サッカー データ革命 ロングボールは時代遅れか

  • 辰巳出版
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777813223

作品紹介・あらすじ

社会学者ならではの斬新な切り口。"データ革命"であなたのサッカーの見方が変わる!

感想・レビュー・書評

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  • サッカーをデータで見る本。

    サッカーの魅力はひとえに何が起きるかわからない点にあると思います。他のスポーツもそうなんですが、サッカーにはその要素が強い気がする。

    この「気がする」部分をデータで説明してくれる本です。また、思い込みもデータで否定してくれます。

    サッカーがより理解できる本ですね。

  •  データはサッカーを変えるのか。この疑問に対する答えを本書を読みながら自分も考えた。最近はカメラなどの技術が発達し、集められるデータの量は飛躍的に増えている。しかし、そのデータを有効活用できているとは言いがたい。本書はデータ活用の一例を示している。主にイングランド、プレミアリーグの試合データの分析から導き出された答えは意外なものが多い。コーナーキックからの得点率はわずか2.2%程度。2点目のゴールが最も勝点の観点から価値があるなど、統計学の視点から見るとサッカーの知られざる一面が見えてくる。
     一方で同意できない部分もあった。サッカーは偶然性が高いスポーツである。他の競技と比べると本命が勝利する可能性が低いことからも確からしい。しかし本書はサッカーの半分が偶然に寄っているとしており、それには疑問を抱く。不運なゴールはまま起こりうるものだが、それは単に不運だったというだけだろうか。結果的に14本に一本しかゴールにならないとしても、それはコインを投げるのとは異なる性質の行為だ。大半のゴールにはその原因がある。DFに当たって入ったシュートも、その状況に至るまでに様々な駆け引きがありどこかに改善する余地があるはずだ。
     本書は読者に俯瞰的にサッカーを見る視点を提供してくれる。4大リーグでは約1000ゴールが生まれている、これは毎年ほぼ同じである。こういった見えない枠組みが存在していることを知っておくことは有用だ。ただし、それらのデータは試合の今、この瞬間に何をすべきかということは教えてくれない。ゴールを奪うのも、阻止するのも生身の選手である。データがサッカーを変える時がきても、その本質だけは不変であってほしい。

  • スティーヴ・ヘイク 他2名
    『スポーツを変えたテクノロジー―アスリートを進化させる道具の科学』にて推奨

  • エディー

  • 結局、野球界と同様、今後サッカー界にもデータ分析が活用されるようになる、と言っている。だけかな。

  • サッカーが好きだ。なぜ好きなのか、少しわかった気がする。技術や戦略はもちろんだが、それだけじゃない。データを知ることで勝率を上げられることがわかったし根拠のない思い込みを持ち続けてきたことに気づかされた。人は見たいものしか見ないんだ。サッカーはボールを持っている時間よりも献身的に走っている時間の方が長い、サッカー以外のことにも当てはまることがたくさんあった。ガキがお世話になったサッカーコーチが「サッカーは子どもを大人にし、大人を子どもにしてくれる」と話していたことを思い出した。

  • 数字から解析したサッカーの姿。データは嘘を付かないので、従来の常識が実は思い込みという、そんな事実を知るのは、サッカー観戦を楽しむ為の一助になりそう。ただ余りにデータ偏重というきらいもある。まとめとしての巻末の将来予測はどれも興味深いが、個人的にはどこかのクラブに、選手起用をいつかAIでやってもらいたい。

  • サッカーをデータで解析するという本。

    何十シーズン間、大会ごと、チームごと、90分間、などの大きな単位でデータを評価している。そういうのを全部まとめて、半分は運で決まるという結論はいまいち納得できなかった。
    秒単位で状況が変わる試合とか、個人を伸ばすためのデータとか、そういったミクロな視点で解析するアプローチも欲しい。そういう意味では、現時点で、野球ほど直接的にデータ活用が有効ではない。でも、今後発展する領域のは確かだろう。

    一部、論理展開が強引というか説明不足?なところがあって消化不良気味。




    ケーラー効果とか、選手交代の最適な時間とか、Oリング理論とか興味深い。

    成績不振時の監督交代は最後の手段。データからすると、直後は効果がでるが、トータルでは変わらないか、少し落ちる。

  • 文字も小さく、内容も濃いので、時間がかかってしまったが無事に読了。一言でいえば、ある程度最近のヨーロッパサッカーに詳しくて、そのうえでデータ分析にそのことをみるとどのように考えられるかの視点が面白い本だと思う。

    しかしながら、サッカーはとにかく運や偶然が大きいスポーツなので、データ偏重のように理性中心、分析中心では考えにくいところがある。その意味では、これから始まったばかりの分野の今後の展開が楽しみだなあと思いました。

  • 面白かったです。

    1つだけ、この著者に違和感があります。偶然や運による得点が半分くらいあるってのは、とても違和感ありますね。
    ポストに当たる、相手に当たる等は、ある程度必然的なケースもあると思うんですよね。そこは今後のデータ解析でわかる気もしますが。

    分厚い本にありがちな、例えが長い部分は、読み飛ばしました(^_^;)

    まあ、数字や分析も重要ですが、希少な得点におけるスタジアムでの興奮に勝るものはないですよね。

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