2119 9 29 (ショコラ文庫)

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著者 : 凪良ゆう
制作 : 草間 さかえ 
  • 心交社 (2017年7月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778122355

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2119 9 29 (ショコラ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 読み始めたら止めることなどできず、一気に読んだ。アンドロイドを作り出し、一方的な都合でシステムやら何やらを変えてしまう人間の身勝手さに憤り嘆きながらも、だからこそ、阿部の誠実さが胸にしみるんだろうなぁ……。高嶺が徐々に阿部に心を開いていく様子、そして阿部を守ろうとして人間を傷つけるシーンにウルウルきていたが、ラストはとうとう泣いてしまった。傑作。

  • ドールにもシステムじゃない「なにか」があると ドールたちは言うが、人間の心というものも、どこに在るか科学で解明できない「なにか」であり、、、。

    退院後の二人の生活、何気ない日常に泣かされる。そして人間の命が尽きるさま、それを看取る高嶺に胸を突かれる思いだった。
    ドールにもシステムじゃない「なにか」がある。 
     
    リアでちょうど不倫騒ぎがあった。
    不倫とは 道徳、すなわち社会生活の秩序を存続するために、個人が守るべき規範からはずれること。
    ドールと暮らしていることは、正に不倫と言われる世界だが、なんとピュアな、、なんとピュアな手繋ぎなんだ!
    それはアベの決心。

    BLと言うよりDL、もしくは命あるものラブなアベである。

  • 前作『ショートケーキの苺にはさわらないで』のスピンオフ作品。
    前作でいい味を出してたオタクの阿部ちんが主人公。
    シェフの阿部孝嗣38歳(童貞)は
    14歳の時にドール(女性型家庭用アンドロイド)の美優に惚れてしまいそこから美優一筋!!
    生粋の美優オタク。
    そんなある日、
    店のお客893の芝から非合法の男性型裏ドール高嶺を1か月預かる事に…!!

    阿部は高嶺(ドール)に心があると信じ、
    高嶺は自分を大事にしてくれる阿部に対し感情の変化を感じる。

    阿部と高嶺の出会いから終わりまでを丁寧に描いた作品。

  • あ、ドール!?

    悲しい予感に読むのをためらったのですが・・・。


    「添い遂げる」という素敵なお話だった。
    と、思う。


    現実ではないですが、人間ならやりかねなドールへの仕打ち。

    今現在の世界情勢を考えると、起こりうるのではないかと、未来に不安を覚えます。
    せめて、そうならないように祈ろうか・・・。

  • ショートケーキの苺~とは違ったエンディング。機械としてしか扱われなかったドールたちを愛してくれる稀有な人間の存在。良い作品でしたが、なにか物足りない…少ないエロ要素ではなく、悲惨な過去は過去話だし、攻めが人の良い理想キャラすぎたし、痛さのない優しい話に収まっている。痛みがあれば最後も感動できたかも。前作がすごく好きだったのでスピンによる今作でその余韻が少し崩れてしまったかな…。

  • 良質な映画を見た気分で一冊でこんなに楽しめる作品はないと心からお腹いっぱいになる作家様。そしてスピンオフ。
    現実を忘れて創作を楽しむタイプの私にとって、凪良先生のドールが絡んだ作品はとてもいい意味でおとぎ話であり、とても夢見心地になります。永遠に近い時間を生きる彼等にとって積み重ねた時間や記憶が時に自身を攻撃する剣になるのだと察することが出来る思いやりが愛に育つ過程が最高に心にきます。苦難を拳を握りしめながら応援したくなってしまいます。凪良さんの本を読み終わるとそばにいる人にやさしくしたくなる。

  • 「ショートケーキの苺にはさわらないで」のスピンオフ、阿部ちんと高嶺のお話。
    阿部ちんが本当に優しくて素敵なひと。そんな阿部ちんに出会って変わっていく高嶺の可愛いこと。阿部ちんを挟んだ高嶺と美優のやりとりが微笑ましい。彼らドールを取り巻く環境、システムでない'何か'ーー。今回もやっぱり心を抉られて揺さぶられて。南里とシンとは違った道を選んだふたり。ラストが本当に切なくて悲しくて、でもそれだけじゃないよかったねという思いもあふれて。なんだろう、でも読めてよかったなと心から思います。

  • 個人的に地雷かも?と思っている○エンドだったので、読後はつらかったです。個人的にBLにそういうのは求めていないので、油断していた気持ちに直にきた。だけど『おやすみなさい…』が大丈夫だった人には神作品だというのもわかります。よい話だと思います。感動もしました。でも、自分にはつらい。

  • 「ショートケーキの苺にはさわらないで」のスピンオフ作。
    南里の友人のドールヲタで自分のこと「俺氏」っていう、元マシュマロ男子だった阿部ちんが主人公でした。

    久々にBLで大泣きしてしまいました。ストーリー思い出すと、まだ泣けます…何だろう、悲しい涙ってわけじゃなく、嬉しい涙ってわけでもなく…
    きっとひとつの素晴らしい愛を見届けたという、感動の涙なのかな。

    阿部ちんの人間性が素晴らしいです。ヲタク道とでも呼べば良いのかな?究極のドール愛です。何事にもブレが無い。お父さんお母さんにも優しい。みんなに優しい。そして話し方が最後まで一貫しているのがすごいです。
    ドールとかアンドロイドとか、もはや絵空事とは言い難い科学の進歩著しい世の中で、こんな愛のかたちがこれから本当にありそうで、考えさせられました。
    阿部ちんと高嶺は、人と人ではないヒトのcpではあるけれど、嘘偽りがない真実の愛だなと強く感じました。
    南里とシンも登場して、本編と時系列的に絡むところもあり、彼らの生き方とまた違う阿部ちんたちの生き方に、胸が熱くなるものがありました。
    どちらの生き方も切なくて泣けて、でもどちらも幸せなんだと心から思えました。
    自分の人生についても、深く考えさせられるものがありました。

    ついでに言うと、私的には阿部ちんはマシュマロ男子のままでも良かったですよ…(笑)
    芝や美優にも泣かされたけど、最後にこんなに大号泣させるとは…!凪良センセの手腕をわかってたつもりだったのに、またやられました…
    誰かを愛するって、本当にすごいことなんだと思える一冊。これは間違いなく神作品です。

  • ▼あらすじ

    人間に尽くす精巧なアンドロイド"ドール"との結婚という阿部 孝嗣の夢は、
    人を模したドールの製造が禁止された大学時代に潰えた。
    けれど三十八歳になった今も愛は変わらず、独身で童貞を貫いている。
    ある日、阿部は家業のレストランの常連客から、
    存在自体が罪となる美しい裏ドールを託される。
    彼の名は高嶺。無愛想で反抗的というドールにあるまじき彼の態度を
    不思議に思いながらも、憧れの存在との同居生活に阿部は胸をときめかせるが――。

    ***

    ★4.5
    凪良先生の作品を読むのはこれで10冊目です。
    『雨降りvega』以来、凪良先生の作品からは遠ざかっていたのですが、
    今回、久し振りに凪良先生の作品を読もうと決めたこの作品。
    『ショートケーキの苺にはさわらないで』という作品の
    スピンオフらしいですが、ショートケーキの方を読んでいなくても
    楽しめると聞いたので未読のままこちらを読みました。

    凪良先生の作品は今まで面白くなかった試しがなく、
    一度読んだら忘れられないお話ばかりなので
    今回はどんな世界を見せてくれるのだろうとワクワクしながら本を開いたのですが、
    まず攻めのキャラクターが思ってたのと違い過ぎて吃驚してしまいました(笑)
    ショートケーキの方を読んでいないので、表紙のイメージから勝手に
    堅物系のキャラだと思い込んでいたのですが、実際に蓋を開けてみたら
    元おデブな上に38歳にして童貞、一人称「俺氏」で、
    一昔前のオタクのように語尾に「〜である」「〜であります」を付けて喋る
    個性的過ぎるキャラクターで、正直、初めは戸惑いました(笑)
    (私も今まで結構な数のBL小説を読んできましたが、
    こういうタイプの攻めは初めてです笑)

    でも、次第に愛着が湧いてくるんですよね。
    最初こそ「この喋り方はいつまで続くんだ?^^;」と思っていましたが、
    読み進める内に慣れ、阿部の優しくて誠実な人柄に
    惹かれていく自分がいる事に気が付きました。
    特別かっこいい訳でもスペックが高い訳でもないのですが、
    非常に親しみを持てるキャラクターで、純粋に好きだなあと思いました。
    (美優に対する阿部の行動や言動も感動するくらい好感が持てました)

    そして肝心なストーリーの方も期待していた通り、
    最初から最後までしっかりと厚みが感じられる読み応えバッチリな内容でした。
    ただ、前半のボリュームと比べてラストは少し駆け足気味だったように感じましたし、
    結末だけに関して言えば私の苦手とするタイプのものだったなあ…と。
    ショートケーキの方は最終的に攻めが受けと同じアンドロイドになる事で
    永遠の愛を手に入れたようですが、こちらはその真逆を行く結末で、
    阿部は人間として高嶺に見守られながら人生を全うする事になります。
    そして高嶺も、阿部をしっかりと見送ってから最期を迎え、
    目を閉じる寸前に見たカレンダーの日付がタイトルの意味に繋がるのですが…
    正直、読み終わった後は何とも言えない気持ちでした。

    他の方のレビューを見ると、泣いたという方が多いみたいですが、
    私は泣くまでには至らなかったです。
    いや、決して感動しなかった訳ではないんです。
    分かっていてもラストの一文は鳥肌が立ちましたし、
    最後の方は何度も何度も繰り返し読み返しました。
    上手く言葉に言い表せないのですが、例えるならある日突然大切な人を
    失くしてしまって、悲しいのに涙が出ない…喪失感の方が大きくて
    上手く感情の整理がつかない…そんな感じです。
    阿部を見送り、一人残された高嶺が阿部が天国に行けるよう
    ひたすら祈るシーンなんて切な過ぎて胸が苦しくなるほどでした。

    いかにしても、心に深く残ったのは作品である事には間違いありません。
    ただ読んで終わりというのではなく、
    “愛”について考えさせられる深みのあるストーリーでした。
    今回の作品を読んで改めて、凪良先生は読者の心を掴むお話を書くのが天才的に上手く、
    特に感動系のお話を書かせたら右に出る者はいないのではないかと思いました。
    主人公と相手が結ばれても
    「二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」
    で終わるような純粋なハッピーエンドはない為、
    悲しさも勿論ありますがそれでも読んで良かったと思える素晴らしい作品でした。

    最後に、裏ドールでありながら暴力団に籍を置いていた芝が
    とても気になったので、いつか芝とリョウのお話も読んでみたいと思いました。
    先生ならきっと書いてくれるはず…!待ってます!

  • 涙用タオル必須!今作は近未来SFであり人間への警鐘でありつつ人間愛とBL萌えに溢れている秀逸作。アベちんの優しく芯のある性格とドール愛描写が見事。高嶺の美優への嫉妬の可愛いこと。南里とシンとは真逆のエンド(どちらもハピエンと思う)。「神さま、…をどうか天国へ」私のことも誰か祈ってくれるだろうか。蔵入り。芝とリョウのスピン希望★草間さん表紙絵も素晴らしい

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