- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776207252
感想・レビュー・書評
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田原氏の話の切り上げ方が早過ぎて、結論が見えにくいことが多い。
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アメリカは決断できない日本に苛立っている。決断できない理由は、過剰なコンセンサスを求めるところ。日本はコンセンサス社会なので、誰かが反対すると決断しない。ところが重要な問題には、いつでも反対があるのだから、日本は重要な問題では決断できない。決断しない日本は周りの環境の変化に対応できない。一方、変わる兆しも見える。決められない政治を国民が許さないようになってきている。等々。
『沖縄はゆすりの名人』と発言したと誤報され、要職を辞すことになったが、結果として注目を浴び、自著での主張が共感を得ることができた。何が幸いするかわからない。塞翁が馬。 -
沖縄米軍基地問題やTPP、中国の問題などを通じて、
アメリカが日本をどう見ているか、を対談形式で語った一冊。
メア氏は長く日本に駐在していただけあって、日本の問題点を的確かつ痛烈に批判している。当然アメリカ寄りの発言ばかりだが、日本人が書く書籍には無い視点で語られているから、一つの物事を多面的に捉えるという観点では役に立った。
日米安保などについても報道されないことばかり書かれていたんで、
やはり日本のマスコミだけを鵜呑みにしてはいけないな。 -
詳細なレビューはこちらです↓
http://maemuki-blog.com/?p=9871 -
アメリカは日本のどこにイラついているのか、多少アメリカ寄り過ぎる面を感じながらも日本の問題点を鋭く指摘。重要な問題だからこそ反対も多数あるが、逃げずに決断する事が大事。
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ケビン・メアの話は、論理立っていて、非常によくわかり易い。日本のマスコミの異常さ、政治家のダメさ加減が、浮き彫り。対話形式なので具体的な論拠が出ているわけではないが、田原さんの問いかけにストレートに回答してくるのは痛快。しかも、(朝生に出たときもそうだが)誰かに反発されることなんて意に介さないメアには好感さえ持てる。
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昨今の情勢をより的確に見極めるべく、切り口が面白そうと手に取ってみる。
日本人の日本人による日本人のための話では見えてこなかった、様々なものが見えてくる。
アメリカからはこう見られており、その背景に隠された事実はこんなものがあるんだなぁ~と、目からウロコな場面も多々ある。
特に昨今の政治情勢は、そんな冷ややかな目で見られてるのね、と改めて危機感が募る。
しかし、そうした中でもちゃんとした地道な努力を積み重ねていけば、日本の未来はきっと明るいな、という希望も垣間見れる。
イマを生きる人には読んでいただき、今後の自分の行動、その先にある世界を一緒に考えていきたい一冊。 -
「国の安全をアメリカに委ね、ディズニーランド状態を謳歌してきた時代」と今の世相を揶揄する田原総一朗氏の苛立ちが良く現れている。
ケビン・メァ氏は、実は奥さんは日本人だったという・・・本論とは関係ないが・・・という事は、日米両方の視点で中立的に現在の極東地域の政治情勢を見ているかもしれない発言が、随所に見られる。
田原氏の例の攻撃的というか、単刀直入過ぎる「疑問符」の相手への突っ込み調の口調(文章)が、却ってリアルに聞こえるので面白い。
沖縄基地問題・北朝鮮情勢・中国の脅威・TPPでの日米の立ち位置の違い等々、「なるほど」と頷ける点が多い。
只、気になるのは、この対談を通じて読者に伝えたかったのは何なのか。多少、その意図が読み取れなかったのは自分だけだろうかと、ふと思ってしまった。
著者2人の知識と情報力の披露合戦で、結局の所、巷間伝わっている事との隔たりは左程発見できず、まあ、こんなもんか・・・だった。
入門用としてはお勧めの本である事は確か。 -
メア氏は"沖縄はゆすりの名人"の旨の発言をしたとして、マスコミから叩かれた人物であるが、「決断できない日本」で反論している。その本の日米安保などの考えがとても勉強になったので、本書を手にした。
内容は似ている部分が多くあったが、田原総一朗との対談形式になっているので、質問に答えたり、反論したり、「決断できない日本」とはまた違った書籍として読むことができた。
ただ、自分は田原氏があまり好きではなく、本書に置いても発言がうるさく感じたことがあった。