新装版 親なるもの断崖 第1部 (ミッシィコミックス)

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著者 : 曽根富美子
  • 宙出版 (2015年7月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776740643

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新装版 親なるもの断崖 第1部 (ミッシィコミックス)の感想・レビュー・書評

  • 自分の意思で早々に女郎になったお梅と厳しい修行を積む芸子の武子、同じように駆け落ちしたけど、立場が違うからその後のお仕置きが全然違う。(お梅の事助けないけどその後のフォローをする武子に絆を感じる)
    一方、女郎にならずに済んだ道子は自ら過酷な道を選ぶのだけど、正直、道子がブサイクなくせに男好き。いるよね、こういう子…に思えて仕方がない。もっともこの時代は女性は物扱いで金持ちの男のところに嫁ぐことがすべてで道子はブサイク扱いしかされてこなかったゆえの憧れが強いいのだろうけど。

    最後に道子の代わりの新しい下働き、うまいこと恋仲になって女郎になる前に若い番頭に身受けしてもらってたけど、番頭ごときの貯金で支払えるものなのか…?

    内容が内容だけに万人受けではありませんがおススメです。

  • なんか構成が微妙??
    話の流れに沿わず、いろんな事件が立て続けに起こる感じ…。
    この作品の芯は遊女の苦しみに満ちた人生になってるので、所々で戦争とか政治とかが文章でいっぱい説明されても、なんか頭に入らない。
    遊廓って非日常だから、外界との繋げ方が上手くないと駄目なのかも。

    そして良い人が一人もいないので応援できない…。みんな何でわざわざそんな事するの?って行動取るし。
    結局直吉は何者なんだー。。

    多分作者はいろいろメッセージを籠めたんだと思うけど、昼ドラ的な要素しか心に残らないかも。。

    二章を読めばまた違うのかな?
    総一の「無学なのを当たり前と思うな」という言葉は良かったです。
    しかし前向き要素ほぼ0なので読むのが辛い。

  • 室蘭の遊郭に売られた少女たちの壮絶な人生。
    女とは、男とは、親とは、戦争とは、人生とは?
    胸につまる内容ですが、引き込まれるように読みました。
    長い感想はこちらに↓

    http://zazamusi.blog103.fc2.com/blog-entry-1286.html

  • 1巻まで。
    昭和初期、北国で売られた少女たちが、北海道の炭鉱でにぎわう室蘭の遊郭での生活を描く少女たちの悲しい壮絶な群像劇。
    絶版になっていたが、ネットコミックに登場したことにより人気を呼び、再販された作品。

  • 涙無しには読めない。
    女性が体を売るという文化は形を変え、今もこの日本に商業として成立している。
    いつの世も、例えこの飽食の世に於いても女性が自分の身を売るという行為の背景には、どんなに粗末な理由でも、何かしら「そうせざるを得ない」訳があり、そして戦争という恐怖支配、男性主権の世から遠く離れたこんにちに至っても、性風俗産業のもつうしろぐらい側面は今も脈々とこの時代に受け継がれている。

    誰が悪かったのか、何が悪かったのか。
    ただ生きようとしただけだ、そして女達が生きたその道行きに、小さな小さな愛情が、悲哀が、幸福が、波の飛沫の様に生まれては消えていった。
    軍国主義のさなか、女郎達を真に愛した男達に、その愛情を信じた女達は果たして不幸であったろうか。

    戦争は良くない、という至極端的でリベラルな側面と、史実に基づいた当時の女性の貧困とその大変な苦しさをうまくドラマとして編集し描ききった大作であると思う。

    女版はだしのゲン、とでも言えるかもしれない。

  • 北海道にこういう歴史があったとは、、。なかなか書けないことをこのように描き出してくれ、それを読むことができてよかったです。まだ11歳とか、そんな幼い女の子が、、。これが歴史の一つであることをまざまざと見せつけられました。ひどいことだけど、目を背けてはいけませんね。

  • 1冊400ページもあるため読む前は読み切れるか心配でしたが面白すぎて一気に読んでしまいました。
    初夜に首を吊ってしまった姉の思いを背負って女郎として生きる青梅の姿に胸を打たれました。
    このような過酷な環境化の中で人としての扱いを受けれず生きてきた女性達がいたことを考えさせてくれる素晴らしい作品であったと思います。
    『本流は女だ!!』という叫びが胸に刺さりました。

  • 1部を読んだなら2部は絶対読んでくれ。

  • 全2巻。
    電子書籍の広告から一気に話題となった名作。
    青森の貧しい農村から北海道の室蘭幕西遊郭に売られてきた4人の娘達の運命。

  • 電子コミックでお試し版を読み始めたら、圧倒的な迫力に否応なく引きずりこまれ、即コミック買いました。地域女性史の厚みと、現代を生きるひとりの女としての想像力の深みとが、見事に結実した傑作。いま復刊されたことを心から喜びたいと思います。感想は下巻で。

  • 松恵は遊郭に到着したその日に女郎として売られ、その行為の衝撃で自殺します。
    武子の言うように、何も自殺する事ではありません。
    後に残されたお梅の事を思うと、松恵に憤りを感じます。

    道子は容姿に難がある為下働きとして扱われ、
    お梅は女郎として生きる決意をします。

    武子はしっかりと挨拶が出来る聡明さを女将から買われ、芸伎として生きます。
    女将から京言葉を覚えさせられ、自身は母親か徳川の姫君と架空の出自を与えられます。
    後者は、皇族と将軍家と公家がそこまで落ちぶれても、こんな所には足を踏み入れない可能性が高いのに、それを中には信じる大人達がいて滑稽でした。

    4人の人生や当時の女性の地位がどれ程低かったか考えさせられます。

  • そういう悲惨な時代もあったんだなあと。

  • よかった。
    そういう時代もあったのだと。

    戦争をするから人権が侵される、っていうのも確かにあるけど、生きてるだけで戦争だから、どこでも人権は侵される可能性がある。
    過去だけでなく。現在は日本ではその機会が少なくなっているけど、侵される可能性はそこかしこに転がっているので、落ちてしまわないようにバランス感覚を養わないといけない。

  • 女の性を商品として扱う事は胸糞悪い。
    そういった内容の話は見ていて気分が悪くなる。
    けれど、この本ではその不快感があまり感じられない。
    それは、この話の中で生きていこうとする主人公達が、時代や社会から受けた痛みや辛さを訴えながらも、それだけに終わらず、その事実の中、ただのか弱い哀れな存在で終わらせようとしない、その生き方に惹かれるから。

    可哀想だ、という気持ちよりも、なんて強い人なんだろう、という気持ちが勝る。
    彼女達の意志や魂がどのような道を行くのか、追いかけずにはいられない。

  • ほんの70年前まで、貧しいが故にこれほど苛酷な人生を余儀なくされた女たちが日本にいた。奴隷のように労働を強いられた男たちがいた。同じことが世界中の国々で行われてきた。今でも貧しい国々や地域では当たり前のように起きている。人身売買、これだけは世界中から無くさねばならない。とても重い漫画だ。救いは、厳しい状況から這い上がろうとする女たちの強さが描かれていることだ。生きる希望を持っていることだ。

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