調べる技術: 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス

著者 :
  • 皓星社
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本棚登録 : 1758
感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774407760

作品紹介・あらすじ

原稿のチェックや論文執筆など、仕事でも趣味でもちょっとした「調べもの」をする際に、キチンと答えを出すにはどうすればよいのか?
国会図書館で15年にわたり、総記・人文科学・「その他」分野でレファレンスサービス(利用者の調べ物相談)に従事した著者が、その実践的な技術を大公開!
これまでほとんど「見える化」されてこなかった考え方や予備知識、さまざまなコツをわかりやすく解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 自著を語る・日本の古本屋 / 国会図書館秘伝?――ネットと本での調べものに『調べる技術』をどうぞ[小林昌樹(近代出版研究所)]
    https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=10575

    調べる技術――国会図書館秘伝のレファレンス・チップス | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース
    https://www.libro-koseisha.co.jp/publishing/9784774407760/

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      元・国会図書館員が語る、“調べる技術”の磨き方 「人類が現在持っている知識は、かなりの部分が資料になっている」|Real Sound|リアル...
      元・国会図書館員が語る、“調べる技術”の磨き方 「人類が現在持っている知識は、かなりの部分が資料になっている」|Real Sound|リアルサウンド ブック
      https://realsound.jp/book/2023/01/post-1227932.html
      2023/01/23
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      最善なアウトプットのための、適切な“調べる”を調べたい « マガジン航[kɔː]
      https://magazine-k.jp/2023/04...
      最善なアウトプットのための、適切な“調べる”を調べたい « マガジン航[kɔː]
      https://magazine-k.jp/2023/04/18/do-not-oversearch-01/
      2023/05/03
  • 国会図書館で2005年から15年間レファレンス業務に従事し、いまは慶應義塾大学でレファレンスサービス論を講じている“調べもののプロ”が、「国会図書館秘伝のレファレンス・チップス」(副題)をまとめて開陳する本である。

    先日読んだ類書『調べ物に役立つ図書館のデータベース』は初心者向けで、私にはやや物足りなかった。
    対照的に、この『調べる技術』は完全プロ仕様だ。日常的に調べものをする人たちに、一段上のテクを教えてくれる。
    (そもそも対象読者層が違うので、どちらの本が上という話ではない。念のため)

    ライター 、物書きなら持っておいてよい本だと思う。私は図書館で借りて読んだが、「手元に置いておきたい」と思い、ポチった。

    「第5講 見たことも、聞いたこともない本を見つけるワザ」、「第9講 Googleブックスの本当の使い方」の2章だけでも、値段分の価値は十分あると思った。

    この手の本は記述が無味乾燥になりがちだが、本書は著者の語り口もよい。
    淡いユーモアとウィット、茶目っ気が随所に感じられる文章で、実用書でありながら読み物としても楽しめた。

  • 調べる技術は情報が溢れている現代において必要な技術だと思う。ただ、もう少し読みやすく、書いて欲しかった。

  • 読書猿さんイチオシのリファレンス指南書。
    用語の意味とか定理の解説なんか日常的にググってるけど、より階層の深い在野の素人研究者といった半ガチ勢を対象とした内容。

    しかし、「人文リンク集」を知れただけでもだいぶ読んだ価値がありました。今後の大人の自由研究を充実させるために活用していけたらいいな。

  • 国会図書館でレファレンスサービスを長年担当していた人物による、調べる方法についての技術書。内容は具体的で実用的。抽象的な話題には進まず技術の説明に徹しているのが良い。あと、この手の本だと国会図書館や大学図書館の利用とか、有料のDBを使えとか一般人?にはなかなかハードルの高い話になることが多くケッと思うことも多いのだけど、この本はそういうものの使いづらい人への目配せが行き届いている点も好感度高い。

  • 使用したことのないツールが多く、内容をイメージ、理解するのが難しい。(私の頭が悪いだけかも)
    テーマはこれまでなかったもので素晴らしいと思います。

  • 調べもののプロがどういう仕事の仕方をしているのか、ということについての現場からの話であり、なかなか興味深かった。
    が、ここまでして何かを調べるなんて機会は、そこまで多くはないだろうなと思うし、今後ついにやってこないかもしれないとも思った。
    あと、この本はメルマガの連載が元になっているらしいのだが、そのためか、少し全体としてのまとまりが悪く、トリビアの列挙みたいな印象を受けた。しかも、文章のクセが強く、しかもそのクセが一貫性を持ってないので、読んでいてげんなりしてしまうことがけっこうあった。
    そうした点が気になったせいで、前評判の良さによって高まっていた期待を下回る印象になってしまった。
    正直なところ、ここで紹介されている技法の多くは実際に使うことはあまりなさそうだし、わざわざ買って読む必要はなく、必要になったときに図書館で読むくらいでいいと思う。

    (紹介されている技法のうち、まだ使う機会がやってきそうな、データベースの検索方法とか「答えから引く法」は、この本に関心を持つくらいの人ならみんなやってそうだし……)(まあでも、そういった無意識のうちにやっているような「暗黙知」を言語化するということが、著者がここでやりたかったことって言ってたし、その点ではこの本は意味あるものなのかもしれない)(それでもやっぱり買って読むものではなかったかな……)(そういえば、そこまで「わかりやすく」もなかったな……)

    気になっている人は、まずは図書館で借りて読むことをおすすめします。

  • <目次>
    はじめに
    第1章  「ググる」ことで、我々がやっていること~世界総索引でアタリをつける
    第2章  答えを出す手間ヒマを事前に予測する~日本語ドキュバースの三区分
    第3章  現に今、使えるネット情報源の置き場~NDL人文リンク集
    第4章  ネット上で確からしい人物情報を拾うワザ~人物調査は三類型で
    第5章  見たことも、聞いたことをない本を見つけるワザ
    第6章  明治期からの新聞記事を「合理的」にざっと調べる方法
    第7章  その調べ物に最適の雑誌記事索引を選ぶには
    第8章  索引などの見出し語排列で落とし穴を避ける
    第9章  Googleブックスの本当の使い方
    第10章  NDL次世代デジタルライブラリーは「使える」~その注意点とともに
    第11章  「として法」-目的外利用こそ玄人への道
    第12章  答えから引く法
    第13章  パスファインダー(調べ方案内)の見つけ方第14章  レファ協DBの読み方~レファレンス記録を自分に役立つよう読み替える
    同じ魔法が使えるようになるために~あとがきに代えて

    <内容>
    元国立国会図書館の「レファ(調べ物)サービス」担当だった著者が、その経験から図書館やネットを駆使して、普通に「ググる」だけでは調べの付かないことを、どのように調べるか、を文字化したもの。元は「皓星社」のメルマガ連載をまとめたもの。こうしたノウハウは、「レファ」担当者の経験なので、文章化しにくいものだったのが、著者は文章化することで一般化させた。文章にクセがあり、伝わりにくい部分もあるが、その努力に敬意を評して!

  • 国会図書館で働いた経験をもとに調べる技術を紹介。見た事がないサイトが多く色々と参考になった。ただ、調べ物を普段あまりしない私にとってはまだ早いかな、という内容。今後また読みたくなる日が来るかもしれない。しかしその日にはまた調べる技術は大きく変わっていそうだ。

  • 元国会図書館のレファレンス司書がそのノウハウをまとめた本。なので、一般の人の検索用途などとはやや違う内容なので注意。(タイトルから誤解する人が多そう…)

    読む人を選ぶので万人にはオススメが、このような世界があることを知れる書籍は他にないので貴重な内容。個人的には面白くて一気に読み進めてしまった。
    文献をたくさん漁ることがあったり、大量に本を読むくらい知的好奇心のある人なら一読をオススメする。

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著者プロフィール

1967年東京生まれ。1992年慶應義塾大学文学部卒業。同年国立国会図書館入館。2005年からレファレンス業務に従事。2021年退官し慶應義塾大学でレファレンスサービス論を講じる傍ら、近代出版研究所を設立して同所長。2022年同研究所から年刊研究誌『近代出版研究』を創刊。専門は図書館史、近代出版史、読書史。
編著に『雑誌新聞発行部数事典: 昭和戦前期』(金沢文圃閣、2011)などがある。『公共図書館の冒険』(みすず書房、2018) では第二章「図書館ではどんな本が読めて、そして読めなかったのか」を担当した。

「2022年 『調べる技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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