となりの家の海賊 (マグノリアロマンス)

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制作 : 芦原夕貴 
  • オークラ出版 (2013年4月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775520239

となりの家の海賊 (マグノリアロマンス)の感想・レビュー・書評

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  • ヘンダーソンがかわいいな。幸せになってほしいものであるよ…。

  • そんな訳で、いきなり隣に海賊船長が引っ越してきて彼の事情と事件に巻き込まれてしまった、公爵の孫娘で未亡人のアレクサンドラと、彼女を盛大に巻き込んでしまった海賊船長兼子爵のグレイソンのお話だったとなりの家の海賊だったのですが(それにしても直球な題名だ…)。
    ええとなんていうかあらすじから想像するようなリージェンシーっぽい結婚テーマのお話では全然無く、ぶっ飛んだ人たちのぶっ飛んだお話でした…。いやでも面白かった。
    もう基本的に海賊達は殺しあおうとするし、頻繁に誘拐したりされたりするし、夜会は襲撃してきた男を返り討つためにまっぱの男が飛び出てきて滅茶苦茶になるし、あげくの果てにヒロインは誘拐されてやっぱりまっぱで手錠かけられて甲板に連れて行かれるし、落ち着きとか穏やかさとか欠片も無く常にあっちこっちに飛んでいるようなお話だったのですが、その物語らしいガチャガチャした感じと、でもその根底にあるロマンスと愛情が非常にシンプルなところがやっぱりジェニファー・アシュリーで。ああ良いなあと思ったり。

    とりあえずヒロインのアレクサンドラとヒーローのグレイソンは個人的にとても好きでした。
    てかアレクサンドラさんがあんまりにも強すぎて、途中から面白くなってきたのは秘密の話…。
    どんな話聞いても基本的には受け入れるし、人に失礼なことは(できるだけ)しないし、どんな極限状態でも(まっぱで手錠で海賊船の甲板の上で公衆の面前…)礼儀だったり自分の望みだったり目的だったりを忘れずにパニックになったりしないアレクサンドラさんが、唯一グレイソンに誘惑されたときだけ取り乱したり訳がわからなくなってしまうのが、けれどどこか冷静さだったり打算を全く無くしはしないアレクサンドラが可愛くおかしく。
    それでも自分の行動や巻き込まれて起こってしまった事実が社会的にどんなことなのか分かっていて、その上で最終的に愛情のために、自分のためではなく相手のために何もかも全部投げ捨ててしまえるアレクサンドラは、非常に良い女なのだと思います。うん。
    それに対するヒーローのストーク子爵グレイソンは前作の王子様とちょっと同系統の、ものすごく魅力的な駄目男でした…。それでも彼には、命根性の汚さも潔くないところもずるいところも、でも間違いなく人を家族をアレクサンドラを愛しているところも、過去に大きな傷があっても決してそれに拘泥しないところも、きちんと一人の人間として生きてきた重さみたいなものがあって。全然都合の良いところなど一欠けらもないヒーローで、そして間違いなく自分が彼女にとって都合が良くない男であることは彼自身が自覚しているのですが、だからこそそれでも彼女の手を離せないとグレイソンが賭けにでることも、その賭けを基本的にアレクサンドラの勇気と有能さで叩き潰されてしまうところも、非常に好きでした。もう一生尻に敷いてもらってメロメロいちゃいちゃ暮らせばよいと思うのよー。

    あとはグレイソンに恨みを持っているアードモアさんが、最初から最後まで非常に可哀想だった件…。実は黒幕がグレイソンとアードモアにやっていた陰謀は基本的にアードモアに衝撃が大きいものばかりで(だからこそ彼はグレイソンを深く恨んでいた訳ですが)、それはつまりアードモアの方がグレイソンより弱みが多いし感情に拘泥しやすい人間なのだということだとなんだよなあ…。アードモア本人も言っていましたが、グレイソンはとても前向きで楽観的にタフな人で(最終的にアレクサンドラとグレイソンは似たもの同士なのだと思っていたり)、逆にその分自立しているというか諦めや切捨てが可能な人間なので、そうやって感情の逃がしどころのないアードモアの方が多分傷は深くなってしまうのだと。いやでもそんな彼がどんな女の人に救済されるのか、次作が大変楽しみです。

    他には、愛されることも愛を返すこともきちんと分かっているグレイソン娘のマギーが非常に可愛かったのと、作品中の世界で二人だけで別のところに行っていたヴァネッサとジェイコブズがそれでもきちんと二人で過去を乗りこえたのがとても好きだったり。年下ヒーローと年上ヒロインで過去の関係と感情を清算できてない二人の再会は良いなあ…。そして危機であれば夜会の最中でもまっぱで飛び出してこれるジェイコブズのメンタルが強すぎる…。そりゃヴァネッサも根負けするよね。ですよね。

    ええとあと最後に。二見のシリーズの続きも本当に本当に本当に待っているので(特に長男の話を)、よろしくお願いします二見さん…。ローラ・リーもそうですが、同じ作家を出すと二見がのんびり発刊なのが良く分かる気がするんですがどうなんだろう…。

  • リージェンシーというより、海賊冒険小説w 最後までビックリ!!!しながら楽しく読める。未亡人のヒロインが素晴らしくチャーミングだが、他の登場人物もキャラクターでは負けていないw スピンオフがあればぜひ読みたい。

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となりの家の海賊 (マグノリアロマンス)の作品紹介

忠実で信頼に足る紳士との再婚を望んでいるアレクサンドラは、友人のすすめにより、夫として望ましい人物を載せた「夫の候補者」リストを作成することにした。隣家に裕福でハンサムな子爵が越してきたことから、彼をリストに載せるべきかどうかを考える。子爵に微笑みかけられると彼女の鼓動は跳ねあがるけど、彼は普通の紳士とどこか違うとしか思えない。くだけた服装をしているし、流行の髪形もしていない。それに、彼の使用人は恐ろしい見た目をしているのだ。知人の淑女たちとのおしゃべりで、かつて子爵が海賊だったと聞いて-。

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