BBT ビジネス・セレクト4 イノベーションを生みだす力 (BBTビジネス・セレクト 4)
- ゴマブックス (2006年12月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784777105144
作品紹介・あらすじ
サウスウエスト航空とスターバックス-この2つの企業に共通しているのは、コモディティとなっていた商品のコンセプトやビジネスモデルを定義し直すことにより、新しい価値を顧客に認識させることでイノベーションを起こしているということである。そこには、必ずしも革新性のある技術は介在していない。GE会長のジェフ・イメルトが使った言葉に「コモディティヘル(コモディティ地獄)」というものがある。コモディティとは地獄のようなものだという意味である。その地獄から、いかに脱却するかが、今の企業には最重要課題である。イノベーションはどこから生まれるのか?個人と組織のクリエイティビティを高めるマネジメントを解説する。
感想・レビュー・書評
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この本を読み始めた同じ日にちょうど野中先生の講演を聴くというタイミングだったためより具体的にすっと入り込む内容で受け入れられました。イノベーションは実は社内もしくは社員の中にあるんだ、ということ、それをどう上手く動かしていくのか、というのが非常に重要であるということはわかるものの、実践していくとなるとなかなか大変ですよねぇ。
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イノベーションを生み出すには?
→脱コモディティ化のためには、
顕在化されていない価値発見により、新しい次元を創るか、現状の競争ルールを壊す、つまり価値次元を壊すこと
それには、カテゴリーイノベーションをする
その要件としては、
1.価値の再定義
2.可視性の低下
時代の見えるイノベーションは、結局ものさし上の競争になりコモディティ化が進んでしまう -
■経営の基本原則
WTP(Willingness To Pay) ー C(Cost) = P(Profit)
利益は、「お客がどれだけお金を払いたいと思うか」-コスト
■脱コモディティ化(①の戦略から、②の戦略へ)
①次元を創る
・戦略の条件1;潜在的な価値を発見する
・ 2;価値の可視性の高さが重要である
・ 3;模倣の阻止が重要である
②次元を壊す
・ユーザが喜ぶ新しい「ストーリ」の創造;ウォークマン
・経験を蓄積する「場」を積み重ねていくこと;ポケモン、iPod
・早過ぎても結果は出ない。タイミングが重要;ソニーの「コクーン」 -
「フラット化する世界」や「ブルーオーシャン戦略」など
最近のマーケティング思考を分かりやすくまとめて1つにしたような、お得な感じの本。
図が満載で薄いのですぐ読める。
次元の見える/見えないという軸で、有効なイノベーションの生みだし方が記されてる。
共感する箇所が多かった。
後半は不要。