- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776207320
感想・レビュー・書評
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ストーリーとしての競争戦略の(特に「バカなる」の)実例本。
サトーカメラの代表取締役専務で、元々地方のカメラチェーンであったサトーカメラを斬新な戦略で日本5位までに引き上げた佐藤さんの本。
楠木先生の「ストーリーとしての競争戦略」で「バカなる」と名付けられた、一見非合理な活動なんだけれども、実は考え尽くされた奇策というか、個別としては非最適なんだけども、全体の仕組みとして最適化するというか、「バカな」×「なるほど」の実例のような本でした。
特に読んで気づきになったのが、「バカなる」は何となくSPの様に感じていたのが、「なるほど」につながる仕組み化の部分こそが戦略駆動に重要であり、サトーカメラさんでは、その部分に「従業員の活躍」を組み込んでいる事が、タイトルのゆえんなんだな、と感じました。
本も沢山書かれていて、セミナーも非常に行っていらっしゃる著者なので、非常に読みやすい本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宇都宮のカメラ専門店、サトーカメラ。
大型家電店よりもカメラに特化して経営を広げた。
オートフォカスのデジカメが主流になるという時代を先読みし、他のカメラ店が落ちてゆくところを逆に経営拡大。
お客さんのニーズは、思い出をキレイに残したいということだを会社の理念としてお客さんへの対応を徹底して行うようにしている。
社員の特徴を活かすリーダーシップのある若手取締役専務さんだ。 -
タイトルのイメージで読み始めたが、非常に厳しいことを本音で言う熱い本。商人を育てるという姿勢での社員教育は新鮮だが、誰でもマネできるタイプではないかも。
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小売業にて、効率よりも優先するもの。それを大事にしている点がよいなと思った。地域に根づいた会社は今後も伸びると思う。
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サトーカメラの話。サトーカメラを知らない人はそこから知る方が良いと思う。以前から色々と見聞きしているので既視感はあったけれど、改めて特殊なお店だと思った。
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No.470
Scheme392:キャラクターがニーズとウォンツを結びつける。それを引き出すのがマネジメントの役割。
http://newhabits.blog33.fc2.com/blog-entry-1062.html -
サトーカメラについての本。
『想い出をキレイに一生残すために』できることを全力で取り組む。
ハイタッチできるような店。
会社のビジョンと個人の得意分野を組み合わせる。
自分の望むように動いてくれる人なんて、まずいない。目の前のお客様を見なくなった商人の言葉には、誰も本気で耳を傾けない。部下は、売るヤツにしかついていかない。
あとがき
自分が見ている風景を見ていない。
自分が感じていることを彼らも感じていると考えるのは大きな間違い。
↓
自分ができる理由を徹底的に分析し、自分で理解した上で伝える。さらに、言葉だけではなく、仕事を通しての行動と実践で見せていく。
理屈よりも実践で示す行動力とやさしさ。 -
栃木県ローカルのカメラ店サトーカメラ。
大手の家電量販店が進出する中で、売上をあげる秘訣とは。
お客様の「想い出をキレイに一生残すために」
商人という意識を持って、物を売る楽しみを知ってもらう。
マニュアルを使わないことで画一的な販売方法を辞め
お客様や商品を見て売っている。
数々の事例をみてこれってヴィレヴァンとかぶってるよね。と思ったところも
あったけど、結果として、お客様も働く人も楽しい職場って良いと思う。 -
栃木にして、県下NO1でも驚くのに
なんと、カメラ業界全国5位に位置ずけるサトーカメラ。
その秘密は徹底した「非効率」経営。
顧客データで分析? 買ってくれそうな人だけ声をかける?
答えはノー。
なぜならそれらは、経営者側に理想論でしかない。
本当にお客様の立場にたって考えたとき、
つまり経営理念である「想い出をキレイに一生残すために」を考えたとき、
もっともよい方法がこの本に展開されていた。
自分も30代になって、
「したいこと、全てはできない。だからやりたいことを絞ってレベルを上げたい」
と、思うようになった。
その一つが写真。これなら自分の感性を活かせると思っている。
【ココメモポイント】
・私が夢に描いている店は、アソシエイトたちが、お客さんとハイタッチできるような
つながりを築くこと
・人は必要だから、物を買う。これは大きな誤解
・3歩進んで2歩下がる(略)ところがある時、彼は彼女は合計で5歩歩いたのだと気づきました
・使い方やその良さを再定義することで、新しいマーケットを作ることができます
・新しいビジネス、新しいマーケット、新しいサービスを作り出すのは、いつも中小企業
・会社への忠誠心はいらないけど、写真を愛する心は全員に持ってほしい。
それが、何よりお客さんのためになるから
・マニュアル化は、商人にとって一番楽しいところを奪ってしまう
・売るというのは、お客さんの知らなかった価値を提案すること
・上司と部下といった肩書きは組織のためのもの。商売とお客さんには関係ありません。
商品で感動させること。それが本当の商売です。 -
仕事を楽しためのヒントがいっぱい。
そして、読み進んでいけば、自分の周りにも本当は仕事を楽しむためのヒントがいっぱい転がっていることに気づくはず。
オススメ!