家族のお金が増えるのは、どっち!?

著者 :
  • アスコム
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776208655

感想・レビュー・書評

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  • 前作『お金が貯まるのはどっち!?』の家族編。
    元メガバンク支店長の視点で、お金の考え方や銀行をはじめとする金融機関とのつき合い方や選び方について書かれた一冊。

    生活するうえで切っても切れないお金でありながら、日本では話題にすることは憚られるような風潮がある。しかし、自分のお金だけでなく、家族間のお金や親子間でもお金をしっかり把握しておけば、あとで苦労することもなくなり、みんなが幸せになれる。お金の知識、増やしたいと思う気持ちは、隠す必要はないと思う。

    今回の著書を超簡潔にまとめると、親、夫婦、子どもとお金について話すことで、お互いがどれくらいお金を持っているのか、知ったほうがいいという内容だった。

    特に親世代(60代~)が所有する金融資産は日本全体の金融資産の3分の2にもなる。多くの親は子どもや孫にきちんと相続したいと望む一方、お金の話をすることはほとんどない。
    子どもから親に生命保険や相続の話を持ちかけると、縁起でもないと怒られそうで、なかなか子どもからも聞きにくい話題になってしまっている。

    しかし、この金融資産を虎視眈々と狙っている人たちがいて、「資産運用しませんか?」「せっかくの資産をただ眠らせておくのはもったいないですよ。」「現金のままだと、インフレになったらお金の価値が下がってしまいますよ。」と自分たちが手数料で儲かる金融商品を勧めてくる人たちがいる。そう、銀行をはじめとする金融機関だ。

    親世代は、子どもにはお金の話をしないのに、この金融機関とお金の話をすることには警戒心はあまりなく、勧められる金融商品を買い、多くの人は目減りして損をしてしまう。そして損をした引け目から、また子どもに言いにくくなってしまう。

    実際、親とお金の話はしにくいのであれば、今流行りの『エンディングノート』を使い、「まだ早いかもしれないけど、自分も書いてみたんだよ」と自分のエンディングノートを見せながら、親にも興味を持たせる。できれば、これからの親との過ごし方も含めて、話し合いながら作っていけば、自然に親とお金の話ができるのではないか。

    決して銀行の金融商品が悪いということではなく、運用の上限を決めたり、相続する人と相談しながら運用したほうがいい。

    "天は、人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず"
    の一節で有名な福沢諭吉の『学問のすすめ』には、
    "人は、生まれながらにして、貴賤貧富の別なし。
    ただ、学問を勤めて物事をよく知る者は、貴人となり、富人となり、無学なる者は、貧人となり、下人となるなり。"
    とある。
    お金について学ぶことや、家族で話せる環境をもつことで、所有することができる金額は大きく変わってくる。
    お金は決して、人を不幸にするものではない。しっかりと向き合って、知識を増やし、オープンに話し合えば、必ず自分や家族を幸せにしてくれる有益なものになるはずだ。

  • 最近この手のマネー本をせっせと読んで、今後の我が家の参考にしたいなと思っているところです。
    とてもやさしい語り口で読んだ直後はとても参考になった気分にさせていただきました。

  • 軽いマネー本を沢山読んでいます。こちらは他の本と切り口が全く違って面白かったです。家族のお金。

    信用金庫、信用の連結。

    でも転勤族だとメガバンクになっちゃうよな〜。
    あと社内貯金的な所が一番利回りが良いから、それがメインバンク?になっちゃってる。銀行口座は勿論持っていますが、引き落としの為にお金が通過しているだけなんだよなぁ。福利厚生が充実した職場の場合は借り入れも職場で可能だから要らないなあ。作者さんの地域に根付いた退職ライフに憧れます。不労所得が有って悠々自適。羨ましい限りです。

    退職後の参考にします。

  • 前作の『お金が貯まるのは、どっち!?』よりも幅広い世代を対象にした内容で、主には30〜60代くらいがメイン読者層になると思われる。子供への金融教育や、高齢の親の資産を守る話など。家族で信用金庫との強固な付き合いを築くことで家族の資産を高めていくという元銀行員ならではの主張も興味深い。(実際そこまでやるかはともかくとして)
    「お金のことを考えるのは、家族のことを考えること」「親子の普段からのこまめなコミュニケーションが何より大事」というのはまさにその通りだなと思った。

  • とても読みやすい本
    前作の続きということもあり、なんとなく同じことを述べていると思ったが、家族のお金が増えるのも、自分のお金が増えるのもよく理解出来て良かったと思う。
    メガバンクと信用金庫の使い分けや、親の資産を把握することの大切さ、等々、私生活を改善すべき点が見えてきた。

  • 読みやすいです。
    信金出身の方が書いたのかと思ったらメガバンク出身の方でした。
    サービスをして、給料を貰う側と払う側の違いなんかはなるほど、と思いました。
    家族内でも情報開示が大事!

  • 筆者が銀行でお金と人を見てきたので経験からわかることが参考になりそう。自分だけでお金を考えるのではなく、家族と一緒になれば貯蓄も生活も計画的に楽しめそう。

  • オーディオブックで拝聴。

    経済の基礎的なことを知る本としては、
    わかりやすい内容であった。
    親子、夫婦でお金の話しはタブーではない。

    自分はおおよそ実行できていることが多かったが、お金に疎い人には読ませたい。

  • 親子、夫婦で普段からコミュニケーションをとっておくこと、信金との信頼関係を築くことで、家族のお金が増えるなど、個人的にはすでに当たり前と思う内容だったので、新鮮さはなかった。

  • エンディングノートでも書いてみようかな

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著者プロフィール

1983年、三井銀行(現・三井住友銀行)に入行。個人・法人取引やプロジェクトファイナンス事業に従事。2003年以降、支店長を歴任。48歳のときに銀行を退職。起業し、アパート経営を始める。現在は、10棟70室のオーナーとして、年間6000万円の不動産収入がある。また2012年から8年間、東京でカフェを開き、お金に関するさまざまな相談を受けた。銀行員としてお金を「貸す側」、不動産賃貸オーナーとしてお金を「借りる側」、どちらの視点も持っていることで安定した定期収入を築く。講演やセミナーでも一躍人気講師に。本書では、そうした経験から得た、一生お金に困らない方法を紹介。著書『お金が貯まるのは、どっち!?』(アスコム)はシリーズ51万部突破のベストセラーに。テレ朝「庶務行員 多加賀主水シリーズ」をはじめ、銀行を舞台にしたTVドラマの銀行監修を務める。報道番組や情報番組などにも、お金の専門家として出演。

「2020年 『一生お金に困らない! 新・お金が貯まるのは、どっち!?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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