キミに異世界トリップ (プリズム文庫 wk- 13)

著者 :
  • オークラ出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775517161

感想・レビュー・書評

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  • (感想)

    一応「モフモフ」ものになるのかなぁ?
    でもトラって毛が硬そう(笑)

    高校生の幸永(ユキ)が車に撥ねられそうな子供を助け異世界に飛ばされるお話。

    目が覚めるとユキは見たこともない世界に(人虎族)。
    そこに現れたのが人虎族の王様でレイモンド。
    そのレイモンドがユキに「神子」なのかと問うてくる。
    実はこの世界には度々(何十年、何百年)「神子」の存在が現れるという。
    その「神子」というのが黒髪、黒目という日本人の典型的な容姿。
    ユキは違うというが、目覚めた場所(聖域)に入れるものは、
    限られた王族(虎に変身できる者)と「神子」のみ。
    あれよあれよと「神子」扱いです。

    実はこの世界、今とても荒れていて
    雨も降らず作物ができず飢える者も出てきてるという。
    「神子」が存在するというだけで、この世界は安定するというので
    まさに神様、神様、扱いなのです。

    元の世界に戻れないと知ったユキは嘆きますが腹をくくりこの世界で暮らす決意を。
    (寂しいときはトラ姿のレイモンドに抱きつきモフモフ)
    少しずつ言葉も覚え、この世界に馴染んでいった頃、ユキ誘拐です!!

    誘拐場所は人熊族(人虎族の隣)
    そこの第1王子・エゴンが無理やり気絶させてさらってきた。
    ですがユキにとって人熊族は居心地が悪く、情緒不安定。
    だんだんと世界がまた悪い方向に向かっていくのです。
    それを心配した第2王子がひそかにレイモンドにユキの居場所を知らせ
    やっと2人ご対面です。
    そしてその後はおわかりの通り、結ばれて幸せに暮らしましたとさ(?)

  • 細かいことを気にしなければ楽しめる一冊。設定もキャラクターも不思議系。攻の変化した動物の描写が可愛い。ファンタジーが好きな人にはお勧め。

  •  小さい子供を助けるために、車にぶつかってしまった幸永が、次に目を覚ました先は、泉や神殿があるまったく知らない場所だった。
     おまけに目の前には大きな虎がいた。
     幸永は虎に「神子」と呼びかけられるも、幸永にはまったく心当たりがない。
     いったいそれはなんのことで、自分はどこに来てしまったのだろう?
     不安でいっぱいの幸永に、その虎――レイモンドは、自分は人虎族の王だと告げる。
     そこは日本ではなく、人間とは微妙に違う一族が住む世界で。
     人虎族であるレイモンドは、人の姿と虎の姿と両方をとることができる。
     そして、幸永よりもずっと大きくてたくましいのに年下である。
     そんなレイモンドと共に、謎の国で暮らすことになって……という話でした。

     おそらく、幸永が飛ばされたのは、死後の世界の一つで。
     現実世界の幸永は、もう死んでしまっているので元に戻ることもできなくて、そしたら当然不安だから、誰かに頼りたくなるだろうし。

     おまけに、人虎族と対立する人熊族に攫われてしまって……という災難まであって、結局幸永はレイモンドとラブラブに……。

     深く考えなければ十分に面白い話だと思います。
     ただ、自分がこういう立場に立たされたらきっとめちゃくちゃ不安だろうなー……とか、いろいろ考え出してしまうとあんまり楽しくない状況だな、と思います。
     幸永みたいに家族思いだと特に。

     でもまぁ、幸永は前向きに頑張っているので、それにケチをつけるのもよくないと思うので、これはこれで有りなんだろうなって思うことにします。

  • よくある異世界トリップもの。
    幸永が思いもかけず異世界にトリップしてしまい、かつ早い時期にもう元の世界には帰れないとわかったのに、生き生きとしているところがよかった!かといってあっけらかんとしている能天気ものではなく、しっかり現実を見て考え行動しているところが好感度高かったです。

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