仕事の問題地図 ~「で、どこから変える?」進捗しない、ムリ・ムダだらけの働き方
- 技術評論社 (2017年3月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774187747
感想・レビュー・書評
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これを読んですぐ改善できるわけではないが、何丁目からトラブルを潰していくかを決めて、その手法に関する本を読んで実行→改善はできそう。方針決めに役立つ。
かなりエッジの効いた皮肉な?調子。これまでかなり苦労されたのがうかがえる。イラストがかわいいし、文章も単調ではないので飽きずに最後まで読める。『システムの問題地図』と言っていることは同じかも。
社内の人の愚痴や不満を聞いてから読むと、そうそう!とかなり共感できる。各事例も身近なものに感じて、うちはどこからなら改善できそうかと、地に足ついた感じで読める。
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1.計画不在
2.進捗不明
3.一体感がない
4.モチベーションが低い
5.期限に終わらない
・インシデント管理、バッファ
6.意見をいわない
7.有識者不在
・外部委託、頼る
8.抵抗勢力の壁
9.対立を避ける
10.失敗しっぱなし
・失敗の改善、共有
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多少参考になるところもあった。
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非常に読みやすいプロジェクトマネジメントの入門書。後書きに辿りつくまでプロジェクトマネジメントの本であることに気づかないほど、平易な言葉で書かれている。内容についても失敗は隠されるので共有できずに失敗から学べない。だから失敗をした経験を共有出来る仕組みを作ろうとか、リーダーが思ってるほどに部下はリーダーを信頼していないなど、「人間だもの」という部分がしっかり考えられていて、人間をデータやシステムの一部のようにクールに扱うものとは異なる。THE日本企業のような環境で働くひとにも、何かしらチームで仕事をするなら役に立つのではないだろうか。
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図書館で借りた。
読みたいと思っててようやく読めた -
なぜ仕事のムダが生まれるのか?
それには様々な原因があるが、それを一つずつ例示しているので、分かりやすい。
サラリーマンならば、必ず思い当たる節があるはずだ。
しかしこの手の本って、昔からあったのでは?
(読みやすいという意味ではこの本は画期的かもしれないが)
これだけ問題点が体系化されているにも関わらず、いまだに解決がなされない。
問題は明確なのに、カイゼン方法が明確ではないところが、「風土」「雰囲気」など、簡単には解決ができない根が深い部分なのだと思う。
やはり思うのは「リーダーの資質」。
「これはダメ」とハッキリ言える人は本当に少ない。
本人は意識しなくても「責任取りたくない」という防衛本能が瞬時に働くのだろう。
それを証拠に「あ、オレ今、明確にダメを言わなかった」という反省がない。
これも防衛本能のなせる業で「気が付かない」ことで、自分の責任を回避しているのだ。
(なにせ「気が付かなかったのだから、しょうがない」で済むわけだ)
あれこれ分析する前に「ダメなものはダメ」ときちんと言える大人を育てることが大事と思う。
リーダーの前に「人間力」。
今だからこそ、きちんとした大人の対応が重要なのだと思う。
(2018/10/1) -
IT由来のプロジェクトマネジメントの手法をITとは切り離し「仕事の進め方改善」として平たく人間くさく書いた本。
孤立無援だった前職場を思い出しながら読了。「イノベーション、叫べば下がるモチベーション」・・・この句、きっと忘れられないだろうなぁ。遠くない将来役立てたい、との気持ちを込めて再読フラグ。 -
仕事を進めるうえでのありがち問題点をリストアップし関係性を矢印でつなぐ。チェックポイントは、計画不在、進捗不明、一体感がない、モチベーションが低い、期限に終わらない、意見を言わない、有識者不在、抵抗勢力の壁、対立を避ける、失敗しっぱなし。
あるある〜と責任も自分への影響もなく、眺めていられるポジションにいたいかも。