籠の中の鳥のように (マグノリアロマンス)

  • オークラ出版
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本棚登録 : 19
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775523605

作品紹介・あらすじ

十七歳のケイトは、いまにも死にそうな病気持ちの老人との結婚を強要されるなど、母親に人生を支配されている。母の手から逃れ、おばとともに遠いインドの地へと旅立ちたい彼女は、自由を求めた賭けに乗ることに決めた。しかし、賭けに失敗した先に待ち受けるのは、母親のどんな願いも抵抗せずに受け入れねばならないという未来だ。幼なじみのヘンリーが愛するブラックムーアの屋敷に招待されたケイトはそこで母親との賭けを実行することにしたが、スキャンダルにまみれた彼女の家族のせいでうまくいかず-。

感想・レビュー・書評

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  • 荒涼で力強い風景に鳥たちのさえずりが癒しを与える
    ヒロインはモーツァルトと猫が好きで、毒母に振り回される。 気性が激しく、自己憐憫にどっぷり浸かり、"足りる" を知らない。 親友に、あなたのしていることは "まるであなたのお母様みたいよ” と言われその言葉で内観し愕然とする
     優しく単純な人柄のヒーロー 落ちにもひねりがなかった
    「ありのままの自分で」のh/hのほうが好きかな…

  • 「ありのままの自分で」の作品の写実から雰囲気が変わり、ロマン主義を意識している作品。本当に器用な作家さん。
    こちらの作品のヒロインは、多感な年頃の17歳。相手のヒーローも20の青年。母親や社会から抑圧された主人公たちのピュアなハートがとても美しく、胸が痛くなるような切ないロマンスです。
    ストーリーはオーソドックスですが、ヒロインの一人称の観察眼や心象風景の描写が素敵です。辛い現実からブラックムーアを理想郷のように愛する二人の風景が美しく描かれますが、読み手の想像力も試される作品。
    少女から大人の女性への変化の狭間で揺れ動く、キスさえもするかしないかの繊細なバランスが、かなり乙女チック。
    かなり雰囲気は暗いですが、好きです。
    あらすじなど下記
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4901.html

  • 途中がドロドロの展開の割に最後はあっけなく幸せになっちゃった。

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