- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778116231
作品紹介・あらすじ
保健所で殺処分を待つだけだったその犬は、喫茶店のマスター・小野寺璃人に引き取られ、イチと名づけられた。初めて愛情を与えられ、生きる喜びを知るイチだったが、ある日不審な車に轢かれかけた璃人を庇い、命を落としてしまう。イチを亡くし悲しみに暮れる璃人。そんな中、誰かにあとをつけられていることに気付く。驚くほどの美貌を持ったその見知らぬ若い男は馳辺一夏と名乗り、璃人を守るために付きまとっていると言い出し…。
感想・レビュー・書評
-
飼い犬だったイチの愛情に胸を打たれた。だからこそ人間になったとき飼い主との恋愛はどうかなと思ったが、こちらもまた無理のない話運びで、思いがけず切ないラブストーリーを堪能することになった。一夏の正体を知った璃人の複雑な想いには同感。でも元は犬だった一夏のまっすぐで一途な愛情に、そんな葛藤は関係ないのだと自然に思えるのが素敵。秀作。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初からうるうる(´;ω;`)
殺処分間近のイチが璃人に引き取られ
愛情を与えられ生きる喜びを知る。
これからって時に璃人を庇って命を落とす。
前半のイチ目線が切ない。
はじめにイチ目線を持ってきたから後半の璃人目線
の一夏(イチ)の想いの強さがより出たんじゃないかな
イチ目線が切ない。ってより健気。璃人が大事!何より大切!
って思いが伝わったかな。
ラスト数ページで涙涙。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。
動物ものはダメだ(´;ω;`) -
最初の方から何度も泣けました!ファンタジー設定満載だけど、とってもいいお話でした。
-
ちょっとファンタジー。死後設定も面白かった。犬の一途なラブ。とにかく犬。だった。www
漓人のキャラが読む進むウチによりリアルになって、イチと一夏の非リアルな存在とのバランスが取れててよかったと思う。ただ、ページ数の関係か、田端についての現実の決着が放り出されたままで終わったのが惜しいと思った。きっかけや動機、田端の思惑をあそこまで書いていてその後の事を間接的にでも触れないで終わるのは小さなエピソードでないだけに残念。 -
すごく素敵な純愛でしたね。くろねこのなみだのスピンオフであちらよりもより設定というか使命がはっきりして、なによりも一夏の一途さ懸命さがにすごく心を打たれました。とても良かったです。