ライアーズ・ポーカー (ウィザードブックシリーズ)

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  • パンローリング (2005年12月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775970621

ライアーズ・ポーカー (ウィザードブックシリーズ)の感想・レビュー・書評

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  •  見出しに書かれている言葉にビビビと来て読んでみた。それは、「投資銀行(証券会社)は巨大な幼稚園!ウォール街は今日も、非常識・無節操だった!」だ。1980年代のソロモンブラザーズという会社に在籍していた著者が織りなすドタバタ劇。今はどうかはわからないが、ニュースで出てくる金融の話題は、リーマンブラザーズのようにクレージーなことが目立つ。あの業界の本質は、そんなに変わっていない証拠か。

     著者のマイケル・ルイスは、あの「マネー・ボール」をはじめとする著書で話題になっている。ロンドン大学で経済学の修士号を取る前に、美術史をプリンストン大学で学んでいたという経歴の持ち主。美術史という金のにおいがしない学問を先行していただけに、ウォール街に完全に染まることなく第3者、文化人類学者がフィールドワークをしているがごとく筆を進めている。

     登場する人物の一人一人には個性が際立っていて面白い。一癖も二癖もある人々に囲まれて生活していた著者が見た投資銀行の世界を垣間見ることが出来て面白い。

     日本人に関する記述もある。研修生に関する記述で、前列に座って居眠りをする。その他にも記述はいくつかあったが、印象に残ったのは、著者曰く「日本人研修生は結局、得体の知れない不気味な存在という以上のものではなかった」と述べていたことだ。この点は、今も変わっていないような気がするが気のせいだと思いたい。

  • 1980年代のソロモンブラーズの内情が書かれてまして、ちと内容としては古いのですが、サブプライムローンの走りなのかな? 住宅ローンの債券化でぼろ儲けする記述もあり、やはり投資銀行ってのは何なんだ?と思う次第です。

  • ウォール街にある投資銀行についての暴露本。

  • やはり、読む前に、債権だとか金融の用語を勉強すればもっと面白くよめたのかもしれない。80年代ウォール街の雰囲気は味わえた。

    途中にでてくる摩訶不思議な日本人集団の記述は面白い。
    外国人からみると、こううつるのでしょう。

  • ウォール街の投資銀行の物語。ある人の本の中で紹介されていたので中身を見る事なくAmazonで購入。200ページまで読んだがどうしても興味を持てずアウト。

  • ソロモン・ブラザーズで債権セールスマンをしていた著者による「社内暴露本」。面白可笑しく書いてはいるが、そこはマイケル・ルイスの本。読み進んでいくうちに、70年代〜80年代のウォール街周辺の金融情勢、ソロモンの浮沈を左右したモーゲージ債やジャンク債についての知識がすっと頭に入ってくる。

  • ソロモンでセールストレーダーとして3年勤めた著者マイケル・ルイス自身による投資銀行白書.著者が新卒として入行した時期から少し遡り,モーゲージ債で絶頂を極めるところから,ジャンク債へのシフトについていけなかった時代までのソロモンの内部を赤裸裸に語る.ルイス氏のあっぴろげな表現はまさしく痛快と言ったところで,本音と建前をコミカル描いている.日本人という集団に対するコメントに爆笑してしまった.住宅ローンの証券化やジャンク債の仕組みも,これまた痛快な解説が載っている良書.

  • 結局のところ儲けるためには安く買って高く売るしかなく、いかに顧客をだまくらかしてそれをやってのけるか。金融工学とか、カッコ良さそうなことを言ってみても、ギャンブルであり、詐欺でしかない。狂ってる感じがよく描けていた。

  • 193番乗り。気になる。でも、2006年頃の本みたいね。(2012/5/5)

  • この手の本、いわゆる投資銀行関係の本は大体において面白く読める印象がある。投資銀行を扱った本は良くも悪くも極端なので、殆ど小説のような感覚で楽しめる事が一因だろう。もちろん、本書はノンフィクションではあるが。
    投資銀行を舞台に語られる「物語」は何もかもが極端だ、事業資金が図抜けていたり(一社員が数億ドルをぽんぽん動かす業態なんて他にあるのだろうか)、描かれる感情が突き抜けていたり(麻雀で2万円負けるだけで惨憺たる気分になるのに、2億ドルも吹き飛んだ時の感情など想像がつかない)、もちろん登場人物は全てが個性的だ(本書においては「人間ピラニア」がお気に入り)。
    だがこれらはいずれも事実なのだ、こういう本を読むと「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったものだとつくづく思う。
    極端な人々が極端な事業を行って極端な感情表現をする投資銀行というところは、さぞかし摩訶不思議なジャングルで一度入ったら2度と出てこれず命を落としてしまうのかと言うとそういう事でもない。(もちろん不幸にもそうなってしまった人々もいるだろうが)。本著者のマイケルルイスを始め、どことなく飄々としているというか、極端な損や得を出して狂乱しているのに何となく冷めた空気を感じる。
    投資銀行勤務経験が無い者にとってこの空気の正体は分かりようが無いのだが、一言で言うと「どんなにヘマしたって死にはしない」という感覚に近いものなのかと推測している。
    生活におけるどんな状況でも血の気が引く場面はあり、仕事の上でもそういう場面を完全に避ける事は難しいだろう。
    とんでもないヘマをやらかした時にはまるで人生が終わってしまったかのよに感じるし、実際に人生を終わらせてしまう人がいるのも事実だ。しかし少し考えてみると、どれほどのヘマをしたとしても死に直結するような事は殆どないだろう。工事現場や工場で働く人には充分に注意して欲しいと思うけども。
    投資銀行物語の大半にそういった諸行無常というか、なるようになる、と言った小気味よい開き直りの精神が感じられる。そして恐らくそういう感覚を持ってる人間でないとまともに勤まらないのでは無いのかとも思える。
    本書からはそういった小気味よい開き直りと著者の皮肉がたっぷり詰まった業界感を存分に楽しめる。そういう業界に興味がある人にとって読んでおいて損は無い一冊だろう。

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ライアーズ・ポーカー (ウィザードブックシリーズ)の作品紹介

あのソロモン・ブラザーズのグッドフレンド会長を失脚に追いやり、ウォーレン・バフェットまど登場させた、自由奔放で滑稽、あきれ果てるようなウォール街の投資銀行の真実の物語。

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