリストデラ類についても今後の研究が期待される。他の紀に比べても短い期間にも関わらず絶滅動物も含めて哺乳類は多様性をもっている点を目の当たりにすると、それ以前の古生物への想像もさらに膨らむ。
    デイアトリマはガストルニスと同一視され、且つ肉食でなかったとの説が最近の有力となっている模様。
    アメリカのグリーンリバー、ホワイトリバー、バルトの琥珀、ドイツのグルーベ・メッセルなど、今回も圧巻の美しい化石写真を紹介。 海棲哺乳類の故郷はインド・パキスタン地方で、しかもわずか1000万年で完全に海洋進出に適応したという。 クジラ類の台頭により、ペンギンが追いやられたと推測されているが、鳥類から進化したためか大型化は難しかったのか。
    ティタノボアはスミソニアン・チャンネル必見

  • その辺の本でサーベルタイガーでいいです に関するのがないので、えるしまさく大先生のさういふネコ科が出るのはありがたい。
     海の頂点捕食者さんは、ペンギンさんと鯨さんで仁義なき戦ひがあったらしい。
     てふかマイアケトゥスさんが良い。

  • 化石写真、復元イラスト、解説文の面白さ、情報鮮度、いずれもピカイチのシリーズ。

  • 請求記号 457.37/Ts 32

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著者プロフィール

著者:土屋健
オフィス・ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者、サブデスク(部長代理)を経て2012年に独立し、現職。近著に『怪獣古生物大襲撃』(技術評論社)、『前恐竜時代』(ブックマン社)、『生命の大進化40億年史 中生代編』(講談社)など多数。

「2023年 『も~っと! 恐竜・古生物ビフォーアフター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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