ぼくのかえりみち

  • ビーエル出版
4.10
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本棚登録 : 1031
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776403173

作品紹介・あらすじ

あるひのかえりみち、そらくんは、みちのまがりかどでぴたりととまってつぶやきました。「きょうは、このしろいせんのうえをあるいてかえろう」ところが、とちゅうにパイロンや犬があらわれて…。はたしてそらくんはぶじにいえにかえりつけるのでしょうか?ちいさなぼうけん。

感想・レビュー・書評

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  • いい感じの水彩風の絵が心地よい。白いラインの上を通って帰るぼくはちょっと冒険気分。途中の風景もなかなかいい。

  • 2008年発表。


    ある日の放課後、そらくんは道にかかれた白線の上をたどって家に帰ることにしました。
    落ちないように、ゆっくりゆっくり、そろーりそろり…。
    まぶしいくらいの青い空に、あざやかな緑の田舎道。
    そんななかで、そらくんの頭の中には
    さまざまな想像が広がります。

    さて、そらくんは
    無事に家に帰れるでしょうか。


    子どものころ誰もが一度は試みた遊びを、
    子どもの目線で
    ダイナミックに描いた
    小さな冒険の絵本。




    いやぁ~懐かしい(笑)

    とにかく
    ひとときもジッとしていられない子供だった自分は
    学校帰りは
    毎日違う道を通って帰るのが日課でした♪
    (転校が多かったので仲間と一緒より、
    コッソリ1人でが多かったかな笑)


    いつもの通学路を一本横に逸れれば
    未知の世界が広がる。


    神社の近くにある
    古い大きな井戸。

    まだうちのクラスの誰にも見つかっていない
    小さな駄菓子屋。


    古い小さな店だけど
    やたらと威勢のいいおじさんがいる
    商店街の肉屋さん。


    見たこともないような外国の大きな犬を飼っている
    お屋敷のような家。


    たまにひなたぼっこしてるおばあちゃんが
    ミルキーや
    那智黒飴や
    ボンタン飴をくれたりして(笑)


    知らない道を歩くドキドキ感に
    多少ビビりながらも、
    新鮮な発見の数々が楽しかったなぁ~(^O^)


    この絵本の主人公である
    そらくんと同じく、
    白線踏みごっこもよくやってました。

    自分で勝手にルールを作って、
    白線からはみ出たら
    死んじゃうとか(笑) 、

    自分はヒーローで
    家までの道を
    すべて白線だけを歩いて無事帰ることができたら、
    地球は助かるとか(笑)
    ↑どんな設定や



    今考えたら
    ホンマ単純というか想像力豊かというか


    子供はみんな
    どんな小さなことにも楽しみを見いだせる
    遊びの天才なんですよね♪


    この絵本も
    そんな子供の目だけに見える、
    めくるめく想像の世界が
    かなり笑えます(笑)


    とんぼやザリガニの誘惑や
    ビルディングのように立体化する横断歩道(笑)
    (こんな高さやったなんて…そりゃ慎重にもなるわな笑)


    途中工事中の商店街を乗り越え
    家まであともう少しのところで
    そらくんは最大のピンチに見舞われます。


    果たしてそらくんは
    無事に家に
    たどり着くことができるのか?


    いやしかし
    ひがしさんの
    子供の目線に立った
    この瑞々しい感性はホンマすごい!


    退屈な日常も
    少し見方を変えたり、想像力を働かすだけで
    いつもより輝いて見えてくる。


    コレって子供だけじゃなく
    実は大人にも当てはまることなんじゃないのかな。


    「自分の心持ち次第で
    毎日は楽しくなる」


    大胆な構図とカラフルで優しいイラストで
    大人にも気づかせてくれる、
    懐かしくも
    心躍る楽しい絵本です(^_^)v


    あっ、子供たちへの読み聞かせにも
    最適ですよ~♪

  • あるひの かえりみち、そらくんは、みちの まがりかどで ぴたりと とまって つぶやきました。
    この しろい せんから おちたら たいへんな ことに なるんだ。
    そらくんの家までの冒険が始まる。

    そらくんの楽しげで、一生懸命な表情が可愛い。
    そうそう、頭の中では深い深い谷があったり、聳え立つ崖が出現してるんだ。
    子どもの頃、必死に壁にしがみついて進んだ道、飛んで渡ったマンホール。懐かしい。
    今でもタイルの線を踏まないように、横断歩道は白線のみ、なんてついついやってしまう。

  • 大人でもおーっとなる立体的な絵

  • 4歳〜。空想の楽しさを学ぶきっかけに。

  • ある日の帰り道、そらくんは決めました。
    「今日はこの白い線の上を歩いて帰ろう」


    白線の上を歩く…
    誰もが子どもの頃に一度は通った道ではないでしょうか。
    白線の上を通らないといけないという自分に課したルールが、犯すことのできない絶対になる瞬間…絵本で表現されているのがとても楽しい。
    ラストもほっこりです。
    1年生に。

  • 中古購入

    話の内容は全然違うのだけど
    はたこうしろうさんの『なつのいちにち』と
    並べて置きたくなる絵本
    子どもはもちろん身に覚えがあり
    読んでいて楽しいとか
    明日そうしてみようとか
    読んでいてわくわくすると思う

    でもね

    これは大人が読む絵本だと思う
    『なつのいちにち』と同じく
    大人も帰り道に一度はやったことあるはずで
    それをドラマチックに描いてくれている
    説明がしづらいのでネタバレだが
    家に帰るまで道路の白線だけを歩くルール
    足が出たら死ぬ
    まぁ死んだからといって何もなく
    また続けるだけなのだが
    友だちもいるとマジでやりませんでした?
    はみ出た はみ出てないで言い争い
    あと都合のいい自分ルール
    今思うとなんてアホなんでしょうか(笑)
    その様子をこの絵本で懐かしく見る

    だけじゃない

    白線から出たら死ぬ
    それをみごとに描いてくれていて
    そうかこうなってたのか
    そりゃ死ぬわ!!
    って感心してしまった(笑)
    同じように想像してる子もたくさんいると思う
    私は想像力がここまでではなかったと
    ちょっぴり悔しささえ感じた
    最初からそのようには描かないで
    途中からドラマチック仕様なので
    その場面を見た瞬間に
    総毛立つというか
    一瞬でその当時の場面が蘇って
    なんだか興奮してしまった

    下の子に こう見えてるの?と聞くと
    一拍置いてから
    そう! っと元気に答えてくれた
    私が思うに
    下の子もここまでは想像していなかったんだろな
    最後もとても良く
    翌日さっそくマネして家まで到着できた
    私は幼稚園が母とバイク通園だったので
    小学校になってからやり始めたので
    家まではたどり着けなかった

    書き忘れていたが
    冬の登校の際は
    水溜りに張った薄氷を
    学校まで蹴って行ったよね? ね!?
    砂とか砂利をまぶすと割れにくい

  • “白い線の上を歩いて帰る”という普遍的で子どもらしい遊びをテーマにしているため、誰が読んでも楽しめると思う。ときどき立体的な描写になるのがイマジネーションをかき立ててとても良い!

  • 小さい頃、自分でルールを作ってこういうことしたなあ....と思い出した。
    誰しも1人で、または友達とこんなことをしたことがあるのではないかと思う。
    懐かしく、温かい気持ちになれる作品。

    2017.06.17

  • こういう遊びを昔はしていました。けっこう楽しいんですよね。

    最後は自分が予想していたよりも素敵な展開でした。大きくなっても、たまには良いですよね。

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著者プロフィール

大分県生まれ。筑波大学芸術専門学群卒業。主な絵本に『ぼくのかえりみち』(BL出版)『ひみつのばしょ』(PHP研究所)『おじいちゃんのふね』(ブロンズ新社)『おむかえ』(佼成出版社)、挿絵に『だんまりうさぎとおしゃべりうさぎ』(偕成社)『日がさ雨がさくもりがさ』(フレーベル館)などがある。

「2017年 『ぼく、ちきゅうかんさつたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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