こころをゆさぶる言葉たちよ。 (読書がたのしくなる・ニッポンの文学)
- くもん出版 (2013年10月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774321820
感想・レビュー・書評
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「明治・大正・昭和という時代の中で、自分の生き方を模索しながら言葉を発してきた詩人たちの作品を集めた。詩人たちの思いは、時を超えて今の私達にも通じ合うものが多い。みなさんと、詩の一篇にふれあうための、小さな時間を共有できることを願っている。」
「はじめて出会った詩には、立ち止まってゆっくり言葉にふれてみてほしい。声に出せば、言葉のリズムが伝わってきて、目で追っているときとは違う言葉になる。自分のペースで言葉と対話しながら、じっくりその言葉の裏に隠れているものを想像してみよう。一つひとつの言葉に込められた意味や世界を想像する経験を重ねていくと、あなた自身の言葉も鍛えられるはず。見えなかった世界の枠組みが見えてくるような、知的な言葉との出会いの瞬間だ。」 作品によせて 小寺美和(元中学国語科教師)の言葉より p148
詩についての解説、詩人についての紹介あり。
<島崎藤村(しまざきとうそん)>
「初恋」
「椰子の実」
<与謝野晶子(よさのあきこ)>
「君死にたもうことなかれ」
「夏の力」
<高村光太郎(たかむらこうたろう)>
「根付の国」
「冬が来た」
「道程」
「あどけない話」
「ぼろぼろな駝鳥」
「もう一つの自転するもの」
「激動するもの」
<山村暮鳥(やまむらぼちょう)>
「風景」
「春の河」
「雲」
「ある時」
「馬」
「赤い林檎」
<竹久夢二(たけひさゆめじ)>
「宵待草」
「春のあしおと」
「岸辺に立ちて」
「噓」
<北原白秋(きたはらはくしゅう)>
「空に真っ赤な」
「風」
「落葉松」
「片恋」
「薔薇二曲」
<石川啄木(いしかわたくぼく)>
「夏の街の恐怖」
「拳」
「ココアのひと匙」
「飛行機」
<萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)>
「竹」
「猫」
「群集の中を求めて歩く」
「時計」
「旅上」
「静物」
「月光と海月」
「遺伝」
<室生犀星(むろうさいせい)>
「小景異情」
「駱駝」
「寂しき春」
「はる」
「朱の小箱」
「夏の国」
「靴下」
<百田宗治(ももたそうじ)>
「遠いところで子供達が歌っている」
「雨」
「深夜の機関車」
<宮沢賢治(みやざわけんじ)>
「雲の信号」
「永訣の朝」
「松の針」
「何と云われても」
「雨ニモマケズ」
<八木重吉(やぎじゅうきち)>
「素朴な琴」
「虫」
「ひとを怒る日」
「母を思う」
「子ども」
「皎皎とのぼってゆきたい」
<小熊秀雄(おぐまひでお)>
「馬の胴体の中で考えていたい」
<中原中也(なかはらちゅうや)>
「サーカス」
「汚れっちまった悲しみに…」
「湖上」
「月夜の浜辺
「閑寂」
<草野天平(くさのてんぺい)>
「子供に言う」
「戦争に際して思う」
「武蔵野を歩いて」
「夜明け」
「一人」
<新美南吉(にいみなんきち)>
「泉〈A〉」
「泉〈B〉」
「貝殻」
<立原道造(たちはらみちぞう)>
「風の話」
「のちのおもいに」
「或る風に寄せて」
「夢みたものは…」
「はじめてのものに」
「わかれる昼に」
<竹内浩三(たけうちこうぞう)>
「骨のうたう(補作型)」
「ぼくもいくさに征くのだけれど」
「蝶」
「詩をやめはしない」
<大関松三郎(おおぜきまつさぶろう)>
「虫けら」
作品によせて(小寺美和)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
詩ってやっぱり紙面に載せるときの雰囲気?余白?も大事だと思うんだ
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昔、教科書で読んだ詩があった。今まで一度も思い出さなかったのに、見たら急に色々蘇ってきて驚いた。
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ああ いいな。
せいせいするな。
風が吹くし
農具はピカピカだ。
…と、宮沢賢治が詩ってくれたので、
私の胸は
せいせいした。
いい風が吹き始めて
農具もピカピカに光り始めた。
詩があって
本当に良かったなぁ♪