散る散る、満ちる (ショコラノベルス)

著者 :
  • 心交社
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本棚登録 : 247
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778109721

感想・レビュー・書評

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  • 完璧だ。

    久々に泣きすぎて鼻が痛くなった。
    多分今年はこれ以上の作品にはお目にかかれない気がする。
    世間の評価が高かったので結構期待して読んだんだけど、
    期待しすぎたかと思いきや、更に上を行った。

    私は基本的に子供がツラいのが一番泣く。
    そこを全編でちょっとボヤかして書いておいて、
    最後にドンと持ってきたのが一番やられました。

    主人上の見栄っ張りでお人よしなところは
    私に凄く似ている。というか人間みんなあぁなのかな。
    凄く共感出来たし泣けたし。

    榎本が凄く支えになった。
    こういうキャラを作れるところも凄いと思った。
    読んでよかったです。

    ☆あらすじ☆
    美形だが人の好過ぎる如月春水は、有能な部下である里見幸一に密かな想いを寄せていた。叶わぬ恋だと諦めていた如月だったが、皮肉にも里見の恋愛相談に乗 る形で彼もゲイであることを知る。落ち込み泥酔した里見を送っていった如月は、勢いに押され彼と一夜を共にしてしまう。しかし翌朝、何も覚えておらず焦る 里見に対し、傷ついた心を隠して日常を演じた如月は、彼の恋に協力することを申し出て──。

  • 如月と里見の気持ちのすれ違いにヤキモキさせられたけどすごーく良かった♥
    ひそかに榎本のことが気になってたんだけどあとがき読んでだよねーってなりましたw

  • 人懐っこく、できる営業マンの攻めと、その上司で犬型ロボットを相棒として独り古びた日本家屋に暮らす受けのカップル。
    最初は年上の男が淡く恋心を抱いていた男、実は仔犬的な愛らしいタイプを好むゲイで、長身のじぶんがタイプとまったく違うことに打ちのめされるあたり、丁寧に心情を描いていていた。
    好みの男を落とす手管に料理を使おうと、請われて料理を教えるうち、気持ちが通じ合うとこや、犬型ロボットが壊れてしまうシーン、新しいロボに込められたメッセージ、うまい構成とツールだなと感心しきり。でかい受けが好きなので、おうおう頑張れと読みつつエール送ってた。

  • ハルちゃんの考え方に共感しっぱなしでした。誰かを愛したり愛されたりすることは幸せなことだけど、その分、辛い想いも苦しい想いもしなければならないことだってあるかもしれない。それなら、一人でいれば何も始まらないからアレコレ考えなくて済む。そんなハルちゃんが、自分から何かを望んだ姿はウルっときました!

  • カッコいい憧れの上司…に好かれてることも知らず、他のかわいい系の男に惚れてしまう攻め。うん、すれ違いがイイですね。

  • 典さんも幸せになってね。

  • 辛かった。もう、やっちゃってからが辛かった。なんでやっちゃったの?しかもなんで続けたの?だから余計中盤から終わりにかけて苦しくなるんだ。女々しくないところがまた良い。だけど辛い。最後の最後にありがとうだったから救われた。しかしずっと泣きっぱなしだった。

  • キンピラー(。pωq。)部下×上司。最後の最後でじわっときたヾ(*T∇T*)途中まで里見のハルに対する態度にイライラして、ハルも隣に榎本って良い男がいるじゃない(;∀;)なんて思ってました。なかなか二人の気持ちが重ならなくて、ハルの気持ちが切なくて切なくて。良かったです。しみじみ。

  • 好きなのに、好きだから、自分の気持ちが伝えられないってところにイライラと切なさ。
    泪線を刺激しまくりのストーリーにもう完全降伏でした。

  • 新装版出てます

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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