お鍋ひとつで、できること。―おいしく蒸す、こんがり焼く、やわらかく煮る。 (エイムック 2104)

著者 : 長尾智子

• エイ出版社 (2011年1月14日発売)

感想・レビュー・書評

[Tamaさんの感想 · 2013年9月8日]

ひとつの鍋を使って作る蒸し・焼き・煮・揚げ料理レシピ。

レシピのみならずバリエーションや調理法についての触れたテキストの量が多く、著者の熱意がぎっしり詰まってる感じ。通読すると時間はかかるけど、読み終わるとより料理という行為に意図を持って取り組めます。
洋風煮込みなどパン派としてはパンに合うレシピが多いのが嬉しい。そして少ないながら和食系もかなりおいしそう。
一冊通してクリームやバターなどの動物性油脂をあまり用いず、オリーブオイルを活用してるのもポイント高し。

作ったのは蒸し焼きハーブチキンとラタトゥイユ。
いずれも材料をそれぞれ別に炒めたりひと手間かかるのだけど、出来上がりの食感はいつもよりワンランクアップしてることを実感！野菜から出た汁が美味。くたくただけが煮物じゃないと思い知りました。確かにこれは決定版…！
著者は料理「研究」家という言葉が最もしっくりくる方だと感じました。

1260円以上の価値を感じる情報量とクォリティ。お勧め！

著者プロフィール

フードコーディネーター。
書籍や雑誌にレシピや文章を紹介、執筆するほか、飲食店のメニュープランニング、食品や器の商品開発を手がけている。

「2017年 『食べ方帖 自分を養う毎日のメニュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」