ざんねんな努力

  • アスコム
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776210177

作品紹介・あらすじ

頭は悪くない、努力もしている。
でも、なぜかうまくいかない。

「頑張り方」を間違えているあなたへ

――人生が変わる176ページの物語


ある晴れた日曜日の昼下がり。
大学時代の恩師を囲んで開かれた同窓会。
思うようにいかず悩む教え子を前に、
恩師が語りだした一編の物語。

黒いセーターばかり着ている家族。
美人とすれ違うと腕立てをはじめる男。
営業を断られて喜ぶセールスマン……。

それは、がんばることを手放した
奇妙な人たちとの出会いと、
未来をちょっぴり生きやすくする
「私」の成長物語。

【こんな思いをしてきた人に!】
・頑張って仕事を終わらせようとすればするほど仕事がたまる
・会議資料を頑張って作ったのに、「全然方向が違う」と怒られる
・今月節約を頑張ったはずなのに、とATMの残高表示に肩を落とす
・ダイエットを頑張ろうとジムに行き始めてすぐ挫折してしまう
・頑張って勉強をしたのに、成績が伸び悩んでいる etc.


読むだけで結果がどんどんついてくる!
頑張ったのに報われてこなかった、
すべての人に贈ります。

感想・レビュー・書評

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  • この本の「おわりに」にあったのですが、一年の抱負の92%は年末までに達成できなかったという研究データがあるそうです。10月も半ばまで過ぎ、はて、今年の抱負って何だったっけ?ダイエット?貯金?勉強?なんか毎年、「今年こそは!」と思っているのですが抱負さえ覚えていないとは、、、
    この本で、頑張ろう!頑張ろう!ではなく無理せず、少しづつ習慣化し、記録し、時にご褒美でトリガーを作りながら、自分が変わっていく方法を教えてもらいました
    大きな目標も少しづつ実行するのが最大の近道。「象を食べるには一口づつ」
    とりあえず、「来年こそは!」と鬼が笑いそうなことを考えてます

  • 物語で「ざんねんな努力」の方向と、そうでない方向を伝える1冊。

    残念な方向か残念じゃない方向か、どちらにせよ「頑張る」ことは必要になってくる本なので、心身が極限まで追い詰められ、エネルギーゼロの方は要注意。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    行間が広めにとられており、小学校中学年向けの児童書のような紙面に見えます。
    字面や文章だけを言えば読みやすいのですが、物語は「真理」を伝えようとすることに重きが置かれているため、感情が動かない表面的な物語に見えてしまい、心に引っかかりにくかったです。

    この本はの中には、がんばることをよしとし、その気持ちだけで乗りきろうとする「ガンバール国」と、全然がんばらない「ガンバラン王国」が出てきます。

    しかしここで注意してほしいのは、この本は「がんばるな!」という本ではなく、「がんばる方向を変えよう」という本だということです。

    「ガンバラン王国」という国名を見ると、つい「がんばらなくてもいいのか」と思ってしまいますが、よくよく読んでみると「ガンバラン王国」の人々は「ガンバール王国」の人々とちがった方向に頑張っているのだとわかります。
    つまり、どちらの国に住んだとしても、「頑張り」自体は必要なのです。

    すでにこの本を手にする前に、方向性はともかく頑張りすぎて心身が極限まで追い詰められている方にとっては、この本の内容は向きません。
    なぜなら、そうした方は頑張る方向を変える力すら残っていない状態だからです。

    この本の内容を実践するのであれば、心身エネルギー残量がせめて50%くらいの状態で行うことをオススメします。

    ちなみに物語が終わったあと、「再会 物語の真理」という章がありますが、物語出で伝えたかった内容はこちらにまとめられています。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ここからは余談です。

    自己啓発本は、主に忙しい方向けに書かれた本です。
    忙しい中、うまく人生の歯車が回らないような感じがあり、焦るが故に「わかりやすく、手っ取り早く、自分の人生をかえてくれそうなきっかけ」を探している方に向けて書かれています。
    わたしも忙しかった頃は、よく手にしました。
    そして、そこに書かれていることは「模範回答」にも関わらず、それすら実践できない自分はダメな人間なんだ…と落ちこんで、ますます負のループに落ちていきました。

    自己啓発本の内容を実践するためには、やはりある程度、自分のなかに「余白」が必要です。
    行動を変えたり、考え方を変えたり、自分のなかの「何か」を変えるといことは、とてつもなくエネルギーがいる作業だからです。
    そして自己啓発本の内容は、実はかなり抽象的であり、それを自分の暮らしの中に、「どんな行動」として落としこめばいいのかを考えるのは、読者の手にゆだねられています。

    でもだいたいの方は、忙しさで心身のエネルギーがゼロまたはマイナスであり、自己啓発本を読むよりも、まず休息が必要な状態です。
    そうした状況に置かれた方は、自己啓発本の概念を自分の暮らしレベルの行動に落としこむだけの時間も心身の余裕もなく、本にあることを真似してやることでタスクをさらに増やしてしまい、崩壊してしまうのではないか、と思いました。

    自己啓発本に限らず、内容を鵜呑みにし、書かれいる内容をただ実践すれば幸せが手に入る、と盲信してしまうのは危険です。
    考える余力が残った状態で、自己啓発本は開くことを、オススメします。

  • 仕事でも趣味、スポーツでも
    それなりの結果を出すためには、
    やり続けることが重要です。

    しかし、人間、なにかを続けることは
    あまり得意ではありません。

    本日ご紹介する本は、
    ”続ける”ための
    ノウハウを紹介した1冊。


    ポイントは
    「決める内容」

    人間は、何かを決める集中力というのは
    1日に使える回数が限られているそうです。

    そして、”日々、何を決めるために集中力を使うのかが、
    その人の人生を決める”と著者は言います。

    ”人生にとって重量でないことに
    限られた集中力を使わないようにする”
    という工夫が必要です。


    「意志」

    人間の意志ほど、あてにならないものはありません。

    続けるためには、頑張るんじゃなくて、
    頑張らなくても自然とできるようにする。

    やる時間を決めてしまう。
    誰かと一緒にやる。
    など、なるべく自分の意志にたよらない工夫が重要です。


    「ムダ」

    人間は、ムダだと思うことは
    やりたくないもの。

    そして、自分が興味のない勉強や経験は一見、ムダに見えることがあります。
    しかし、まれにそういう経験が、人生を豊かにする場合があります。

    今結果がでないからと言って、やめてしまうとゼロ。
    いつか結果がでるはず、と思って続けることが重要です。


    何を続ければいいか。
    そして続けるための工夫を
    物語として、わかりやすく紹介している1冊です。
    ぜひ、読んでみてください。

    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    人間って、本当に何かを決める集中力って、1日に10回しかないんだよ
    人生すべてゲームだと思ったら、苦しいことなんて、ひとつもなくなるんだよ
    努力を努力と思っているうちは、それは努力
    頑張ろうと思っている時点で、自分にムリしているところがある
    人間の意志の力はとても弱い
    ゴールを決めたら、スタートも決めなきゃいけない
    勇気を出すために、シナリオを描いて、その通りに動いているんだ
    苦手なことをいくらガンバっても、せいぜい人並みにしかなれないんだよね
    自分が常識だと思っていることは、他の世界の人には非常識かもしれないことを忘れちゃいけない
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    STAGE1 とりあえず同じ服ばかり着ている男
    STAGE2 ゲームばかりしている男
    STAGE3 美人とすれ違うと腕立て伏せをはじめる男
    STAGE4 歯の真っ白なヨットマン
    STAGE5 英語を学べるケーキ店
    STAGE6 宣言する男と予約する女
    STAGE7 いっきなり寝る男
    STAGE8 火曜日の淑女
    STAGE9 ノンフィクション過ぎる俺小説家
    STAGE10 ラスボス登場! ガンバラン国王謁見
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  • かけてきた時間に対する成果がなかなか出ないため、努力やインプットの方向がそもそも違うのではないか、でも、これまで投入してきたものや考え方を否定するのが怖くて悶々としていた時に偶然タイトルが目に入った本。堅い内容を想像していたが物語調で拍子抜けしたものの、読み進めていくうちに意外なタイミングで出てくる格言だったり考え方に思わず感心してしまった。内容は他の自己啓発本がこれまで主張してきたものと同様だが、アプローチを変えてることでこんなに新鮮になって自分の中にスッと入ってくるのかと驚いた。読み終わったらすぐ売ろうかと思ってたけど、手元に置いておくことにした。予想外によかったので4つ。
    意志力が有限であるという説は最近覆されてるとか。興味が出てきたのでそれはまた別で学んでみようと思う。

  • 表紙帯通り、
    「頑張り方」を間違えているあなたへ
    に響く本だと思う。

    スポーツジムに通うけど続かない人、
    なかなか早起きが習慣にできない人という
    身近で”あるある”な現象の理由や、

    サザエさんを見たら日曜日が終わる、
    話題になったカーリング、
    初めて自転車に乗った時のことという
    誰もが知っている・経験していること

    が登場するため、なんともわかりやすい。
    物語になっていたり難しい言葉は使われていない
    とても易しい本なので、実行にうつすハードルも
    低くしてくれている。

    「仕事がいっぱいいっぱいでうまくできない」
    「周りと比較して焦ってしまう」
    そんな時にも響く内容かと。

    ------------------------------------------------
    頑張ること、頑張ってるつもりだったことに気づいた自分とはもうサヨナラ!
    ガンバラン王国で私も今日からガンバラない生活を送ります。

  • ずっと頑張れ頑張れと言われていたけど、最近はそんなに頑張らないようにしているけど、今の方がいろいろ片付く気がする。

  • ガンバール王国に住むミサキがガンバラン王国に家出し、人々と交流する中でがんばらないでうまくいくコツを知っていく話。
    面白かった!

  • 頭は悪くない、努力はしている…でも…なぜかうまくいかない。頑張り方を間違えているあなたへ

    がんばらなくても結果を出すための習慣化に関する話。さらっと読める。

    <十か条>
    ★判断は1日10枚チケット。つまらないことに使わないように。ルーティン化してしまう。
    ・つまらないことはゲーム化
    ★やるべきことのシンプル化(手順が多いのはNG)
    ・繰り返しで自動化する
    ・褒美の見える化
    ・10人に宣言
    ・継続してリズム化
    ・トリガー化
    ・記録化
    ・得意なことをやる

  • 目標達成のための秘訣を物語形式で紹介する話。
    至極一般的な内容で新たな学びはなかった。

  • 努力という概念を書き換える。意思の力に頼らず、習慣化し、無意識で出来るようにする。そのことを不可思議な物語でまとめてくれてる。内容自体は、習慣化のメソッドが書かれてる本によくのっている話だか、物語仕立てになっているので、読んでてそのメソッドが記憶に残ると思う。

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著者プロフィール

川下和彦
クリエイティブディレクター、習慣化エバンジェリスト。
2000年、慶應義塾大学大学院修士課程終了後、大手総合広告会社に入社。
マーケティング、PR、広告制作など、多岐にわたるクリエイティブ業務を経験。
17年春より、新しい事業を創造し、成長させることを標榜するスタートアップ・スタジオに兼務出向。
広告クリエイティブに留まらず、イノベーション創出に取り組んでいる。
やる気だけは一人前で、幼い頃から多くのことにチャレンジしてきたが、ことごとく挫折。
しかし、独自の習慣化メソッドを開発して以来、貯金、ダイエット、身だしなみの改善に成功。
同じ方法を適用することで、ビジネスでも快進撃を続けている。
各界のオピニオン・リーダーとも親交があり、幅広いネットワークと連携しながら、その実現に向けて挑戦を続けている。
東洋経済オンラインなどで連載を持つほか、著書に
『勤トレ 勤力を鍛えるトレーニング』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、
『家計簿つけたら、ヤセました!』(あさ出版)などがある。

「2018年 『ざんねんな努力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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