- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776403630
感想・レビュー・書評
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ミリーちゃんの頭にあるのは、「今この時だけ」しかかぶれない帽子たちでした。
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「このぼうし、ください!」
帽子屋さんに飛びこんだミリーちゃんでしたが、お財布のなかは空っぽ…
それを見た店長さんは、ふっと天井を見上げたあと、こう言います。
「あっ、あります!ちょうどよいのが、ひとつありました。しょうしょう、おまちください」
店長さんが持ってきてくれた“帽子”をかぶり、うれしい気分で町を歩きだしたミリーちゃん。
ミリーちゃんの“帽子”は、いろんなものをみるたびに、いろんな帽子に変わっていきます。
ミリーちゃんは気づきます。
ぼうしをかぶっているのは、じぶんだけじゃないと。
お家に帰ってきたミリーちゃんの話を聞いたおかあさんは、こう言います…。
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淡い色合いの、とってもキュートなミリーちゃんの表紙が、小2娘の心をつかんだようで、「これ借りる!」と図書館でもってきました。
ステキな帽子を見つけて、欲しかったミリーちゃんですが、空っぽのお財布ではなにも買えませんでした。
そこでミリーちゃんを門前払いせず、ちゃんとお客さまとして丁寧に接し、ユーモアのある返しをする帽子屋の店長さんが、なんて素敵なんだろう!と思いました。
ミリーちゃんの変化する“帽子”も、すごくかわいらしくて、ミリーちゃんの想像力の豊さにほっこりします。
お話のベースは「はだかの王様」のようですが、「はだかの王様」は教訓めいたお話の一方で、「ミリーちゃんのぼうし」は子どもの想像力のすばらしさやミリーちゃんの優しい気持ち、そしてまわりのオトナたちのあたたかいまなざしが感じられるお話です。
子どものやさしくあたたかい気持ちは、オトナのユーモアのあるやわらかなまなざしによって育っていくんだなあと、しみじみ思いました。
子どもの話をうまく聴けなくて悩んだときは、「ミリーちゃんのぼうし」を読み聞かせしてみてください。
このお話が、子どもの気持ちをきっと包みこんでくれますし、うまく応答できない親のかわりに、店長さんやミリーちゃんのママが“子ども”に声をかけてくれますからね。
大丈夫大丈夫!
【追記】
この絵本を読んだ後日、小2の娘が「ミリーちゃんのぼうし、教科書に載ってるよ!」と国語の教科書を見せてくれました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お話の始まり、ミリーの気持ちに応え想像の帽子をかぶせてくれるお店のおじさん。お話の最後に、ミリーの想像の帽子を見てくれるお母さん。
ミリーの周りには素敵な大人がたくさんいるな。
私も、いつまでも想像の帽子を被れる人でありたい。 -
女の子の空想で形を変える帽子のお話。
文が少ないページ程 絵がたくさん物語っているので、そのページもたっぷり時間を使って見せたい絵本です。
そのため文をすらりと読む時間より多めの時間配分が必要です。
幸せな気分になる絵本です。
6分半くらい。 -
みんなの頭の中みたいな感じなのね。
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図書館
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可愛らしい表紙に惹かれて読んでみました。
ぼうしやの店長さんが素敵です。
素敵過ぎる。
私はぼうしは好きではないのですが、
どんなぼうしが似合うか想像してみるのは楽しそうです。
この本を読んだあと、(この本を導入として使い)
小学校低学年の図工の時間とかに、
自分だけのぼうしを考えて作ってみるというのも
楽しそうだと思います。
56回青少年読書感想文全国コンクール(小学校低学年の部)の
課題図書にもなったようです。
知りませんでした。 -
ミリーの気持ちを尊重する店長さんの対応がとても素敵だと思いました。
また、ミリーの想像力もすばらしいなって思いました。 -
色使いがとても綺麗な絵本でした。