ドキドキしちゃう (小学館クリエイティブビジュアルブック)

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  • 小学館クリエイティブ(小学館)
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  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778036034

作品紹介・あらすじ

そもそも字と絵の表現は一体のものだった。象形文字のいわれや変遷などをたどらなくとも、無心に楽しんで字を書いていると自然に絵になってしまう-。岡本太郎が遺した"書"を言葉とともに。

感想・レビュー・書評

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  • 【誰だって字は書くだろ?】

    たちよみ。
    岡本太郎の象形文字のもつ魅力が湧きでてる。
    【男女】という文字にたいして、内縁の妻・敏子さんが「やっぱり男が上なのね」と言うと「そうだよ、いつだって女が支えているんだ」
    わかってらっしゃる。
    夫婦ごと素敵です。

  • 2010年2月19日(金)読了。

    太郎さんが好き。
    好きなものは好き。

  • 破壊的な絵に短い言葉が添えられている。
    ぼーっと眺めているだけでも、心の奥底から力がみなぎってくる感覚がある絵ばかり。言葉も何度も読みたいものばかり。

    特に「猛」が好き。
    自分が興奮しなきゃいけない、
    自分がそれに追いついていかなきゃいけない、
    努力しなきゃいけない、
    何か安心して見られない、
    したがって何か抵抗を感じる。
    それをぼくは芸術だと思う。
    だから芸術というのは、ここちよくあってはいけない。
    ここちよいというのは、自分程度のものだからここちいいのだ。

  • 岡本太郎の強くて乱暴で真っ直ぐなメッセージが胸に刺さって、でも優しくて、っていう気持ちになるような本。
    子供も大人も楽しめると思うけど、それぞれ違う気持ちになるんだろうなと思う。
    自分が好きなのは反
    人に嫌われるのが怖いと思ってしまう自分にとって勇気をもらえるようなメッセージだった。

  • 「反」
    徹底的な対決こそほんとうの協力なのだ。同調・妥協は何も生み出さないし、不潔である。猛烈な非難と絶賛と、相反する評価が渦巻くほうが本当だと信じている。

    「晴」
    いつの時代からか、人間は、いやおとなどもは、晴れた朝に無感動なのだ。しかしだれでも、もう一度、無心に空をふりあおいでみるといい。その色は、かつて見た「青」ではないのだ。生まれてきて、今始めて発見する輝き。広さ。初めてぶつかる、一回限りの。すると、ああ空が青かった、ということに驚く。そういう無邪気な感動こそ、人間生命にとって貴重だ。透明な目・心に人間の誇りが拡充されてゆく。

  • ”サブタイトルは「岡本太郎の“書”」、自由に、のびのびと、そして、生き生きと描かれた書はとても魅力的。特に気に入ったのは「鏡」「陽」「反」。

    <きっかけ>
     川崎市岡本太郎美術館にて購入。タイトルがちょっとムムムだが、太郎さんの“書”に太郎さんの言葉が添えられた小さな本。帯の言葉「字は絵だろ。」”

  • 字は絵だろ、しか思いつかない。印象的でマネできない岡本ワールド。

  • 岡本太郎の字の書き方について…だけでなく岡本太郎の言葉についても紹介された本。

    そんなにページ数がなく読みやすい。立ったままでずっと読んでいた。

    面白い考え方をする人だなと思って読んでいる内に、最後のページになっていた。

    いろんな人の言葉に感動しては書き残す習慣を少し前から始め続けている。

    この人の言葉も残させてもらった。

    面白かったから。

  • そもそも字と絵の表現は一体のものだったー

    岡本太郎が残した”書”はまさに芸術そのもの。
    今にも踊りだしそうな字を見ていると、自分も創造した字を作ってみたいという気持ちになる。

    そして、太郎が残した字について
    一つひとつの思いを知るのも楽しい。

  • 「芸術は爆発だ!」と叫んだ岡本太郎氏の“書”である。
    太郎氏の書をみると、漢字は表意文字だったのだなあと、改めて感心させられる。

    しかもこの“書”は、文字の意味をあらわしているだけではなく、氏の想いまで表現しているように見えるのだ。

    太郎氏は「海」や「旅」、「終」といったものを、このようにとらえているのかと思うと、その心の内を覗いているようでなんだかドキドキしてしまう。

    そして「男女」という文字に対する敏子さん(太郎氏のパートナー)のコメントにニヤリ。

    図書館スタッフ(東生駒):コロロ

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    帝塚山大学図書館OPAC
    https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/718563

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著者プロフィール

岡本太郎 (おかもと・たろう)
芸術家。1911年生まれ。29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術やシュルレアリスム運動に参加。パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、問題作を次々と社会に送り出す。51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。70年大阪万博で太陽の塔を制作し、国民的存在になる。96年没。いまも若い世代に大きな影響を与え続けている。『岡本太郎の宇宙(全5巻)』(ちくま学芸文庫)、『美の世界旅行』(新潮文庫)、『日本再発見』(角川ソフィア文庫)、『沖縄文化論』(中公文庫)ほか著書多数。


平野暁臣 (ひらの・あきおみ)
空間メディアプロデューサー。岡本太郎創設の現代芸術研究所を主宰し、空間メディアの領域で多彩なプロデュース活動を行う。2005年岡本太郎記念館館長に就任。『明日の神話』再生プロジェクト、生誕百年事業『TARO100祭』のゼネラルプロデューサーを務める。『岡本藝術』『岡本太郎の沖縄』『大阪万博』(小学館)、『岡本太郎の仕事論』(日経プレミア)ほか著書多数。

「2016年 『孤独がきみを強くする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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