イラクの中心で、バカとさけぶ―戦場カメラマンが書いた

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著者 : 橋田信介
  • アスコム (2004年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776201328

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イラクの中心で、バカとさけぶ―戦場カメラマンが書いたの感想・レビュー・書評

  • イラクはこの時も大変だった。今も。生まれた場所がたまたまイラクだったというだけで常に命の危機にさらされる市民…なんともいえない…。

  • 爆弾を落とす側の映像や写真や記事などはよく見ますが、落とされる側に立った映像に秘められた全てが戦いの中にいる。
    たとえ国境を渡るにも、一つの橋を渡るにも、小さな道を横切るのも、全てが命の危険を伴う。

    この本の中にも『簡単に命を投げ出したり、粗末に扱う人が実際に戦場に行って命の尊さを学ぶべきだ』というようなことが書いてあります。
    今の世の中、命の重みを感じない事件ばかり。
    さまざまなゲームや漫画・以前に起きた事件のせいでしょうか。
    今ここに自分が生きているということ。
    命とはどういうものか、一度きりの人生悔いの残らないように思いっきり生きよ!!
    そんなメッセージのこもった本ですかね。

  • アジアの農耕民族とアラブの遊牧民族はそもそも思考の根底から異なる。
    生活スタイルが違う。農耕民族は定住して耕すが、遊牧民族は移動して生活する。
    インシャーラー(神様の思うままに)
    衛星携帯電話は1分で30ドルも利用料金がかかった。
    イラクに出稼ぎに来ているスーダン人もいる。

  • 著者はフリーのジャーナリスト。偽造ビザや、義勇兵に成りすまして非合法でイラクに潜入。もっとも潜入してからは、日本のテレビ局と契約して中継に奔走。戦争が始まってから、バグダッドが陥落するまでの、アメリカ側からではない視点で、描く。イラクの官僚は酷いし、アメリカの軍隊も酷い。つまり、そんなことが描かれている。

  • 冒頭は橋田さん、宮嶋さん、勝谷さんの対談。
    あっけらかんとした感じ。衣着せぬ感じが気分いい。
    金儲けがしたい、とか、仲間が捕まったら儲けもの、とか。
    人間の盾に対して、平和を叫ぶのが胡散臭いみたいな話は、とても腑に落ちてしまった。
    正しいこと、なのになんであんなにうざったく重たくうそっぽく感じるのか、なんかすっきり。
    自衛隊を出すことの国益を説明するべきって、本当だなと思った。
    国益、っていう言葉がすっと出てくるのがすごい。
    愛国心とか『国』ってつく単語って、最近変な使い方や受け取られ方をすることが多い中、
    ストレートにばんっと入ってくる。
    国益を考えてる国民がそもそもいないから、自衛隊派遣を単に戦争反対・賛成でしか論じられないのかもしれない。

    人間の盾のおばさんになじられ、命令だからと答えた米兵。
    しかしブッシュの政策には賛成か、と著者らに訊かれると、きっぱりと反対と答える。
    湾岸戦争のとき、テレビで見ていてアメリカの兵隊が、
    「戦場には行きたくないし、死ぬのも怖い。でも、政府が決めたら俺は戦場へ行く」
    と言っていて、まだ子供だった私はなんだかびっくりしたことを思い出した。
    兵士個人の意見がしっかりあることも凄いし、それを黙殺して従う、というのもやはり凄い。
    そうして大義名分のために個を殺して軍隊として動いている人を捕まえて、
    公の立場の人に個の立場で個の意見をぶつけて
    「何人のイラクの人が死んだことか!」
    と叫ぶのは見苦しい。
    それにこのおばさんは、じゃあ代わりに米兵が死ねばよかった、それならハッピーだって、いえるんだろうか。
    こういうところに、ボランティアとか団体の胡散臭さ、疎ましさがあるのだ。
    どこまで本当に覚悟があったかは兎も角としても、本当に命をかけて戦場に来ているのに、
    それが尊く素晴らしく、誰もがつい賛同したくなるような内容に見えないのはこういうところにあると思う。

    一日に何人のイラク人が死んだのか、という記述で、
    日本の一日の自殺者の半数というのを見て驚いた。
    日本も目に見えない戦場で、ある意味ではイラクよりも深刻な戦況なのだ。
    でも、戦争は可哀想、で、国内のそういった問題はほとんどメディアにも取り上げられることは無い。

    『戦争と戦場は違う
    戦場の悲惨さを語るのは泣き言
    戦場にいる者が戦況を語れる。しかし戦争を語れない。』
    凄く心に残る言葉だった。
    いつも言葉は「戦争反対」だけど、やっていることは戦場反対、だ。

    「戦争を決めている政府の人は・国民が選んだ代表なんだから
    選んだ責任が結局自分たちにあるわけで、それを戦場に押し付けたり
    戦場の悲惨さを訴えていても結局根本的な解決にはならない。
    日本人だという自覚を持って、変な意味でなく愛国心を持って、
    政治に関心を持って、どんなに小さくてもできることをやっていかないと駄目だ。
    政府は相手にするにはでかすぎるし、なかなか聞き入れてもらえない厄介な存在ではあるけど、
    だからと言って黙っていたら何も変わらないのだ。

  • 『イラクの中心で、バカとさけぶ』
    http://sinsei.coolblog.jp/nnnoblog/index.php?UID=1099069795

    終戦の日スペシャルドラマ「覚悟〜戦場ジャーナリスト橋田信介物語〜」
    http://sinsei.coolblog.jp/nnnoblog/index.php?UID=1124106218

  • イラク戦争で亡くなった戦場カメラマンの橋田さんのエッセイ。これは同じイラク戦争でも、死ぬ前に書かれた本で(当たり前だけど)、底抜けに明るい文体で書かれている。戦争取材のウラオモテがわかって非常に面白い。これくらい明るくてバイタリティのある人じゃなきゃ戦場カメラマンなんて勤まらないよなーと思った。

  • レポート書くために読みました。
    橋田信介さんの遺作です。

  • この本で読書感想文を書いて入賞した。在り来たりな戦争ものではないところが魅力。

  • 戦場カメラマンである橋田伸介氏が戦場で見たイラク戦争。当時61歳だった橋田氏は、過去に数多くの戦場に実際に足を運んでカメラにおさめたベテランの戦場ジャーナリストである。イラクへ入るために合法、非合法な手をつくす姿、バグダッドでの空爆中も必要以上に恐れることなく戦場をカメラにおさめようとする姿勢には正直、なぜそこまで、と思う反面、このような人の努力によってイラク戦争の情報は日本に届けられていたのかと思ったら頭が下がる思いだった。メディアの裏側のそのまた裏側を見た気分だった。平和ボケしている日本人に対し言われている、命の尊さを知るために「若者を戦場に送ろう」というのは、多くの戦場で凄惨な場面を見て、平和であるにも関わらず、一日80人もの人が自殺するという日本社会の現実を嘆かわしく思っている、橋田氏からの{命を大切にしてほしい}というメッセージであると思った。作中で何度も用いられている、「命なんぞ使うべきときに使わなければ意味がない」「死ぬと思った瞬間、いつも自分はまだ生きられると思う」といった言葉は、その後、イラクで糾弾に倒れるという橋田氏の最期を知っているためか、余計に重みを感じた。

  • 戦場カメラマンとして活躍していた橋田さんの記録。戦場ルポにありがちな血生臭さや一方的な正義感を振りかざす訳ではなく、何が何でも、どんな手段を使っても戦場最前線へ潜入するぞという戦場カメラマンとしての悲しい性を、橋田さん独特のやわらかさとユーモアに溢れた文章で、まるでエッセイのような感覚で面白おかしく読むことが出来ます。しかし、根底にある人が殺し合いの無意味さを伝ねばという信念はその柔らかい文章の中にも強く感じることが出来るのです。本当に本当に残念なことなのですが、3年前に橋田さんはイラクにて銃弾に倒れました。そのニュースを聞いたときの深い喪失感をいまでも強く覚えています。

  • 「戦争」と「戦場」をごちゃまぜに論じてはならない。
    悲惨で怖い「戦場」に反対するのはバカでもできる。問題は「戦争」(国家と国家の衝突。国際舞台のうえで政治的利害の衝突であり、経済や資源をめぐる争いである。)に反対することなのだ。それはすぐれて政治を語ることに尽きる。

  • 病院のベッドで読んだ本です。
    イラクという国の現実がリアルに浮かぶようでした。
    やはり戦争は世界では続いているんですね。
    それに気づいていない日本人に、
    戦争の一部を垣間見せてくれました。
    彼独自の文章表現も飽きさせずに読ませて頂いた作品です。

  • 面白かった。
    ずいぶん前に読んだのだけれど・・・忘れてないって事は。心に残ったってことなんだろうと思ってレビュー書きに来ました。

    <<戦場と戦況はちがう。>>
    その意味を言葉にして語る人に初めて会った気がしました!!
    戦争をヘタに俯瞰しているところが無いのです。
    ありそうで、なかなか出会えないんです。こういう表現できる人は。

    最近の「戦争」をテレビで見て、それを視聴者の感想できくとき、この橋田さんのいろんな言葉が私の頭に浮かぶ・・・。私にとってそんな本かもしれません。

    変な平和主義は無かったです。
    だからある意味安心して読めました。
    (安心な戦争という意味ではなくて、です;)

    橋田さんは亡くなってしまい、その時から橋田さんの戦場カメラマンという肩書きをステレオタイプに聖人化したような評価をする場面を良く見るけど、その表現は違う、決してそうじゃない気がします・・・。

    戦場カメラマンとして、とてもしたたかなところもあり。
    私はだからこそこの橋田さんの言葉を聞きたかったのかもしれないから。

    本人同様、飄々とした文体でこんなに読みやすいとは思わなかったです。

  • 最期はイラクで襲撃されて亡くなった、戦場報道の鑑のような人。主張していることはかなり「ゴーマニズム」な気もするけれど、本当に命を賭している人の言葉にはただ敬服を感じるばかり。この人の死を忘れてはいけない。忘れた時は日本が魂を本当に売り飛ばしてしまう気のような気がする。

  • イラクで無くなった戦場カメラマン橋田信介氏の遺作。イラクの戦場がリアルに脳裏によぎってきます。

  • 何を思って戦地に赴いたのかしってください。

  •  『戦場の悲惨さはどんなに語っても犯してしまった罪の結果でしかない』
    ≒『「戦争」は、けして地雷を踏む心配などしない連中がソファに座り命令を下して始める政治行為なのだ』

    ……そしてその命令を下す首謀者をその地位に据えたのは  わたしたち  私 であり あなた なのだ ―――という常々の私の考えに響くものなのではないかと思う。

  • 今の自分の悩みがちっぽけだな…って思ってしまう。

  • 「道中記」めいた記述の端々に、シンプルで深い洞察。

  • イラクで亡くなられた戦場カメラマン橋田信介さんの手記。
    悔いなく生きる姿に感動しました。

  • 図書館で借りっぱなしにして積読状態にしてたら、橋田さんご永眠・・・こりゃ絶対後がつまるってんで急いで読了。
    ああおもしろかった。てか、そんなことしてたらそりゃ死にますわいな・・・ガクリ。
    TVにも出てた人だっただけに、特集はいろいろ組まれたようですが、いかんせんその時は読む前だったんで、見なかったんですな、見ときゃよかったですな。
    この本に書かれている映像も、ばんばん流れたに違いない。
    確か、日本人の責任と言うようなことを書いていたのは森達也監督だったかな?
    この橋田さんの視点と、同じような感じだったと思います。
    日本国籍で日本国の社会機構の中で生活しているハシクレとして私も似たような意見です。
    つか日本人て脳天気だよな・・・・。

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イラクの中心で、バカとさけぶ―戦場カメラマンが書いたの作品紹介

「首都陥落後の国ほど危険なところはない」世界の戦場を肌で知る男が空爆下のイラクに非合法潜入。テレビ・新聞が報道しないイラク戦争の裏側を描いた傑作取材記。

イラクの中心で、バカとさけぶ―戦場カメラマンが書いたはこんな本です

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