古代の格闘技

著者 :
  • 新紀元社
3.44
  • (2)
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 36
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775314364

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 方向的には悪くないのだが。
    壁画なんかを元に、古代の格闘技の技を再現、と言えば聞こえはいいが、骨格に基づいて再現してる。
    残念ながら技同士に繋がりはないし、肝心な流れは何もなくて、若干微妙な出来上がり。

  • 借りたもの。
    古代ギリシア・ローマ・エジプトに伝わる古代の格闘技、体術についての解説本。わかりやすい。
    現在は失われた技術もあるためか、一連の動きをまとめている技は少ない。(私はそういうものを求めて読んだのだが…)
    レスリングひとつ取り上げても、現在イメージするものとは違うルールの上で行われているため、古代ギリシアでは関節技などは無かった等、バックボーンの違いも紹介しており、興味深い。

    古代のスポーツとは苦行であり、現在の自己鍛練や娯楽、国際親善のためのものではない。

    古代、宗教・政治的側面が強く、権力者の権威付けのために行われていたものであった。
    階級差別、人種差別が根底にある。
    そして格闘技とは兵士の軍事訓練の一環だった。精神的鍛錬のためにこうした体術を行っていたという。

    よくよく考えたら、現代のオリンピックの復興もまた、国家の威信をかけたもの、国力の誇示が目的だった。
    「スポーツマンシップに則り……」は、長い歴史から見れば、現代のわずかな時間、幻想にすぎないのかも知れない。

    史跡のイラストと共に、現代スポーツとは違う世界を堪能。

  • 古代、ギリシャとかの辺りのボクシングやレスリング、剣闘についてわかりやすく図解されている。どの競技においても主目的は鍛錬であり、楽しむ!という要素は馬鹿げてるといった印象を受けた。それでもって容赦ない。
    剣闘のところは、厨二ゴコロを刺激される。創作の資料に十分使える。意外なことに、剣闘では互角の者同士を戦わせていたという。だからと言って、現代のスポーツでいう楽しむ!とか交流!とかそういう要素はないんだが。

全5件中 1 - 5件を表示

長田龍太の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×