侯爵の花嫁 (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社
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本棚登録 : 50
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778113506

感想・レビュー・書評

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  • うーん…初作家さんだったのですが合いませんでした残念。後半は完全に冷めてしまって距離置いた感じで読んでしまった。
    人の話は聞こうぜ!ていう。誰も彼も。人の話聞かなさすぎだろ。クライマックスであろう場面は全然会話が噛み合ってないし。あまりにも噛み合ってないのに進行していくから完全に置いてけぼりでした。よく当人同士はそれで進んでいけるなぁ、ちょ、話聞いてた?てよく言いたくならないなぁと思いながら読んでました。
    最初の段階で、引き取ってくれた人間に対してありがとうとまずお礼を言わない事が気になって、いつ言うんだろうと思ってたのですがずっと言わないからあれ?って。その時点で嫌な予感はしてたのですが、的中してしまいました。人としてどうなのっていう性格なのに、特に作中それを咎められる事もなくむしろ賞賛されてて、こういう基本的な部分で作家さんと価値観が合わないのは読んでて辛いです。
    孤児院に居て痩せ細って病気で湿疹だらけで酷い見た目だった受を、魂のキレイさに惹かれたんだ、と言ったくせに受がたかだか叔父に足にキスされてる場面を見ただけで、売女だの淫婦だの酷い言葉で罵って2年も放置したのには目ん玉飛んでいきました。本当に唖然とした。魂に惚れたんじゃなかったのかよ!惚れた魂はそんな安っぽい魂だったんですか?キレイな魂なら何でまず即そういう考えになるのかさっぱり理解出来ないよ!ていう。ちぐはぐ過ぎて。話を聞きもしないし。びっくりだよびっくり。こりゃダメだってなった。魂に惚れたとか外見に惑わされないとか、散々攻を持ち上げまくった後の掌返しだったので、嫉妬に狂ったとかじゃ説明つきませんよと思いました。本当に全く理解できなかった。
    たったそれだけで2年も放置出来るのもすごいですよね。ぽんと2年飛んで、2年もだけど、その前の部分も時間経過がよく判りませんでした。なんか、え、いつ部屋に移動したの?的な腑に落ちなさが全体的に。合間合間の行動をすっ飛ばされてる感がありました。起で始めたのに承転結なしで放置みたいな。
    後で、あのまま一緒に居たらまだ子供なのに襲いそうだったから離れてたんだとか言ってましたが、なら酷い言葉投げつける必要ないですよね。話がやっぱりちぐはぐ。言い訳かよ!て(笑)というか贖罪の為に引き取って物凄い負い目ある人間に対して、よく売女だの罵れるよなぁと。贖罪云々は後で明かされたのですが、余計酷い話になったなと。ドン引きしてしまった。それをひたすら優しい人優しい人連呼されて、もうどこが?!ていう。優しいの定義って何ですかね。優しいが上滑りしてて。
    というか恩人と言われたらどういう恩人?とかまず聞くものじゃないのかな。お礼もだけどそこも最初からずっと気になってました。
    受の卑屈さも苛々。理由があるとか説明までされてたけど、度を越してる。度を越してる理由にはなってないよ。人としてどうよっていう、卑屈っていうか人の話聞けよっていう。会話しようよっていう。会話する気ないよねっていう。もうそれに尽きます。受も攻も2人で自分に酔ってて大仰な芝居の見せあっこしてて会話してない感じでした。
    まぁその点では頭のおかしい人として出てきた叔父は描写がぴったりで、非常に苛々しました(笑)それにしても毎回毎回叔父が来る時はなぜ執事も召使もいないんだろ。贈り物嫌がって全て拒否してるんだから、叔父が訪問してきたら側になんで控えとかないの?主人の大事な人なわけでしょ?とすごく不思議でした。
    書き下ろし、占い師は必要あったのかしら。
    ところで文庫化なのに誤字脱字があちこちあって、校正とかってしないのかしら。一箇所、受の名前が違ってて、誰?!何でここで新たな登場人物?!となりました。郁をどうやったら桂になるんだろ(笑)良い場面で「しょうがな。」とかは通じるけど残念。
    ドレスのシーンの挿絵はすごかったです。

  • やたら覗いたり覗かれたりしすぎw
    イアン親戚とはいえ他人なのに、主人公たちの私室に出入りしすぎ
    一時はボディーガードをつけるほどだったのに、この侯爵家のセキュリティはどうなってるんだろうw
    アーサー話聞かなさすぎ。
    ……など、色々とつっこみどころはあるもののちゃんと最後まで読めた。

    主人公がアーサーとドレスで踊るシーンは見物。

    けなげでふびんなショタ好きにおすすめの本。

  • 初めのころの痛い環境からそりょもう甘く甘くなっていくところが極端です。
    後半は甘さしかないですね。

  • 2006-07刊 『侯爵の花嫁』(ショコラノベルス・ハイパー) 文庫化

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