漂流物

  • ビーエル出版
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感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776402381

作品紹介・あらすじ

漂流物-やがて、それはどこかの浜辺にうちあげられることだろう。そして、それを見つけた者はとても驚き、だれかに伝えずにはいられない。ウィーズナーがあなたに伝えたい世界とは…。2007年コールデコット賞受賞作品。

感想・レビュー・書評

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  • 砂浜で蟹と戯れる少年が漂流物の古いタイプのカメラを拾う。中のフィルムを現像すると、海の中の摩訶不思議な風景が現れる。さらに入れ子状態の写真を持った少女の姿が。少年は自分の姿を写して、カメラを海に返す。いやー、目を楽しませてくれる絵本だ。賞を貰ったのも頷ける。

  • とても良かった((*´꒳`*))♡
    字のない絵本、何周もして楽しみました。

    青い瞳の少年が海でカメラを拾う。
    フィルムを現像してみると… 驚愕の世界がそこにあった。
    とっても楽しい絵本です。

    私は海無し県の出身です、海への憧れは無いと思っていましたが、砂浜っていいですね…
    私も漂流物を拾いたい。
    この絵本の中表紙に、今まで拾った漂流物なのかな、いろんな物が並んでいます。
    貝殻、海鳥の羽根、サメの歯、豚の置物、空瓶、豆の殻、ネジ、蓮の花の真ん中、方位磁石…
    そして、日本製と思われる古い硬貨。(丸くて四角い穴が空いている)
    サメの卵の殻もある、いいな…

    • 1Q84O1さん
      あゆみりんさん、海の物は美味しいですね♪
      今でもよくシラスやワカメなどは頂きますよ!
      漂流物探しも子供の頃によくしました^_^
      穏やかな日の...
      あゆみりんさん、海の物は美味しいですね♪
      今でもよくシラスやワカメなどは頂きますよ!
      漂流物探しも子供の頃によくしました^_^
      穏やかな日の漂流物探しは楽しいですが、台風明けの海は最悪ですΣ(゚Д゚)
      砂浜一面、なんじゃコリャという漂流物で埋め尽くされていますw
      子供の頃の懐しい思い出ですね
      (>ω<)

      素敵な人魚だったらいいですが、おっさん人魚だったらすみません…m(_ _)m
      2023/04/20
    • あゆみりんさん
      1Qさん、おはようございます♪
      台風の次の日に砂浜へ行けば、私もなにか拾えるかも、バケツでもいいからっ!!

      おっさん人魚で思い出しましたが...
      1Qさん、おはようございます♪
      台風の次の日に砂浜へ行けば、私もなにか拾えるかも、バケツでもいいからっ!!

      おっさん人魚で思い出しましたが、junaidaさんの『の』で人魚のお家が出てきて、おっさん人魚がソファで新聞を広げているのが可愛かったです♡
      2023/04/21
    • 1Q84O1さん
      あゆみりんさんのところにも何か素敵な漂流物が流れてきますよ(-д☆)キラッ

      そして、おっさん人魚も捨てたものじゃないですねw
      ( ̄ー ̄)b...
      あゆみりんさんのところにも何か素敵な漂流物が流れてきますよ(-д☆)キラッ

      そして、おっさん人魚も捨てたものじゃないですねw
      ( ̄ー ̄)bグッ!
      2023/04/21
  • ある日、海で遊んでいた少年は浜辺にうちあげられたカメラを拾う
    その中にはフィルムが…
    そのフィルムを現像すると…!?

    さぁ、ここから少年は2つの不思議な世界の冒険に出かけることになる!

    現像した写真を見ていくとそこに写っていたのは海の中の不思議な生き物たちとその世界
    ワァオォォォ〜、すごい!

    それから少年、少女たちが写ったの写真が次々と出てくる
    その子たちはみんな写真の中で写真を持っている
    その写真は何重にも重なって続いている…
    小さな写真は顕微鏡で見ないとわからないぐらい小さくて、そして白黒写真だ

    そう!
    この写真に映っている子どもたちはこのカメラを拾った子どもたちだ

    少年も写真の子どもたちに習って自分を撮影して、そのカメラを海へ投げ込む!
    そのカメラを写真に写っていた海の中の生き物たちが運んでくれる

    どこへ…?

    それは、不思議な世界を楽しみにしているあなたのもとへ


    文字のない絵本
    想像力を豊かにしてくれる絵本
    素敵な世界を紹介してくれたなおなおさんありがとうございます!

    • 1Q84O1さん
      mihiroさん、こんばんは♪
      この絵本に興味をもたれのでしたらmihiroさんも海へ行ってみましょう(^o^)
      浜辺で例のカメラを拾うかも...
      mihiroさん、こんばんは♪
      この絵本に興味をもたれのでしたらmihiroさんも海へ行ってみましょう(^o^)
      浜辺で例のカメラを拾うかも!
      あっ!?
      ちなみに確認ですが、mihiroさんも純粋な子供の心をお持ちですよね〜?w
      2023/04/07
    • mihiroさん
      どすぐろ、、いえいえ純粋ですとも〜!笑笑
      海へ行ったらカメラ拾えるかな〜♡笑
      次に拾った人が写真見て、最後にひっくり返りませんように(*ノω...
      どすぐろ、、いえいえ純粋ですとも〜!笑笑
      海へ行ったらカメラ拾えるかな〜♡笑
      次に拾った人が写真見て、最後にひっくり返りませんように(*ノω・*)テヘ♡
      2023/04/07
    • 1Q84O1さん
      写真はピースで素敵な笑顔で撮ってくださいね(^O^)v
      写真はピースで素敵な笑顔で撮ってくださいね(^O^)v
      2023/04/08
  • フォローしている、たださんのレビューを読んで学校図書館に購入。
    素敵な絵本を紹介して下さり、ありがとうございます。

    美しい絵で、今に繋がる時間と空間を遡る旅が見事に描かれていて、引き込まれる。

    中1国語の「ちょっと立ち止まって」の導入にも使える絵本だと思う。
    2022.2.20

    • ロニコさん
      たださん、こんにちは^_^

      最初に…
      たださんのレビューを参考にさせて頂いたことを勝手に書いてしまい、すみませんでしたm(_ _)m
      やり...
      たださん、こんにちは^_^

      最初に…
      たださんのレビューを参考にさせて頂いたことを勝手に書いてしまい、すみませんでしたm(_ _)m
      やり取りしたことのない人のレビューに、自分の名前が出ていたら驚きますよね⁉︎
      びっくりさせてしまい、本当にごめんなさい。

      そんなこんなで、コメント欄ではじめましてですね。
      いつも、たださんの洞察力と文章表現力に感動しながら、レビューを熟読させて頂いております。

      中学生にも絵本の良さを知ってもらいたいのですが、なかなか良書を探すのは大変です。

      外国にルーツのある生徒も増えていて、文字のない絵本というのは、母語で想像を膨らますことができるので、ニーズがあると思うのです。
      「漂流物」も来年度の授業で使いたいなぁ、と思っております。

      たださんの本棚は、斉藤倫さんの本や、まめふくさん装画など、私も最近気になっている方たちの本が並んでいて、わー、仲間発見!みたいなことを1人思っております。

      「みつばちと少年」もたださんのレビューを読んで、読みました(レビューを書けてないので恥ずかしいのですが…読後感じたことが多い本ほど、レビューがなかなか書けなくて…頑張ります~_~;)

      支離滅裂なコメントになってしまいましたが、これからも宜しくお願いします^_^
      2022/02/23
    • たださん
      ロニコさん、こんにちは。

      コメントのお返事ありがとうございます(^-^)

      いえいえ、驚いたのはあくまで嬉しかった裏返しでありまして・・よ...
      ロニコさん、こんにちは。

      コメントのお返事ありがとうございます(^-^)

      いえいえ、驚いたのはあくまで嬉しかった裏返しでありまして・・よくよく考えたら私も、「うおづら」で、ロニコさんの名前をあげていたので、お互い様ということで、すみませんでしたm(_ _)m

      私ごときのレビューで良ければ、どんどん参考にしてください!

      私も、「岸辺のヤービ」や、「飛ぶための百歩」など、ロニコさんのレビューがきっかけで出会えた作品があって、改めて、ありがとうございます。

      それから、中学生にも絵本の良さを知ってもらう、って、すごくいいなと思いました。

      私は、児童書の本来の対象となる時期に、ほとんどそれを読んでいなかったのですが、大人になって読んでみると、ちゃんとテーマみたいなものがあって、それを、読んだ人それぞれに、考えさせる意図のようなものを感じられて、それが人間の成長に繋がるのだろうなと、児童作家の仕事の意義を、まざまざと実感させてくれました。

      もしかしたら、これは大人になって読んだから、そう思うのかもしれませんが、子供達は子供達で、どのような気持ちをいだくのか興味がありますし、私も学生時代に、もっと児童書を読めばよかったと、後悔しております。
      その時に読んでいたら、果たしてどう感じたのか? 
      今となっては、すごく気になります。

      そう感じたことで、児童書って、単なる昔話とライトな内容のものだけだと思い込んでいた自分が、本当に恥ずかしくなりました。

      また、児童書も、一般の小説同様に、それぞれの時代に合ったものを創造していることや、独自の感性を刺激するものもあって、更に興味を持ちまして・・斉藤倫さんや、まめふくさんは、正にそうですよね。
      そういえば、「飛ぶための百歩」も、まめふくさんの画でした。

      私も、ロニコさんが同じ作家の方を気になっていることに、仲間意識を感じ、心強い嬉しさを覚えております(^o^)

      こちらこそ、これからもよろしくお願いします(^-^)
      2022/02/23
    • ロニコさん
      たださん、返信コメントをありがとうございます^_^

      たださんが、レビューを参考にして下さっていたと知って、とても嬉しいです!

      私も児童書...
      たださん、返信コメントをありがとうございます^_^

      たださんが、レビューを参考にして下さっていたと知って、とても嬉しいです!

      私も児童書をもっと読んでおけば良かったな…と後悔している一人です。
      小中学生の時は、少女まんがとコバルト文庫が私のメインアイテムでした^_^;
      それはそれで記憶に残っているので、良いのかもしれませんが…。

      ブクログは、緩い繋がりですが、皆さん言葉を大切にされている方ばかりですね。
      言葉の使い方が雑になっている昨今、オアシスのような場所だなぁ、と思っております。
      この緩やかな繋がりが、私には心地良くありがたい存在です。

      たださんのレビュー、また楽しみにしております。
      ではでは^_^/
      2022/02/24
  • ブクログの表記サイズで見たとき、表紙の赤いのが何なのか、よく分からなかったが、実際に手に取ってみたら、裏と繋がっていたので即判明しました。

    しかし、真相はそこではなかったのです(なかったというか…)。
    まあ、読み終えた後に再度表紙を見ると、すぐ分かるのですがね。

    こうした遊び心が本編にも至る所にあり、読んでいて楽しいのが、まず率直な印象で、それに加えて、海に来た少年の、ちょっと奇妙であたたかい気持ちになる夏の思い出と、想像力を刺激させられるファンタジーとの見事な融合が素晴らしく、文章が全くないのも、何の障害もなく絵だけを眺めることができるメリットに感じられました。
    ただ、本来は文章がなくても何の問題もないくらい、ストーリーの展開に丁寧さがあるからだと思うのですがね。

    それから、私が最も印象的だったのは、最初の絵のノスタルジーを感じる空や浜辺の色合いの美しさで、何か、のどかさと切なさを併せ持ったような雰囲気に、「思い出」という言葉が浮かび、それはちょうど、最後のカバー裏の、海で撮った作者自身の写真の風景に近いものを感じました。

  • 浜辺に落ちている漂着物を見ると「椰子の実」の歌を思い出してしまう。海には楽しい思い出、そして忘れられない悲しい思い出もある。
    しばし子供に返りこの絵本を楽しんだ。

  • 海で見つけた漂流物の中身は一体?

    イラストだけで構成された絵本は初めて。

    アテレコのような感じで適当にストーリーをでっち上げて読み聞かせていくしかないのだけれど、息子に読んであげる初読時からそれをやったもんだからか、次がどんな展開になるかわからない中、頭がフル回転。
    読む者、聞く者、2者の興味が高まり、とても良い読み聞かせ体験ができた。

    漂流物の”謎”というか遊びもおもしろく、話の展開にもまとまりがあって好奇心をくすぐる良書。

  • 海辺で箱のようなものを拾う少年。
    箱はどうやら水中写真機のようで、中から取り出したフィルムに映っていたものは。

    手元から海辺の風景、写真の画像、顕微鏡でみる手元、と目まぐるしく変わっていく絵が圧巻。
    文字が無いことで、どんどんこちらの想像を掻き立てる。
    ラストは思わず「ジュマンジ!」と呟いてしまったけども。

    なるほどー、すげえ。
    この写真、解像度どんだけ?S18

  • ユーモラスでファンタジックで、それでいて壮大さにしんみり心に染みるボトルメール物語。

    浜辺で興味津々にヤドカリを虫眼鏡で観察していた少年は、ふとした拍子に波打ち際に流された不思議なカメラを見つける。
    浜辺の人に聞き込みをしても何もわからない。
    フィルムを見つけ現像して、少年が見つけた世界は…

    文字が一切ない、絵だけの絵本。
    緻密でリアルで、でもどこかファンタジックなかわいらしい絵柄に1ページ1ページ、魅せられる。
    魅せられすぎてなかなかページをめくれませんでした笑。
    少年がフィルムから現像した写真の描写は、特に圧巻。
    それらの写真1枚1枚について、これはこういう場面でここに描かれてるのはこういうので!ってみんなでワイワイ話し合うとかすると、とても楽しいだろうなあ。
    写真を見た後の少年の行動も…すべてが良き。
    子どもたちで輪になって読むのも、大人たちで想像力を働かせながら読むのも、一人でじっくり楽しむのも良きな絵本です。

  • 『幸福な質問』に引き続き、こちらも
    京都伏見のマールブランシュで出会った絵本。

    イラストのみ。文字は無しの絵本。
    最初は、どういう意味かわからなくて
    色鮮やかない絵だな〜ファンタジーっぽいな〜。
    SFっぽさもあるな〜。アリエル …かな?
    と思いながら読んでたら、

    途中から写真の中の、写真の中の、写真…のエンドレスになっていき…
    最後は「なんかちょっと良い話だったな」って思える、
    短編アニメをみたかのような絵本だった

    • なおなおさん
      ばまさん、こんばんは。
      またまた私ですみません^^;

      この本、私も大好きでーす(^_^)
      動きが感じられてバックミュージックも聴こえてくる...
      ばまさん、こんばんは。
      またまた私ですみません^^;

      この本、私も大好きでーす(^_^)
      動きが感じられてバックミュージックも聴こえてくるかのよう…。
      写真の写真…は目を凝らして見ちゃいますよね。私も虫眼鏡で確認したい。
      ウィーズナーの「1999年6月29日」も面白いです。興味があったらぜひ!
      2022/04/07
    • ばまさん
      なおなおさん
      いえいえ!コメント嬉しいです!
      ご存じなんですね!!!
      バックミュージック…たしかに…!Σ('◉⌓◉’)
      ウィーズナーは、この...
      なおなおさん
      いえいえ!コメント嬉しいです!
      ご存じなんですね!!!
      バックミュージック…たしかに…!Σ('◉⌓◉’)
      ウィーズナーは、この本が初めての出会いだったので
      そちらの本も探して読んでみます!
      オススメありがとうございます╰(*´︶`*)╯♡
      2022/04/09
  • 978-4-7764-0238-1
    C8798\1800E.

    漂流物
    作:デイヴィッド・ウィーズナー.

    2007年5月25日 第1刷発行
    2011年6月20日 第6刷発行
    発行所:BL出版株式会社
    NDC:933.

    カバー袖より
    漂流物【ひょうりゅうぶつ】 flotsam(英)
    海上や水上に浮かんでいて 流れのままにただようもの

    やがて、それは どこかの浜辺にうちあげられることだろう。
    そして、それを見つけた者は とても驚き、だれかに伝えずにはいられない。
    ウィーズナーがあなたに伝えたい世界とは‥。

    2007年コールデコット賞受賞作品
    -------------------
    連日、熱中症注意報が出ている。でも、この時期に手にしてよかったと思う。

    見返しは砂色のさらさらと手触りの良い紙。細かい砂みたい。めくるとビーチ。遠景に町の建物、電信柱に貯水タンク。ビーチコーミングしている少年。
    タイトルはあまたの漂流物に囲まれている。
    コンパス・瓶・古銭・方位磁石・鍵・ボルトとナット・自然物は貝殻、鳥のはね・鱗 魚類の歯、サメの卵、ハスの実・植物の種で街路樹にもなるトゲトゲの実のモミジバフウ 動物の骨 マテガイの貝殻、ヒトデ さやに入った豆(種) 桃のタネ 木切れ等等‥。

    全編 言葉やせりふは無いのだけれど、風景の中のポスターや看板は日本語に訳されている。

    家族(たぶん)と一緒にビーチに来た少年
    大人はパラソルの下、ビーチチェアで読書。少年はシャベル、バケツ、双眼鏡シュノーケルの道具、顕微鏡、タモ、虫メガネ等たぶん彼のいつもの道具をビーチに持ち込み、水生生物観察中、すでにいくつかのバケツにはビーチコーミングしたものが入っている、海藻、木切れ、ヒトデ‥。
    波打ち際で生き物を捕まえていると大波をかぶる羽目に。波が去った後、不思議なものが有った。箱に紐がぶら下がっている。長い旅をしたもののようで、フジツボがくっついている。拾った少年は親に見せて、ビーチの監視員にも話すが、探している人はいないようだ。
    分解してみるとフィルムが入っていた。少年は走って、(この走っている様がとっても必死なのがわかる) 裸足のまま(多分ビーチから直接来たんだと思う)ハイスピード仕上げ ボブの店に飛び込み現像を依頼する。店の中ではネガフィルムが売られていて、その時代を知る人はニンマリしてしまう)
    お店の前のベンチで待ち、すぐに受け取りビーチに戻る(たぶん家族はまだそこに居るって事)
    現像された写真を見て、びっくり。
    何が写っていたかは、書かないでおくね。
    写真を見ていた少年に家族が帰ることを告げている。ビーチの他の人たちも道具を持って帰る様子。
    一番最後の写真を見た少年は、海を背に現像された一枚を手に持って、自分と波の写真を撮ると、カメラをそのまま海へ返す。一番星がひかる海は現像した写真とカメラ、撮りたての映像が入ったフィルムごとどこかへ運ぶ。色々な生き物たちも運ぶ、海鳥、イルカ、波、ペンギン、寒いところ、波の荒いところそして砂浜にヤシの木があるビーチ、女の子が一人波を見ていた。そこへカメラは運ばれていた。

    裏表紙のカバー袖に作者さんの画像が有ります 男前です。
    海水パンツにシャベルにバケツを手に持ちビーチに居る。【作者、5歳】と有り、ああ、この子がと思う仕掛けです。
    気がつかなかったけど、表紙の大きな魚の目には、ちゃんと写っていたんですね。

    想像していた内容では無かったですが、それ以上に楽しめました。

    作者さんについては、メモへ。

  • この作者の文字のない絵本はストーリー構成もさることながら、絵だけで「気づかせる」画力が凄い。
    この本で言えば、後半で少年が写真を手に海を見つめている場面。ここだけで「少年の内面の成長」がみてとれる。凄い。

  • 夏の海辺に遊ぶ少年が、波に打ち寄せられた<漂流物(flotsam)>を手にしたのは、フジツボが付着した年代物の水中カメラ(underwater camera)だった。近くにいた人や海の監視員に尋ねても、首を振るばかり。カメラの蓋を開けてみると、フィルムロ-ルが装填されている。少年は「ハイスピ-ド仕上げ・ボブの店」の看板のかかった店に駆け込んだ。現像されたフィルムに映し出されたのは・・・時空を超えた夢幻の世界に誘われるデイヴィッド・ウィ-ズナ-の2007年コールデコット賞受賞のニュ-・ボトルメッセ-ジ。

  • 着眼点が素晴らしいのと、
    それを伝えるためにセリフを全て削る潔さが良い。
    ファンタジーな写真と何重にもなっている写真、
    二つとも魅力的なんですがどちらか一方に寄ってくれると
    シンプルでさらに良かったかなー。

  • 字のない絵本。海岸に流れ着いた古いカメラと、それに写されていた不思議な町や生き物たち。
    そのカメラをかつて手にしていた人々に思いを馳せ、次にカメラを手にするまだ見ぬ人へと、カメラを海に返す場面はロマンチック。

  • ストーリーに続きがあるようで楽しいな。
    もう少し絵をじっくり観察しようっと。
    色々発見できるかも?

  • 6歳〜。想像を膨らませる、美しい絵。SF的世界観。字がない絵本ですので、それぞれに応じた思い出や、空想など頭に浮かぶかと思いますが、私の場合は、子ども頃に見たドラえもんの映画のいくつかのシーンでした。
    子ども向けというよりは、本棚に飾りたいタイプの絵本。

  • 言葉のない、が海の音と色彩が強く伝わってくる絵本。
    青い青い海辺のレストランに置いてあって、読んでよかったとすごく思う一冊。
    出会いだね。

  • 短編映画を1本観たような気分になれます。
    あのカメラ拾ってみたいな。

  • 夏の海岸で砂遊びをしている少年。
    彼は砂浜に打ち上げられた古いカメラを拾います。
    中のフィルムを現像してみると、なんとびっくり!
    そこには、想像を超える海中の写真が何枚も出てきたのです…

    最近、たなぞうでデイヴィッド・ウィーズナーさんの『かようびのよる』が紹介されているのを見て、図書館で借りてきました。
    文字のない本なのですが、絵を見ているだけで大満足の1冊。

    …読後、なんだかこのカメラが意思を持って漂流しているのではないか、とも思えてきます。

  • 好奇心をそそられる内容。
    子供が大人に話さずにひっそり素敵なことをして、それが続いているなんて、想像するだけで楽しくなる!

    絵だけで読み進めていくのでパラーっと読み進められます。
    一読して、もう一回想像を膨らませて読むのがオススメ。

  • 息子7歳0ヵ月
    息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読むようになってきて、母はサミシイ。

    〈親〉
    絵が好き◯
    内容が好き ◯

    〈子〉
    何度も読む(お気に入り) ◯
    ちょうど良いボリューム◯
    その他

    浜辺にうちあげられていた古いカメラ。
    残っていたフィルムを現像してみると、そこには海の底の不思議な世界の様子が映し出されている。
    そして、今までカメラを手にした人たちの情報も。

    みればみるほど、不思議な作品。
    文字はありません。

    写真をフィルムで撮影していたことから、まず息子に話をしなければならない、という事実に驚愕。

  • 写真の中の写真の中の写真!
    これは前にも何かの作品でみたような。

    今本当にiPad等のデジタルを利用して、同じような作品を生み出している人がいる。

    デイヴィッドウィーズナー先生は先駆けなのか!?

  • 子どもが楽しいと読みました
    夢のある物語

  • 英語版がよかったので、続けて日本語版も読んだ。
    絵の中の看板や貼り紙が日本語になっている!

  • 漂流物が届けてくれる不思議な世界。ページをめくるたびに驚き、堪能しました。

  • ■書名

    書名:漂流物
    著者:デイヴィッド ウィーズナー (著), David Wiesner (原名)

    ■感想

    この系統の絵本は、何個か読んでいるので目新しさはないのですが、結構前に
    描かれている本なんですね。
    この系統の絵本は、個人的には好きですね。

    1枚の絵の一部の情報を、どんどんズームしていく手法を最初に考えた人、
    凄いと思う。
    作家さんであれば、結構挑戦したくなる手法なのではないかな?と勝手に
    思っています。

    絵も綺麗なので、興味があればどうぞ。

  • 字のない絵本
    想像しながら読むと楽しい
    拾った人が写した不思議な写真

    2007年コールデコット賞受賞
    A市BR56

  • 良かった

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著者プロフィール

デイヴィッド・ウィーズナー:アメリカ東部のニュージャージー州生まれ。『かようびのよる』『3びきのぶたたち』『漂流物』で3度コールデコット賞を受賞。精緻なイラストの描写と独創的なストーリ―展開で多くの読者を魅了している。

「2021年 『ロボベイビー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

デイヴィッド・ウィーズナーの作品

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