- Amazon.co.jp ・本 (121ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774317489
感想・レビュー・書評
-
小学校3〜4年生にお勧めの児童書になります。
表紙の大野八生(おおのやよい)さんのイラストからもじんわりと温もりが伝わってきます。
ひょっこり、かんこちゃんに拾われた風助さん。
空き地にある平たい石の周りにはカタバミが生い茂り、そこはヤマトシジミの食卓のよう。
「あしたはかんこの味方だ」というじゅもんを教えてくれた風助さん。
きっと風助さんはたくさんの色んなことを乗り越えながら、このじゅもんを自分にも唱えてこられたのだろうと感じました。
温かな涙が溢れました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021.03.28
-
じっちゃんが死んでしまったあと、ものすごく大切な石をかんこにあげた。その石には名前がある。ヤマトシジミの食卓という名前、なぜそんな名前がついたのか。おもしろいので読んでみてください。
-
タイトルからはストーリーが分からないだけに、一読の価値あり。
まず、ヤマトシジミがシジミで、それを食べられると思っている人は、途中まででも読んでみることをお勧めします。
そうすれば、きっと最後までページをめくっているはず。 -
「食卓」とつくぐらいだから食べ物関係の話かと思ったら全然違った(笑)
おじいさんと主人公の小学生の不思議な出会いから別れまで。おじいさんの魔法の一言がすごく心に残る、寂しくも温かい気持ちになれる1冊だと思う。 -
子供の塾が終わるのを待つ間に、塾に置いてあったのを読みました。児童書です。
風助さんというおじいさんとかんこちゃんの物語。
ふたりに血の繋がりはありません。
風助さんとかんこちゃんは道で偶然出会い、なぜかそのままかんこちゃんの家で暮らすようになります。
風助さんに自分の本当のおじいちゃんを段々かさねていくように、かんこちゃん一家と風助おじいちゃんは心を通わせていき、そして。。。。
人と人との繋がりが希薄になりつつある今、こんな心の暖かいつながりがもてたらいいな。
思わずホロリ。
暖かい気持ちになる本です。 -
かんこちゃんと風助さんの出会った時の会話が楽しくって。
かんこちゃんの優れた観察力、「ひろっていこ!」の決断の速さ。素晴らしい。
出会いのシーンで笑いながら胸がギュウってなった本は始めてです。
大野八生さんの絵が、これまたばっちりはまっていて、一段とほんわか、ぐっときます。 -
「あしたはかんこの味方だ」空き地のひらたい大きな石のところで
出会ったふじぎなじっちゃん“風助さん”が、かんこに言った
この言葉が、なんとも良くて力づけられる。
人と人とのつながりのあたたかさがあちこちにちりばめられて
読んでいると、どんどん心の奥の方が温かくなっていく。
風助さんと出会って、風助さんがいなくなり、手紙が来て
風助さんのことがいろいろ分かった後、
かんこは「人生をうんと生きた気分」になる。
この「人生をうんと生きた気分」という表現がまたいい。
簡単に理解できたり、割り切ったりできない、
さまざまな想いや体験を超えていくことで、
人は大人になっていくのだろう、と思った。