血の福音書 上 (マグノリアブックス)

  • オークラ出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775522943

作品紹介・あらすじ

余命わずかの少年トミーは、イスラエルのマサダにある要塞の遺跡に両親とともにやってきた。しかし、遺跡を大きな揺れが襲い、トミーたち家族は悲劇に巻きこまれてしまう。そのころイスラエルのカイサリアでは、考古学者のエリンが発掘作業をしていた。そこに、イスラエルの諜報機関のヘリコプターが来て、彼女は同行を命じられる。彼女が連れていかれたのは、崩壊したマサダの遺跡だった。エリンはアメリカ人軍曹のジョーダンたちとともに、地割れで出現した地下のトンネルへと入っていく。その瞬間から、血の福音書を捜索する旅がはじまって-。

感想・レビュー・書評

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  • "キリスト教を題材にした娯楽小説。
    福音書とは、イエス・キリストのそばにいた人たちが記したキリストの言葉。
    いくつかの福音書があり、正典といわれるものや外典といわれているものもあるとのこと。
    もしも、こんなことがあったら?を小説にしたもの。"

  • シグマフォースシリーズで人気のジェームズ・ロリンズがレベッカ・キャントレルと組んで世に送り出したシリーズ作第一弾の上巻。
    これまでシグマフォースシリーズで徹底的にリアリティにこだわった作風で物語を展開していたジェームズ・ロリンズがヴァンパイアものを書いたということで、どんな作品なのか興味津々ではあったが、現実とのバランスが非常によく考えられていて、実際にここに現れてもおかしくない錯覚に陥りそうになる。
    シグマフォースシリーズやダン・ブラウンのラングドン教授シリーズのように図や記号がキーとなり、謎を解いていくシーンもあり、これらのシリーズ好きとしてはニヤリとさせられる。
    上巻では主要キャラクターたちが出会い、または戦い、教会側と敵側との立ち位置などが語られていく。下巻に向けてこれからどんな展開になるのか、楽しみである。

  • シグマフォースシリーズを文句垂れつつ刊行分は全て読了して、寂しかったのです。
    そんなわけで、つい買ってしまいました。

    以下ネタバレです。

    モチーフがヴァンパイア、という点から、人間の「体温」とか「血の流れが」とか、そういったところにこだわりたいのは良く分かるんですけれども。
    エリンとジョーダンは、お互いの体温感知器でもつけてるんですか?と途中で溜息つきたくなるような描写が頻出するので、下巻に入ったあたりで食傷気味になりましたーロマンスを入れたいのは分かるんだけど体温体温うるさいわ!って思ってしまいました。

    話の筋的に、結局コルザ神父の一番の罪ってなんぞや?というのも曖昧に終わっていると思う。
    曖昧ではなく、どんどん新ネタを上に積んでしまう、がもしかして正解かな。
    シリーズなのでしょうからこれから更にネタてんこ盛りなんだろうけれども、なんかもうお腹いっぱいになっちゃいました。

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著者プロフィール

[著]
ジェームズ・ロリンズ
James Rollins
1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。歴史的事実に基づきつつ、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。「シグマフォース・シリーズ」から派生した、元兵士のタッカー・ウェインと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グラント・ブラックウッドとの共著)は、『黙示録の種子』『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。また、少年少女向けの冒険シリーズとして『ジェイク・ランサムとどくろ王の影』を執筆している。
ジェームズ・ロリンズのオフィシャルサイト
■http://www.jamesrollins.com

「2022年 『セドナの幻日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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