ニック・シャドウの真夜中の図書館 3 ゲームオーバー

  • ゴマブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777109340

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  • 携帯に届く謎のメール。助けを求る内容であったが、本当か悪戯か判断出来ずにいた。メールの真偽を確かめるため、調査を開始するジュリエットであったが、真相は絶望を伴って彼女にに襲いかかる。

    ***

    ニック・シャドウシリーズ第3弾。この巻も面白いが、やはり読了後の陰鬱さが堪えてなかなか進まず。今回の巻は一番最後の話が一番怖かった。この作品に限ったことではないのだが、ニック・シャドウシリーズは登場人物たちの選択がかなり後々の展開に響いてくる。

    いってもしょうがないとわかっているのだが、あの時ああしていれば、こうしていればと考えてしまう。最後の話の「だれかいるの?」は読んでいて特にそう感じた。なぜジュリエットはあの時大人に相談しなかったのか、あるいは同行者を求めなかったのか。(でも、この作品に出てくる大人は頼りないし、相談した友人は別件で舞い上がっていて真剣に取り合ってくれなかった)何かに突き動かされるように、自分が導き出した真相を確かめるため単身向かったジュリエット。これが別の小説なら、真相がすべて明るみになり、行方不明者がどうなったかも判明してグッドエンドも期待できるが、このシリーズに限ってはもはやバッドエンドは確定なので絶望一色。 ニック・シャドウシリーズは登場人物たちの勇気ある行動はすべて蛮勇となってしまうのが非常に悲しい。しかも、その勇気ある行動が自分のためではなく他人のために発揮された勇気であることもあるのでやるせなくて仕方がない。

  • <The Midnight Library>
      
    イラスト/睦月ムンク
    デザイン/こやまたかこ

  •  1巻に引き続き、妻がゲームオーバーがお薦めということなので3巻に突入。

     第一話ゲームオーバーは、最初にゲームの設定を選ぶのだが、ゲームの舞台を「あなたがお住まいの町」に、ゲームを「実生活とおなじように本物」と選んだ時点で、何となくストーリーが見えてしまうのが残念。

     第二話もうひとりの姉は、姉を捜す九歳の少女スーザンと、それを手伝おうとする「スパークル・アクセサリーズ」の店員キャサリン。こちらはあまりにも意外なラストシーンが待っているが、ラストの状況が分かりにくく何度も読み直さなければいけなかったのは、私の読解力の問題か。

     私が一番面白かったのは、第三話のだれかいるの?

     ジュリエットの携帯に、送信者不明のメールが届く。しばらくするとまた、そしてまた…。調べてみると、その電話番号は1年近く前から使われていないことが分かる。もちろん、電話をかけてもつながらない。

     もしかするとあれに関係しているのかも知れない、読み進めていくうちに読者はうっすら気付き始めるが、その気付きをはるかに超えるラストが待っている。怖いけどお薦めのストーリー。

  • やはり救いがない…。
    流し読みです。

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