働き方の問題地図 ~「で、どこから変える?」旧態依然の職場の常識

  • 技術評論社
3.27
  • (4)
  • (26)
  • (45)
  • (11)
  • (0)
本棚登録 : 431
感想 : 33
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774194271

作品紹介・あらすじ

「親が突然、要介護状態に」「上司や部下が外国人」「育休後に仕事復帰したけど、毎日が綱渡り」…。そろそろ、実態に即した働き方を考えないとまずいんじゃないですか?『職場の問題地図』『仕事の問題地図』、『職場の問題かるた』に続く働き方改革のバイブル!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【内容紹介】
    「親が突然、要介護状態に」「上司や部下が外国人」「育休後に仕事復帰したけど、毎日が綱渡り」…。そろそろ、実態に即した働き方を考えないとまずいんじゃないですか?『職場の問題地図』『仕事の問題地図』、『職場の問題かるた』に続く働き方改革のバイブル!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    よく「日本人の仕事は生産性が低い」と言われます。で、さもそれらしく調べたかのようなランキング(欧米が上位で、日本は下位のヤツ)が提示されます。私はこの論調にいつも疑問を感じています。果たして本当にそうなのかな?何を基準に「生産性が低い」と評価しているのだろう。日本人の生産性が低かったら、世界第三位(つい数年前まで第二位)の経済力がなぜ持続していて、欧米諸国に追い抜かれることがないのだろう…。だから、私は「日本人の仕事は生産性が低い」という評価は眉唾物だと思っています。
    とはいうものの、古くからある日本の会社で「売れば儲かる・社員は残業上等で働く」という前時代のルールが今でも当たり前のように残っているのは事実だと思います。そういう点で、これから優秀な人材を獲得するために、私生活を尊重して働けるような制度を導入することはとても大切です。この本は、そのような前時代のルールに縛られた会社をどのような視点で改革していくか、説いた本です。
    コロナ騒動により、日本でもだいぶテレワークが一般的になりました。私もテレワークを積極的に活用しているサラリーマンの一人です。毎日テレワークだとしんどいこともありますが、選択肢の一つとしては非常に有用な制度だと思います。また、この本にも出てきた「副業」というものにも非常に興味を持っています。子どもからもう少し手が離れてきたら、将来のためにもう一つ何かやってみたいなと思っています。副業は間違いなくこれからのブームになるはずです。今のうちから、副業に適しているもの・私が楽しくできるものを考えてみたいと思いました。

  • きっかけ:アフターコロナの働き方を考えたくて読みました。リモート・副業賛成派かつ新しい福利厚生等もあってもいいんじゃないかと思って読みました。

    感想:

    学び:

    p88
    餅は餅屋、が生産性アップ
    外注とは自社にない専門能力やあ特殊能力を買う行為。案印なコストダウン要求や買いたたき×。いい外部人材が寄り付かなくなる。

    p124テレワーク
    仕事をプライベートを細切れに出来る

    p156副業
    生産性の高い人材を確保、退社後もネットワークを活用できる
    ・退職者を厚遇することは未来の自分の姿を重ね合わせる
    ・退職者は社内のことを熟知しているよきビジネスパートナー
    例:リクルート

    p127テレワーク
    ラクしていると思われる
    =会社でのワーク以外プライベートという捉えられ方

    p140テレワーク
    通勤の無駄・ストレスがない
    アイロンがけしなくていい
    有休休暇の節約に
    業務を止めない(台風など)
    地域で過ごす時間が増える
    働いている姿を家族にみせられる
    企業のイメージアップに(家族やご近所さんたちから)
    →言語化してあってスッとした

    p196リカレント
    社会人に一定のまとまりのあるプログラムを提供し履修証明を授与する過程の設置
    07年~

  • 働いている人にとってはこの本で取り上げられているいくつかの問題は必ず関連してきます。


    病気、怪我、親の介護などは「100%大丈夫」とは言い切れません。
    そんなもしもの時に備えてあらかじめこの本を読むことをおすすめします。


    また、今働いている社会人の方々にもおすすめですが、
    中学、高校、大学生にもおすすめです。

    特にこの本はわかりやすく、イラストで可視化もされているので、中学生でも読みやすいかと思います。

  • P137 世界ではリモートで仕事ができて当たり前
    テレワークのメリット
    ・通勤のむだ、ストレスがない
    ・アイロンがけしなくてよい
    ・有休の節約になる
    ・業務をとめないBCP)
    ・地域で過ごす時間が増える。
    ・働く姿を家族に見せることができる。
    ・会社のイメージアップにつながる

    p179 (女性活躍にあたり)「管理職は家庭と両立出来ない」というイメージ
    ・結婚、出産、介護に負担がかかりがちな女性のライフスタイルにあった女性の管理職はごく少数派。
    ・「夫が私以上に忙しくて残業が多いから、家事・育児までは頼めない」。昇進したくても今の生活では諦めざるを得ないケースが多い。
    ・日本では「子どもは3歳までは母親が子どもを手元に置いて育てるべきだ」という3歳児神話が根強く残っている。

    p217 時間単位年休
    ・労基法において有休は1日単位で与えることが原則であるが、労使協定により5日分まで1時間単位で与えることができる。①親の介護のためのケアマネージャーとの打ち合わせ、②役所や金融機関における手続き、③病気を患う本人の通勤などが想定される。

    p226フルに働けない人の評価は2軸で考える。
    ・定性的な評価;会社にとって望ましい行動を取れているか。
    ・定量的評価;売上高、時間あたりの生産性等
    →フルで働けない=評価が低くなる+賃金が安くなる という図式切り捨てないことが大切。

    p234
    著者は出産、体調不良、介護等で働き方の変更を何度も余儀なくされている。その度にテレワーク等で乗り切っている。「働き方をソフトランディングさせなければならない時期は誰にでも必ずやってくる」

  • 次のポイントが参考になった
    ・海外では”Roles & Responsibilities”といって、部門やチーム単位、個人単位で、役割、期待、業務内容、権限がはっきりしている
    ・海外では、人を雇うのはその人の専門性を買うことであるのに対し、日本ではその人の時間を買う発想が強い
    ・サービスカタログ、つまり、①業務名②目的③インプット④成果物⑤関係者⑥効率をまとめるとよい
    ・自己紹介では、どんな専門性があるか?何が得意か?どんな仕事でどんな実績を残してきたか?今の仕事でどう貢献したいのか?意気込みやこだわりは?今後どうなっていきたいか?趣味や休日の過ごし方はなど述べるとよい
    ・シンプルコミュニケーションには、①CCFの法則②NLCの法則③AREAの法則の3つがある
    ・主張のタイプには、質問、意見、提案、参考情報、報告、連絡、相談がある
    ・管理職の仕事でには、①組織目標への結果責任をとる②部下を育成・評価する③チームメンバーを育成し、メンバーの社内的な評価を上げる

  • テレワークなどの新しい働き方を進めるためのコツや手順が載っている。
    参考になる。

  • コロナ以前の本だが、以後では奇しくも指摘の点は多く実現したなあと思った

  • 働き方改革の教科書。本書は働き方を大きく変えるために必要なマインドと手段を教えてくれる。Beforeコロナの本であるため、テレワークの推進が強調されているところなどは少し情報が古く感じられるが、それ以外は今でも有用な内容。特に、女性の管理職の未婚率や子無し率が男性と比較して異様に高いことなど、職場の現状は女性に対して専業主婦家庭の男性と同じ働き方を求めてきた結果が今なのだと理解できる。私自身が女性として仕事をする上で日々感じている鬱憤はこういいところに集約されていると思えて、参考になった。

  •  テレワーク、週休3日制、仕事が終わったら帰ってもいい制度など、自分が働く会社に導入してみたい制度がたくさんある。でも、タイトル通り「で、どこから変えたらいいの?」状態だったのでこの本を読んでみた。

     その視点で読むと参考になるのは1章のグローバル化と3章の完全出社主義のところ。少子高齢化による労働人口の減少と、全国平均1時間14分にも及ぶ通勤によって生産性が下がる問題を、どう解決していくかが書かれている。

     自分が今日からでもできることは、自分の部署をよく知ること。誰が何をやっているか、何のためにその業務をするのか、このチームは何が得意で何が不得意なのか。基本的なことなのに、恥ずかしながら現状感覚だけで働いていたのでコツコツ職場で進めていこうと思う。

     現状の働き方の問題点をあげて、その問題に対して制度や現場でできる解決策を示していくというわかりやすい構成に加えて、かわいいイラストもあって非常に読みやすい。一つ一つの働き方の問題が一冊の本になってもおかしくないものを広く取り上げてるので、人によっては浅いと感じるかもしれない。この本で解決したい職場の問題を見定めて、また別の本で深堀りしていくという使い方がよい。

  • ・ポイント、アクション
     仕事意識を変える。以下を意識する。

    仕事は下記要素で成り立っている。

    目的
     その仕事は何のために、誰のために行うのか
    インプット
     その仕事を進め、成果物を生むためにどんな情・材料・ツール・スキルが必要か
    成果物
     生み出すべき完成物あるいは完了状態は?期限は?提出先は
    関係者
     巻き込むべき関係者、協力者は?インプットはだれから入手すべき?成果物は誰の為?
    効率
     その仕事のスピードは?生産量は?コストは?人員は?歩留まり(不良率)は?

    仕事に関しては以下を整理しておく
    ・どんな専門性があるのか
    ・何が得意なのか
    ・どんな仕事でどんな実績を残してきたのか
    ・今の仕事でどう貢献したいのか
    ・意気込みやこだわりは?
    ・今後どうなっていきたいのか?
    ・趣味や休日の過ごし方は?

    下記を読む
    誰でもデキル人に見える 図解de仕事術

全33件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家/ワークスタイル&組織開発専門家
あまねキャリア株式会社CEO/株式会社NOKIOOアドバイザー/
株式会社なないろのはな 浜松ワークスタイルLab所長/
ワークフロー総研フェロー
日産自動車、NTTデータなど(情報システム・広報・ネットワークソリューション事業部門などを経験)を経て現職。350以上の企業・自治体・官公庁で、働き方改革、組織変革、マネジメント変革の支援・講演および執筆・メディア出演を行う。

「2023年 『悪気のないその一言が、職場の一体感を奪ってる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

沢渡あまねの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ベン・ホロウィッ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×