マタギ 矛盾なき労働と食文化

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著者 : 田中康弘
  • エイ出版社 (2009年3月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777913121

マタギ 矛盾なき労働と食文化の感想・レビュー・書評

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  • 田中康弘さんの本が面白いので、少し借りて読んでみることにした。

    「マタギ勘定」「けぼかい」などについて知りたくって読みました。が、熊の解体のカラー写真かなり生々しい。

    読んでいて思った。もう生粋のマタギはいないのだなぁ…と、消えてゆく感じが、とても哀しい。もう20年も経つとマタギ自体、消滅してしまうだろうという事が書かれていた。

    鉱山とマタギの関係、マタギのルーツが諸説あり、そこもまた興味深い。

  • マタギとは、熊やウサギなどの野生動物を狩猟し、食すだけの人たちのことではない。山間地に暮らし、狩猟は勿論のこと、渓流ではイワナやヤマメを釣り、奥深い山に分け入りキノコや天然のマイタケ、山菜を収穫し、他の主たる仕事も担いながら生計を立てている人たちのこと。本書は、マタギの人たちに暮らしに何年にもわたって密着し、その生活、文化、生き方などを、写真も織り交ぜながら、著者ならではの視点から綴ったドキュメンタリーともいうべき1冊。

  • マタギというのは聞いたことはあったが、実際にどんな人たちなのかというのはほとんど知らなかった。鉄砲もって山に入って熊をしとめるとかその程度の知識しか無かった。

    しかし、この本を読むことによって専業のマタギというのはもうほとんどいないこと、チームを組んで狩りをすること、熊だけを狙う訳ではないこと、キノコもとることなどなどいろんなマタギの文化を知ることが出来た。

    こういう世界があるのだなぁと感じさせてくれる良著。

  • マタギの生活、というか主に猟に付いていった話、自然の恵みは素晴らしい、みたいな話ばかり。ちょっと不満だった。でも熊や兎の解体風景は普段見ることもなく、それに吸い込まれてなんとか最後まで読んでみると、山言葉や禁忌の話が出てきた。が、その部分でのアプローチに疑問があり、それだけでマタギは語れない、というものだった。学術的興味はない、一緒に山に入って楽しみたいのだ、と。たしかに本書もそういう内容。学術を勝手に期待した自分が悪いのか。
    それで、もう一回読み直せば、確かに自然の恵みをいただく暮らしの紹介。タイトルの「マタギ」だけみると誤解するかもしれないが「矛盾なき労働と食文化」は、確かに内容を語っている。

  • いまや消えつつある、秋田のマタギが伝える猟・漁・山菜採り、そしてそれらを支える鍛冶を16年間追い続け、カラー写真でリアルにレポートした一冊。血がダメな人は見てはいけない。マタギは、例え雪が腰まである季節であっても、「しのび」と呼ばれるほど静かに、道なき深い山々、ときには崖を登ったり滑り降りながら何時間も歩き続け、食料を探す。引きずられていくツキノワグマの姿はリアルであるが、それを解体する作業は「けぼかい」という祈りから始まるあたりに、山の信仰の重みを感じる。クマの捌き方も詳細に写真付きで紹介されていて、見応えがある。獲れた肉の分配は「マタギ勘定」といって、誰が撃っても均等に分配される文化があるという。これは北方の狩猟採集民族と同じである。

  • 現代に生活するマタギの狩猟について、写真入りで書かれている。
    「邂逅の森」(熊谷達也)を読んでから、マタギの生活に興味が湧き、関連書籍を調べているときに本書を見つけた。
    自分も幼少の頃に父親が仕留めた熊を食べた記憶があり、熊狩などの狩猟にはもともと興味があった。実際に狩猟をしてみようと思うほどではなく、もっぱら山歩きに興じていたので、マタギの藪漕ぎなど、ほんとにすごいもんだと思う。

  • カラー写真も豊富、皮を剥いだ獲物の写真もあるので注意

  • 作者のコメントがさらにうっとうしかったです。

  • 「マタギにとって一日40キロなんて日帰りの距離だ。」それも山の話、マタギは職業猟師ではない、対象は熊・ウサギ・ヤマドリ・カモ、解体の前に感謝を込めて「けぼかい」、山刀ナガサ、マタギ勘定、ハンティングとの違い、伝統のスコップ漁ジャガク、渓流と山の天然茸、ジムニー、マタギのルーツ、熊の胆の価値、マタギの未来…※解体の衝撃的な写真有り。

  • 秋田・阿仁地区のマタギたちの生活。
    生活そのものがマタギというよりも、たまにマタギ活動をしているという現実。そうせざるをえない現実。
    マタギの技や知恵が失われていくのはもったいないと強く思うが、温暖化や社会生活の変化により、マタギとして生きていけなくなってきているのだからしょうがない。
    こうして写真つきで残っていくのは、素人目で見てとてもわかりやすいし、意義深いことだと思う。

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