月夜ぎんいろ山犬異聞 (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社
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本棚登録 : 34
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778123536

感想・レビュー・書評

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  • 邪神に祟られている受と、彼を守る山犬の攻。受を守ることで攻もまた傷を負うことを知った受は、彼を遠ざけようとする。
    こういう主従関係、王道だけどときめく…と思いながら読んでいましたが、攻の想い人と思われる女性の弟が登場してからは、物語の本筋がちょっとずつずれていったように感じられてしまった。
    攻や受、攻の使い魔的な雀や、攻の幼馴染の姉と弟、謎めいた攻の上司に、受の親友、曰くありげな占い師…魅力的なキャラもいたけど、多すぎて散漫な印象。最後に明かされた攻の受への溺愛エピは良かったけど、作中で匂わせてくれてたらもっと良かったのに。雰囲気やキャラ、挿絵は○

  • 蛇神に祟られた一族の末裔・矜(受)と代々その主人に仕える山犬の一族・未知瑠(攻)。「いちご牛乳純情奇譚」と同じ世界観。前作の登場人物たちもちょろっと出てきます。字が小さめでちょっとボリューミーでも惹き込まれて一気読み。
    とてもよかったです。とにかくふたりの両片想いがもどかしくも切なかったです。特に矜が自分を守るために未知瑠が傷つくのを知って、一生懸命自分から遠ざけようとするのがなんともいじらしくて。未知瑠は矜のためなら傷つくことも厭わないタイプ。のちにあとをつけまわすだけでなく、収集もしてたことが発覚します。最後は憂いが晴れて想いが通じあってよかったと安堵しました。未知瑠がにこにこと嬉しそうな様子がとても微笑ましく印象に残りました。アオジもとってもかわゆかった。

  • とっても良かったです。祟りもの!でちょっぴり切なかったですね。
    読みごたえありました。前作のいちご牛乳とリンクしていました。どちらもお互い大好きなのにジレジレしてるんだけれど、それがいい感じでしたね。山犬の習性ストーカーには笑ってしまいましたけれど。

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