グランパ・グリ-ンの庭

  • ビーエル出版
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本棚登録 : 182
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776405177

作品紹介・あらすじ

グリーンおじいちゃんは農場でそだった。高校をでると、兵士になった。結婚して、子どもができて、ひ孫もできた、つまり、ぼくだ。いま、おじいちゃんは庭師でトピアリー作りの名人。ときどき、いろんなことをわすれるけれど…。トピアリーにうつしだされたおじいちゃんの人生を、ひ孫のぼくがたどります。家族の歴史、そして老いるということが、あたたかいまなざしで描かれています。繊細で大胆、レイン・スミスの新しい世界。

感想・レビュー・書評

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  • ★★★
    男の子が遊ぶ庭の植木は、おじいちゃんの生涯を形作っていた。
    少年時代から冒険をして恋をして戦争へ行って結婚して…
    そんなおじいちゃんももう記憶力が衰えている。
    でも代わりに庭が覚えている。
    そして僕が覚えている。
    ★★★

    これまた不思議な感触の絵本。
    男の子がある庭に入る。庭のは1人の男の人生をそのまま形にしているので、絵本としてはほぼ緑色で作られています。
    最初は男の子が一人称で人生を語るので最初は「ん?きみまだ子供だよね?」と思ったりしたが、おじいちゃんが自分の人生を残したものだと分かる。
    おじいちゃんも人生も残り少なく、少しの物悲しさと、それでも形と記憶に残る優しさがあります。

  • 庭師の<グリ-ンおじいちゃん(GRNDPA GREEN)>の物語を、ひ孫の<ぼく>が、緑あふれる「トピアリ-(topiary)」の庭園風景とともに語られていく、ほのぼの絵本です。 常緑樹や低木を刈り込んで造られた鳥や動物、立体的な幾何学模様など「トピアリ-」のある庭園への招待席です。 <ぼく>が刈り込んで造った<グリ-ンおじいちゃん>は、メガネをかけて微笑んでるよ!

  • これぞ絵本。造本も、構図も、物語も、どこをとっても素晴らしい。息を飲むようなデザイン性。

  • 発想も含めて素敵な絵本!
    トピアリーが何だかも知らずに読み始めたけれど、その素晴らしさがきれいに絵になっていて感動しました

  • グリーンおじいちゃんの人生をたどった庭。
    グリーンいっぱいの庭にとても癒されます。

  • しみじみとよい絵本。
    横長の見開きを開いたとき、時間を「見る」ことができたと感じた。幼いころ、祖父のつくった庭で遊んだことを思い出した。悲しくはないけれど読んでいる人それぞれにいろいろな思い出や家族を想ってグッとくる。文字は少なく、絵も派手さはなく、グリーンが心にやさしくしみる。

  • 男の子の曾おじいさんは庭の木を動物などの形に整える仕事をしている。
    庭の木々の形を通して、曾おじいさんの生きてきた道が見える。

    絵だけれど、木がたまに写真のように見える不思議。

    きれいに形作られた木々をトピアリーと言うのだろうか…。

  • ほぼ緑で構成された鮮やかな絵本。
    グランパ・グリーンのひ孫がひいじいちゃんの人生を語り、おじいちゃんが剪定した庭の木々が、その人生を描いている。まさにおじいちゃんの庭が人生そのもの。

    絵が美しく、かつおじいちゃんのユーモラスな感じもでています。緑色は目にも優しい。(笑)

  • お庭にはおじいさんの人生のすべてが詰まっている。観音開きのページを開いた時、物凄い鳥肌が立った!

  • 2012年度コールデコット賞受賞作品

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著者プロフィール

絵本作家、イラストレーター。主な作品に『めがねなんか、かけないよ』『おおきなペットたち』(ともにほるぷ出版)などがある。いままで、ブラチスラバの金のリンゴ賞、銀のトチノキ賞、イラストレーターズ協会の銀メダル、その他いろいろ、金や銀のなにやかやをもらっている。もしイラストレーターになっていなかったら、きっと、丸太小屋育ちの大統領になっていた。

「2019年 『くさいくさいチーズぼうや&たくさんのおとぼけ話【新版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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