浪人若さま 新見左近 陽炎の宿 (コスミック・時代文庫 さ 6-7)
- コスミック出版 (2012年11月7日発売)
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感想 : 5件
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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774725680
感想・レビュー・書評
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シリーズ第5弾
身分を隠して、浪人・新見左近と名乗り、ぼろ屋敷に住む、甲府藩主、徳川綱豊。ひょんなことから、身分がバレそうになったが、うまくはぐらかしたと思ったが、友・岩城康徳は、騙されなかった。
妹のお琴と、左近との仲が心配で「嫁にしてやってくれ」と言う康徳。
「それはできぬ。おれには、すでに定められた相手がいる」と言う左近。
そんな時、新見正信が、国許から訴状が届いたと知らせる。
悪代官一味に苦しめられる農民を助けるため、身分を偽って、正信、義徳、吉田小五郎と、四人で、国許へ世直しの旅をする左近。
悪家老を成敗し、騒動を収めたが、正信が「殿には罪が無い」と、一切の責任を負って陰腹を斬る。
幸に、一命はとりとめたが、それが元で、この世を去っていく。
正信は、死ぬ間際に、真鍋詮房(後に綱豊が将軍になった時に、幕府御側御用人となって、家宣を支えた、間部越前守詮房)に
「殿はいずれ、徳川宗家を継ぐことになろう。そのときは、そちが殿をお助けせよ。
あれこれ考えずともよい。そちがすることは、ただひとつ。なにがあっても、殿を裏切らぬことじゃ。よいか、詮房」と言って、微笑むような顔で、旅だった。
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えーっ、正信がいなくなるのぉ。好きだったのに。史実に基づいて書かれてるのかしら?
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2016.6.26
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