- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776400240
作品紹介・あらすじ
暑く乾いた砂漠で明るく生きるひとびとがいます。生まれた町を愛する心が伝わってくる絵本。
感想・レビュー・書評
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舞台はアメリカ西部の砂漠地帯にある小さな町。
かつては賑やかだったが、今は列車も通らず、補水や給油に立ち寄る車両も少なくなってきた。
しかしこの町が好きで住み続ける人たちがいる。
過酷な自然環境の中で、人々がたくましく生きる様子を四季とともに描いた絵本。
季節は夏から始まる。
太陽はギラギラと熱い。
陽が昇る頃に洗濯物を干し、朝食が終わる頃には乾く。犬も走らずのろのろと歩く。
夜、お店に人々が集まり、バスケやパーティーを楽しむ。
秋になると砂嵐がある。
冬はクリスマスの飾り付けで町は賑やか。
たまに雪も降るが、二、三日のうちに溶ける。
雨が屋根を叩くのは嬉しい音楽。恵みの雨。
春は短い。
少しの雨と雪が砂漠に緑をもたらし、野の花が咲きほこる。
この間に、修理や掃除など活動する。
春の新鮮な気分はすぐに終わり、過酷な夏がまたやってくる。
絵も細かくてきれいだった。
砂漠地帯の四季の移り変わりが感じられた。
またあとがきで、読者への問いかけがある。
絵の中にドラマが散りばめられ、「気づきましたか?」と。
全く気づかず…^^;
もう一度読み返して楽しんだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[墨田区図書館]
先日読んだ、「ふわふわブイブイ気球旅行」から借りてきた同じ著者の本。
「デザート(砂漠)」、「マウンテン(山)」、「プレーリー(草原/平原)」、「リバー(川)」の4種の町の同じ作りの本がある。
銅板画家だという彼の手法はどれも精密なスケッチ画のような細かい作り。それを季節や時間の違いを描いて、最後は探し絵的な要素も入れてくるので、細かい絵の違いを楽しめる子には二度楽しめるかも。