裏島: 石川美南歌集

著者 : 石川美南

• 本阿弥書店 (2011年9月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ysmmriさんの感想 · 2011年12月16日]

ふたご歌集のかたわれ。こちらをどうしても偏愛してしまうのは、このなかの「大熊猫夜間歩行」の一連の作品に惹かれるからにほかならない。動物園をぬけだして、のそのそと、くびをかしげたりしながら、でもおだやかに勇敢にあるくリンリンがなぜか他人のように思えないのだった。
いただきもの。

著者プロフィール

神奈川県横浜市に生まれる。同人誌poolおよび[sai]の他、さまよえる歌人の会、エフーディの会、橋目侑季（写真・活版印刷）とのユニット・山羊の木などでふらふらと活動中。2020年3月、5冊目の歌集『体内飛行』刊行。その他の歌集に『裏島』、『離れ島』『架空線』がある。最近の趣味は「しなかった話」の蒐集。

「2020年 『砂の降る教室』 で使われていた紹介文から引用しています。」