浪人若さま新見左近: 書下ろし長編時代小説 (おてんば姫の恋) (コスミック・時代文庫 さ 6-3)
- コスミック出版 (2011年4月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774723990
感想・レビュー・書評
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浪人若さま 新見左近 シリーズ3
五代将軍の継承者争いで、江戸が混乱に陥るのを避けるため、仮病を使い、浪人暮らしを楽しむ、後の六代将軍家宣の若かりし頃の話。
《おてんば姫の恋》
大名家のお姫様の危機を助けた縁で、そのお姫様に、惚れられる綱豊。
《尾張名古屋の果し合い》
綱豊の剣友であり、綱豊が、憎からず思っているお琴の兄、岩城泰徳が、道場門人の戸川秋太郎と共に、阿南也八郎を尋ねて、名古屋に旅し、阿南の門人の果たし合いを見届ける。
綱豊は、出てこない。
《世話女》
綱豊の医師、西川東洋の旧友で、惚けてしまった御家人の話。
妹が、 兄を亡き者にして、息子を養子にしょうと企む。
《秘剣・鬼法眼流》
次期将軍に、綱豊を推している筈の酒井雅楽頭忠清の陰謀が、明白に。
酒井は石川能登守乗政を使って、綱豊の命を狙っていたが、前シリーズで、綱豊の人柄に傾倒した乗政が、綱豊推しになったので、慌てた酒井は、岩倉具家に、綱豊の命を取るよう命ずる。
綱豊に会った、岩倉も、綱豊に惹かれる。
酒井は、実は、有栖川宮幸仁親王を、将軍にする計画を立てていた。
シリーズを重ねるにつれて、だんだん面白くなってきた。
次作が楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
若さまの敵対する派閥ってひとつじゃないのね。
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おてんば、という意味がそぐわない。
恋、というほどの進展もないし。
相変わらず。 -
L 浪人若さま新見左近3
確かに痛快なんだけど左近の活躍がない章もあって期待はずれ。某藩の姫君も市中に出てくるも再登場を臭わせながらそのまんまだし。お琴についてもそのまんま。とうとう次期将軍争いが表面化してきたので良しとするか。