- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778111267
感想・レビュー・書評
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何故か色々なことが上手くいかない須田と、そんな須田のことを何故か放っておけない寺岡。自分が覚えていない過去の友達って、どう考えればいいんだろう。と思ってしまった。しかも、何故記憶がないのか分からないのなら余計に怖いし。須田に思い出して欲しいのか、思い出して欲しくないのか、自分でも分かっていなさそうな寺岡を見るのが悲しかった。「普通の関係」じゃないかもしれないけれど、2人で一緒にいた方がいい方向に進みそうな気がした。
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じーんわりいいお話だった。記憶がないところは気になったし、寺岡の世話焼き具合もだし、須田の葛藤具合も良かった!最後はウルっとしたなぁ。
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memo: 番外編ペーパー封入
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記憶喪失、過去のトラウマ、全体に陰鬱な雰囲気の漂うBL要素のあるサスペンスという感じ。凄く引き込まれました。ところどころに散りばめられた記憶の断片やホームレスの存在が後半でじわじわ効いてくる。かなり受の過去が悲惨で辛く、それが原因で二人の関係は歪んでいくのだが、攻の愛情が揺るぎないのでそれほど痛さは無く感情移入出来ます。ラストが少し駆け足だったけれど、最後までラブラブな雰囲気でないところがよかった。佐田さん実は初めて読みましたが、タイトルが語るような仄暗さが凄く好きです。他の作品も読んでみたいです!
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◎「俺のこと、覚えてない?」―大学の教室で須田にそう聞いてきたのは、見たこともない男だった。幼なじみだと言いはるその男・寺岡を人違いだと突っぱねたものの、実は須田には子供の頃の記憶がなく、その後遺症のように悪夢を見続けている。その後も人懐こい笑顔でやたらと構ってくる寺岡に押し切られるように親しくなるが、寺岡の好意がただの友情ではなかったこと、そして須田の「過去」が二人の関係を歪ませていく―。
出版社: 心交社
発売日: 2011/5/10
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とにかくイイ!です。
BL本にハマるきっかけになった本かも。
受けの辛い過去が、記憶がないが故に少しミステリー仕立てぽくて暴かれてく過程にドキドキハラハラしました。
何回繰り返して読んだことかw
最初電子書籍で買いましたが、イラスト見たさに文庫版も購入しました(´゚ω゚`) -
「俺のこと、覚えてない?」
大学の教室で須田にそう聞いてきたのは、見たこともない男だった。幼なじみだと言い張るその男、寺岡を人違いだと突っぱねたものの、実は須田には子供の頃の記憶がない。その後も人懐こい笑顔でやたらと構ってくる寺岡の優しさに、須田を少しずつ心を許していくが・・・。
(出版社より) -
★4.0。これが噂の「攻ザマァ」か…!攻の酷さと情けなさは予想以上だったけど、記憶喪失・執着攻・トラウマ受好きとしてはこのサスペンス風味の陰欝さがツボだった。攻の行い、過去よりも再会後の方が罪深いような(笑)序盤は典型的リア充で快活な攻と思いきや、その実不格好な執着攻で、終盤は殴られて鼻血を垂らし、金をせびられながらも受に尽くす攻の哀れな姿がアッパレだった。一方で、最後のSSで想いが通じた二人も見れて良かった。吃るような台詞が多かったのは作風なんですかね?
番外編ペーパーSS『きみの手と手と』読了。夜中に目覚めた受が合宿中の攻にメールしてみる話。なんか、憑き物が落ちたようにすっかり普通の「甘やかし攻×ツンデレ受」に(笑)甘い。ラブい。そうか、こういうカップルになるんだな…。