今夜、珈琲を淹れて漫画を読む:「漫画の時間」2時間目 (小学館クリエイティブ単行本)

  • 小学館クリエイティブ(小学館)
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778035143

作品紹介・あらすじ

既読も未読も楽しめる日本の漫画の奥深さ

本書は、NHK「BSマンガ夜話」、NTV「バンキシャ」などでもおなじみの著者が、漫画やその周辺のことを書いた本の第四弾です。雑誌や新聞で好評連載中の書評や、漫画家についての考察、単行本用の解説の中から100本超を厳選し1冊にまとめました。漫画家にして屈指の漫画読みである著者ならではのチョイスと着眼点は、たとえ既読の作品だったとしても、新たな魅力に気づかされることでしょう。珈琲を片手に漫画を読む……。この漫画好きにとって至福ともいえる時間のお供を、本書から探してみるのはいかがでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館でふと見かけて手に取ったもの。となりに”漫画の時間(いわゆる1時間目)”も並んでいたんだけど、自分の性質上、新しいものの方が好ましいのが間違いないから、敢えてこちらをチョイス。それもあってか、既読のものも結構あったし、それらについては的確な評論でいかにもごもっとも。ただ、読みたい作品を探すためという目的で書評を読む立場からすると、オススメされてる感は、なんとも低い。各作品については、はっきり輪郭とか見えてくる紹介なんだけど、読みたくなったかと聞かれると…。実際、ピックアップしたのは下記1作のみ。ちなみに、著者の名前はどこかで聞いた気がしたんだけど、なるほど、毎日新聞の四コマ&マンガ講評担当の方でした。あちゃ~、四コマも読んでないや…。

    冒険エレキテ島 △

  • 漫画は、好きだが、小説がメインとなり、あまり読んでない。ちゃんと読まねば。近くの貸し本屋が廃業してから、読む機会が失われた。ちょっと離れた所の貸し本屋は、流行本ばかりで、ここに出ている本あまり無さそう。漫画図書館もあるけど遠いんだよな。でも、これ読んだから、行かねば。と、思わせてくれた本。今回感想長すぎました。だって自分が読んだ事ある本僅かだったから。

  •  マンガ界屈指のディープな「マンガ読み」として知られるいしかわじゅんによる、マンガ評コラム集。『週刊文春』と『毎日新聞』に連載しているコミック・レビューがおもに収録されている。

     いしかわが95年に上梓した初のマンガ評論集『漫画の時間』は、名著であった。本書の副題も『漫画の時間』に由来する。ただし、「2時間目」とありながら2冊目のマンガ評論集ではなく、4冊目に当たる。まぎらわしい副題もあったものだ。

     いしかわの2冊目のマンガ評論集『漫画ノート』は、当ブログでも以前取り上げた。3冊目の『秘密の本棚――漫画と、漫画の周辺』は未読。

     『漫画ノート』のレビューに、私は「『漫画の時間』より一段……いや、二段くらい落ちる印象を受けた」と書いた。内容があまりに身辺雑記的になりすぎていて、評論色が大幅に後退していたからだ。

     本書は週刊誌と大新聞の連載コラムが中心であるため、コミック・レビューとして簡にして要を得たものが多い。その分、『漫画ノート』よりは面白い。

     ただ、1作について2ページ程度の短いコラムなので、深く掘り下げた内容ではない。『漫画の時間』に収録されたいくつかの文章は、マンガの読み方が変わるくらい目からウロコの内容であったが、本書にそのような衝撃はないのだ。

     とはいえ、マンガ・ガイドとしてはわりと良質。私も、「読んでみたい」と思う作品がいくつか見つかった。

  • 読んだことある作品は6/100冊だった。
    単純な作品の感想だけでなく、その作品にある背景や作者の過去がどれほど影響を与えているかとかいろいろな視点から読み解いていて1作品見開き1ページながら濃い内容だった。

  • 726.1

  • 昔も、今も、を知り尽くしている人による、信頼できるマンガ評。
    書評は、未読を知り読むキッカケとしての実用と、既読作品を同調したり違う読み方を学ぶサブテキスト的役割があるが、最近はもっぱら後者になってしまった。自分のキャパシティが小さくなっているからでしょう。人のいうことは、聞き入れにくくなった。
    Twitterなどの即時性がある情報なら反射的に受け入れできても、書籍(場合によっては雑誌すら)の遅延的な情報に腰が重くなっている。
    紹介されてる100冊のうち八割は既読だけど、 あれもこれも読み直したいな、と素直に思える一冊でありました。

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