グレアムからの手紙 ──賢明なる投資家になるための教え (ウィザードブックシリーズ 207)
- パンローリング (2013年6月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775971741
作品紹介・あらすじ
本書は、ファイナンスの分野において歴史上最も卓越した洞察力を有した人物のひとりであるグリアムの半世紀にわたる證券分析のアイデアの進化を示す貴重な論文やインタビューのコレクションである。
感想・レビュー・書評
-
『#グレアムからの手紙』
ほぼ日書評 Day326
バフェットの師とされるB.グレアムの小論集。
前書きに、グレアムの "Security Analysis" が『証券分析』と訳されたのが、日本にその筋の継承者が生まれなかった理由。単数系のsecurityなら『安全分析』とすべきで、それならば割安な時に「買い」が鉄則のバフェット投資術にも通ずるものという論が展開される。
ひとつひとつの議論は、銘柄ひとつをとっても流石に時代を感じさせるものが多いが、企業は余剰資金を株主に還元すべきか? 現金を抱えた負け組企業は清算すべきなのか? といった議論が約100年越し(1932年と記された稿である)で変わらずなされていることに驚きを禁じ得ない。
https://amzn.to/3af0IUj詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原題は証券分析ではなく、安全分析が正しい。
成長株への投資は分析の手法が曖昧。増配、成長がどの程度現在株価に織り込まれているかがわからない。
高い株価を正当化するために価値評価の算定が使われている。
スマイルカーブの中庸がバランスが取れている。
変われば変わるほど同じままである=本質は変わらない。
債権と株式を50%ずつにして、ときどきリバランスする。