- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776208068
作品紹介・あらすじ
できることなら、病院の世話にはなりたくないものです。とはいえ、医者に行かないわけにも、クスリをすべて拒否するわけにもいきません。元気で長生きしたければ、医者とクスリの選び方を間違えてはいけないのです。では、信頼できる医者かどうか、安全なクスリかどうかは、どうすれば見わけることができるのでしょうか。本書は、そんな疑問にズバリおこたえしていきます。
感想・レビュー・書評
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結局、医者、薬、検査からできるだけ遠ざかるのが最も健康的な生き方ということか。
風もインフルも寝てれば治る。タミフルは要らない。
ガン検診不要。ガンと診断されても手術は可能な限り避けた方が良い、というのは二十年も前からの近藤誠の主張と重なる。
欧米ではマンモグラフィ(乳がん検査)の有効性が否定されつつあるらしい。前ガン状態はガン(cancer)ではないとの認識も広まりつつあるようだし、結局近藤が正しかったのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
岡田正彦/著
元気で長生きしたければ、医者とクスリの選び方を間違えてはいけない。信頼できる医者かどうか、安全なクスリかどうかは、どうすれば見分けることができるのか。そんな疑問にズバリこたえる。 -
薬の選び方として1番重要なこと、それは薬の「効果」と「副作用」をしっかり認識すること。
例えば、悪いところがあったとして、そこに必要な薬を使うとその部分の容態が一時改善する反面、それ以外の部分には必要のない成分だから、それが「副作用」となることを知れということ。
日本での死因のベスト3として
ガン、心臓病、脳卒中とあって、
それらはすぐに薬を使うことを考えるのではなく、まずは生活習慣から変えてみることが重要。
それでも改善されなければ薬を処方することを考える必要がある。
そして薬のはっきりとしたエビデンスが必要だと言うことについて。
エビデンスとは科学的根拠を元にはじき出された数値。
その科学的根拠とは、大規模調査から得られた3つの条件があり、それをクリアしていなければならない。
それは
・時間軸を元にした経験(少なくとも5年)
・被験者の人数(少なくとも1000人以上)
・比べるグループの公平性
これらの条件を満たしてない限り、エビデンスとは言えないらしい。
それともう一つ気になった点。
サプリメントの効用としてEPA、DHAなどのサプリメントは効かないとのこと。
EPA、DHAだけを精製したサプリメントなどを飲んでも、人間の身体の中では上手く使われない。
食材というものは無数とも言えるほどの成分が含まれており、それらが組み合わさって健康増進に寄与していると考えられているから。
良著でした。 -
薬と聞けば何でも否定する先生もいるが、著者の岡田正彦氏は、オーソドックスにさまざまな論文に書かれている事実を積み上げて結論を導き出す方。なので、内容については大きな間違いはないだろう。そういったどちらかというと慎重な先生が、若干過激な感じで薬を否定するような内容の本を出すというのは、よっぽどのことなのだろう。
全部が全部鵜呑みにはできないのだけれど、かといって著者はまともな先生。全部を否定するような内容でもない。本書の内容に対して、どの辺りに自分で線引きをするかというのは読者の自由である。読後の感触として、「医者の薬と選び方」と読者に“選び方”を提供するタイトルでありながら、さぁどっちがいいのかという決定打が見出せな弱いところがある。その点では評価が下がるのだが、一つの参考にはなると思うので、機会があったら軽く読んでみてはいかがでしょうか。ということで、☆は平均点の3つということに。
本書に関する『続・鍼たま』内の記事はこちらから
http://genpoudou.blog46.fc2.com/blog-entry-2142.html